この間、
ティン・ティン・アウト亭のときに少し触れたザ・サンデイズを今回はピックアップします。
個人的にアーシーなロックは苦手なんですが、透き通るような、湿気のあるUKのアコースティックなロックは大好きで、もし理想のボーカリストを自分のアルバムでピックアップしてもいいと言われたら、
コクトー・ツインズのエリザベス・フレイザーと、今回の主人公である
ザ・サンデイズのハリエット・ホイーラーを迷わず挙げます。
少し話はそれますが、先日『RESIDENT*003 Phuture Funk』というアルバム・リリース・ツアーの一環で香港に行ったんですが、そのとき4ADの音源をまとめた『Sleep With 4AD』という素敵なコンピが出ていて、思わずゲットしてきました。香港のジョン・ピール(筆註:もう亡くなったんですが、イギリスのRADIO ONEの伝説的なDJです)的存在のDJがコンパイルしていて、第2弾も既に予定されているようです。
ザ・サンデイズは、当初ハリエット・ホイーラーとデヴィッド・ガブリンがブリストルの大学で出会い活動していたんですが、そこにベースとドラムの2人が加わって結成されました。デビューは’89年の「
Can’t Be Sure」。この曲が全英45位、インディー・チャートでは1ヶ月以上も1位を独占しました。リリース元は老舗のROUGH TRADE。最近、OnGenでも一気に楽曲がupされた
スミスがいたところです。なんでもメンバーがファンだったとか。そしてデビュー・アルバム『
Reading, Writing And Arithmetic(邦題:天使のささやき)』はナント全英4位を記録しました。
なんといってもザ・サンデイズの魅力はハリエット・ホイーラーの歌声につきます。このアルバムのプロデューサーが、
ビョークの在籍していた
シュガーキューブスらを手掛けたレイ・シュルマンというのも頷けます。あと、エンジニアがアラン・モールダーというのも、この時代的にはマイブラ(マイ・ブラッディ・バレンタイン)とリンクしていてシューゲイザーな感じです。個人的には件のティン・ティン・アウトがカバーしていた「
Here's Where The Story Ends(邦題:物語の終わりに)」がタイプなんですが、また少し脱線させてもらうと、香港の歌姫、フェイ・ウォンも同曲を忠実にカバーしています。しかも、彼女これまでに
コクトー・ツインズ、
エヴリシング・バット・ザ・ガール、
クランベリーズ、トーリ・エイモスなどなどの唸るような楽曲をピックアップしていますので、時間がある方はそちらまで食指を動かしてみて下さい。
その後、’92年に『
Blind』、’97年に『
Static & Silence』というアルバムをリリースし、チャート上では3rdアルバムからの「
Summertime」が15位を記録していますが、やはりアルバム全体からすると1stアルバムをおすすめします。ハリエット・ホイーラーとデヴィッド・ガブリンの間に2人の子供が産まれたりし、活動が途絶えてますが、早く新しい音源を聴きたいものですね。