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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > DJ19のレコ麺 > 2006/08/16UP ティン・ティン・アウト亭

DJ19のレコ麺
ティン・ティン・アウト 『ALWAYS』
ティン・ティン・アウト 『ALWAYS』
TRACK LIST
Album
ティン・ティン・アウト
『ALWAYS』
2005 Release
ダウンロード価格
トラック各¥150(税込)
アルバム¥\ 2,790(税込)

アーティスト詳細
 暑が夏いですね、といいい間違えるくらい残暑が続きますが、久方ぶりにゴキゲンな(死語)ダンス系アルバムにスポットを当てます。ティン・ティン・アウトの’98年リリースの1stアルバム『オールウェイズ』です。

 ティン・ティン・アウトは、リンジー・エドワーズとダレン・ストークスから成るコンビなんですが、リンジー・エドワーズはチャカ・カーンエドウィン・スターを始めとするセッション・ミュージシャンとして活躍し、クラブ系ではX-PRESS 2のアシュレイ・ビードルとデヴィッド・ホームズの3人で組んだザ・ディスコ・エヴァンジェリスツ、少しテクノ寄りなサウンドを展開していたインナースフィアという、当時アンディ・ウェザオールの彼女だったニーナの運営するSABRETTESからリリースしていたこともある人物です。

 一方ダレン・ストークスは、ロザーラやアーバン・ハイプらをリリースしていたことで知られるPULSE 8のA&Rとしてアーバン・クッキー・コレクティヴらを売り出していました。この2人が出会い、カモフラージュやイントゥーイション名義でアンダーグラウンド・シーンを攻め始め、ダンスフロアを興奮させることに楽しみを見出して、イントゥーイションのアナグラム(語句転綴)であるティン・ティン・アウトという名で「The Feeling」(’94年全英32位)をレッド・ジェリーの運営する今は亡き伝説のレーベル、HOOJ CHOONSのために制作します。続けてエスピリトゥことヴァネッサ・キノネスの「Always Something There To Remind Me」のリミックスをやったんですが、諸事情で契約を失ったエスピリトゥのリミックスは、最終的にティン・ティン・アウト・フィーチュアリング・エスピリトゥをいう形でWEAからリリースされ、’95年に全英14位という大ヒットとなりました。ちなみに、この曲はバート・バカラック&ハル・デヴィットのペンによって’64年にルー・ジョンソンが歌い、同年サンディ・ショーがカバーし全英No.1、また’83年にはネイキッド・アイズもカバーし、「僕はこんなに」という邦題とともに話題となっています。

 閑話休題。VIRGINのダンス・ディヴィジョンである:VC:と契約し、ミニ・アルバム『Adventures In Tin Tin Out Land』を’96年に発表するティン・ティン・アウトですが、そこから「Nu Nu」のヒットで知られるリデル・タウンセルの「Get With U」をサンプリングした「All I Wanna Do」(’97年全英31位)をカット。次に「Dance With Me」(’97年全英35位)、続けてマイアミのマーク・ボーイズがリバティ・シティ名義で放った名曲「If You Really Want Somebody」をサンプリングし、タイトル通りに生のストリングスを配した「Strings For Yasmin」(’97年全英31位)をリリースしました。

 今回はクラブ系なので、知らない固有名詞が多くてちょっと分かり難いかもしれませんが、ハウス・ファンならニンマリなネタが満載ですので、しばしお待ちを。’98年に入りザ・サンデイズ(いずれピックアップします)のROUGH TRADE時代の名作『天使のささやき/Reading,Writing And Arithmetic』に収録されている「物語の終わりに」をカバーした「Here's Where The Story Ends」をリリースし、最高位である7位にランクインし、本作アルバム『オールウェイズ』の発表となりました。

 ざっとこんな感じなのですが、このコンビは、カバーのセンスに優れていて、他にも「This Is For You」は「Don't Disturb This Groove」のヒットで知られるNYの知性派コンビ、システムが’85年に放った曲だし、2ndアルバムの『イレヴン・トゥ・フライ』では、エディ・ブリッケル&ニュー・ボヘミアンズの「What I Am」までカバーしています。ところが難しいのが、ダンス系ユニットがヒットを出すと、だいたいが非クラブ・ミュージック化に向かい、生音を使いだしたりして、大概長続きせずに終わってしまいます。ティン・ティン・アウトも’00年の「Anybody's Guess」を最後にリリースが途絶えてしまうのですが、初期衝動で一気に作り上げてしまうダンス・ミュージックの楽しさっていうのを失ってしまうんでしょうね。難しいです。
INFORMATION
レーベル主宰や国内外のイべントでのDJプレイなど多岐に活躍するDJ 19のブログ「ナイナイナイ(ナインティーンの)恋じゃない」がスタート!!クラブ・シーンの第一線で活躍する彼が、最新のパーティのことや日常の些細なことを徒然なるままに書き綴ります。
DJ 19 ブログはこちら

PROFILE
Profile of DJ19(ディージェィ ナインティーン)
様々な側面を持つ、ジャパニーズ・クラブ・シーンのパイオニア。倖田來未、globe、S.E.N.Sといった著名アーティストのリミックスだけでなく、これまでにTHOMAS PENTON、STEVE MAY、C-JAY、KRIECE、AUSTIN LEEDSなど世界各国のアーティストとオリジナル作品を制作し、海外レーベルにオリジナルとリミックスも提供。DJとしても<FUJI ROCK FESTIVAL>や、海外のビッグ・パーティー、例えば<Bedrock>などに出演し、自身ではPARKをオーガナイズしている。19BOX、PARK LIMITED MUZIK、19BOX LIMITEDという3つのレーベルを運営し、クラブ向けトラックを制作する一方で、ダウンテンポ/チルアウトの作品にも力を入れ、様々なレコード会社から毎年チルアウト・コンピレーションをリリースしている。AMBROZIA名義でもアルバムを発表し、2ndアルバム『real 4 life』(KONAMI)も11/8に発売される。同時にHiroki-mode ebisuにて「R」という大人のためのチルアウト・ラウンジも毎月最終木曜日に開催している。ラジオ番組も海外でレギュラーを持ち、ベルギーのTOP RADIOで毎月第3日曜日に「ROTATIONZ」(www.rotationz.be)、アメリカのPROTON RADIOで毎月第4火曜日に「EAST ENDERS」(www.protonradio.com)を担当している。また、田中“19”裕之名義で、クラブ系の作品を中心に300作以上のライナーノーツも手掛けている。最新CDは『Resident*003 Phuture Funk』(I/O MUSIC)。DJ MIXとCHILLOUT COMPILATIONをセットにしたDJ 19の両面が一枚に凝縮されたパッケージとなっている。 DJ 19 オフィシャルサイト www.19boxrec.com (PC・携帯共用)




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