某車メーカーのCMでデペッシュ・モードの「Just Can’t Get Enogh」がカヴァーがされていたり、
リアーナの
「SOS」で
ソフト・セルの
「Tainted Love」がそのまま使われていたり、80年代前半のエレポップを最近非常に耳にする機会が多いと感じるのは気のせいでしょうか。
ペット・ショップ・ボーイズの
『ファンダメンタル』もトレヴァー・ホーンとの黄金タッグだし、この際、前乗りして
ヒューマン・リーグを取り上げようと思います。きっと誰かがカヴァーやサンプリングを今後すると思われますので。
今回取り上げるのは、名曲
「Don’t You Want Me(邦題:愛の残り火)」を収録した'81年のアルバム
『デア!』です。シングル曲としては、
「The Sound Of The Crowd」が全英12位、
「Love Action(I Believe In Love)」が全英3位、
「Open Your Heart」が全英6位、そして「Don’t You Want Me」が全英No.1と全て'81年にヒットを記録した、
ヒューマン・リーグの頂点ともいえるアルバムで、ちなみに「Don’t You Want Me」に至っては、'82年に全米No.1に輝いています。
この時期、急激にブレイクしたのは、'80年に
ヒューマン・リーグが分裂し、脱退組のマーティン・ウェアとイアン・クレイグ・マーシュがヘヴン17を結成(個人的には別プロジェクトのB.E.F.が大好きでした)、残ったフィル・オーキーとエイドリアン・ライトは、新たに元グラフのイアン・バーデン、ジョー・キャリス、そして女性ヴォーカリスト2人、ジョアンヌ・キャサオールとスーザン・サリーを加えて新生
ヒューマン・リーグを始動。結果、エレクトリック・アバとも呼ばれ上記のような実績をあげるのです。
いつまでたっても
ヒューマン・リーグ=フィル・オーキーなのは変わりませんが、やはり女性が参加して、魅せるユニットになったのは大きく、特に「Don’t You Want Me」で聴ける男女の掛け合いなんて、80年代ポップスの真骨頂といえるでしょう。ちなみに、'86年にジャム&ルイスをプロデューサーに迎えて再度注目を浴びるのですが、アメリカで1位になった
「Human」は、イギリスでは8位と意外に健闘せず、そういう意味でも純イギリス派の方には
ヒューマン・リーグといえば
『デア!』から入って頂きたい感じなのです。
まだまだ今になって聴き直すと、
「The Things That Dreams Are Made Of」なんてヤズーみたいだし・・・とか感じる部分は多いんですが、とりあえずノスタルジックに浸りたいという人は、シンセポップの王様といえる
ヒューマン・リーグに一度トライしてみて下さい。