今回は、aosis recordsから’00年にリリースされた6曲入りというコンパクトな
長岡成貢さんのアルバム『PURPLE』をご紹介します。自分関連以外で日本人を取り上げるのは『レコ麺』では初めてとなります。aosis recordsというのは、ジャズ/フュージョン系を基本に、日本の一流セッション・ミュージシャン達ばかり(海外の有名アーティストもピックアップしています)を集めた画期的なレーベルでした。過去形にしたのは、現在はバックカタログを中心としたコンピレーションのリリースのみになっていて、新作音源はストップしているからです。トンがった、カッコいいものが多いのも事実ですが、A&Rに言わせれば「演歌以外はなんでもアリです」という自由度の高さが魅力でもありました。
長岡成貢さんは、普段アレンジャーとしてのクレジットを見かけることが多いですが、ソロでは、ジャジーなサウンドを基調に、クラブのエッセンスを加味した上、ポップに昇華したFMフレンドリーな作品を提供してくれています。ので、オープニングから「
I Thought It Was You」という
ハービー・ハンコックのナンバーをカバーするなど、音楽ファンの心をくすぐってくれます。また、ロンドンとの繋がりも強いことから、嬉しいゲストも参加しています。
「
Plain As Black'n White」「
Rain」「
The Key (With A Vision)」の3曲に参加しているロレッタ・ヘイウッドは、「Winter In July」や「The Air You Breathe」といったボム・ザ・ベースの名曲でリードを取っていたり、アダムスキーとのプロジェクトL.a.z.y.名義で「When We Were Young」をリリースしたこともあるクラブ・シーンでは有名なシンガーです。なお、ボッサ・アレンジで人気の高い「
Plain As Black'n White」では、ヴィクター・デイヴィスも参加しています。
とここまで書いてきましたが、アルバムの中でもっとも高い評価を受け、ロンドンのクラブ・ジャズ・シーンで話題となった作品が「
Speed Of Love」です。
タニア・マリア「Come With Me」テイストの素敵なナンバーに仕上がっています。
前述したように、アルバムは6曲というコンパクトな作品なので、腹八分な感じで物足りないという方は、その他のaosisコンピで披露されたカバー作品がまだまだありますのでチェックしてみて下さい。
あと、実は僕自身なりにaosis音源をセレクトした『DJ 19 Presents aosis resort』というコンピも出ていまして、そちらに
長岡成貢さんの作品(1曲はこのコンピ用のエクスクルーシヴ・リミックス)も入っております。お試し下さい。