クラブ・ミュージックのサイクルとして、定期的にピアノ・ハウス・ブームがやってくるんですが、そんなとき、ついつい聴きたくなって引っぱりだしてしまうのが、ラヴ・トゥ・インフィニティだったり、今回紹介するKクラスだったりします。
Kクラスはリミキサー・チームとしても名高いハウス・カルテットで、いわゆるハンドバッグ系といわれる軽快なライト・ハウスをクリエイトするヒット請け負いチームです。というのは、
ボビー・ブラウンのヒットに「Two Can Play That Game」という曲があるんですが、オリジナルでは’94年に全英38位のヒットだったんですが、Kクラスにアップデートされた'95年バージョンは全英3位の大ヒットとなりました。他にも、
ジャネット・ジャクソン、
シェール、Mピープル、サマンサ・マンバなどなど多数のリミックスを手掛けています。
もともとKクラスの結成は'89年。808ステイトのサポートを務めていたインターステイトのアンディ・ウィリアムスと
カール・トーマスの2人が、
ポール・ロバーツとラス・モーガンの2人を加えたところからスタートしました。デビューは'90年でF.R.O.からリリースされた4曲入りの「The Wildlife E.P.」。この頃は、ソウル・オリエンティッドなピアノ・ハウスとは異なり、かなりアシッド・フィーリングなものとなっています。そしてクラブ・ファンの注目を浴びるようになったのが、'91年にマンチェスターのレコード・ショップ、イースタン・ブロックが運営するレーベル=CREEDからリリースされた「
Rhythm Is A Mystery」です。こちらは全英61位のヒットとなったんですが、すぐさまDECONSTRUCTIONにライセンスされ、同じく'91年に全英3位までチャートを駆け上がりました。その後も順調に「So Right」('92年全英20位)、「
Don't Stop」('92年全英32位)、「
Let Me Show You」('93年全英13位)をリリース。そして'93年終わりには1stアルバム『
ユニバーサル』を発表し、そこにはジョニー・マーがギターで参加した「
La Cassa」や、セイバーズ・オブ・パラダイスのリミックスによる「
1、2、3」を収録していました。ここから「
What You're Missing」('94年全英24位)をカットした後、Kクラスはシングル・リリースをストップさせ、前述した通りリミックス・サーキットに名乗りをあげることになります。
それから約4年。’98年にシングル「
Burnin'」をリリースし(全英45位)、リミックス・ワークで得たテクニックを注入した今回紹介する2ndアルバム『
K2』を完成させました。ピアノが全編にフィーチャーされているのは勿論ですが、ラヴランドのフィーチャリング・ボーカリストとして有名なレイチェル・マックファーレン、元
シスター・スレッジのキャシー・スレッジ、ゴールディの「Inner City Life」にトミイエさんの「Come To Me」や「Inspired」、古くは『トゥナイト2』のテーマでお馴染みのアーバン・クッキー・コレクティヴの「The Key」などでリードをとっていたダイアン・シャーラメン、元インコグニートで、残念ながら今年1月に亡くなってしまったポール・ウィリアムスなど参加ボーカリストも豪華です。
現在Kクラスは、ポールとラスの2人がDJ/パフォーマンスを続けており、根強い人気を誇っているんですが、再びベテラン勢の頑張りでチャートを席巻して欲しいものです。