ミュージック・ヴィデオ系の番組を観ていると、よく
「Everytime
We Touch」がオンエアされていて、渋い曲をカヴァーしたもんだな、と思っていたら
カスケーダはやっぱりドイツなんですね。元々この曲、’92年にヨーロッパでスマッシュ・ヒットした
マギー・ライリーがオリジナルです。
サンドラ亭のときに触れたヒューバート・カーのプロデューサーであるアーマンド・ヴォルカーが、ミュンヘナー・フレイヘイトのステファン・ゾウナーと共同で手掛けていました。ちなみに
「Everytime
We Touch」を含むデビュー・アルバム『Echoes-永遠の旋律-』は、1曲を除いてこのコンビがプロデュースしており必聴盤です。で、今回は
マイク・オールドフィールドを取り上げます。何故か? それは
マイク・オールドフィールドの主要なヒット曲でフィーチュアされているヴォーカリストこそが
マギー・ライリーその人だからです。同じくトランス・カヴァーされることが多い
「Moonlight
Shadow」のヴォーカルも
マギー・ライリーであります。トランス系カヴァーの必須アイテムと化しているのでしょうか。
マイク・オールドフィールドをここで説明するとなると最低でも3回に渡って説明しないといけないので、今回は大幅に割愛しますが、とりあえず一番解りやすい形容詞として『エクソシスト』のテーマとして知られる
「Tubular
Bells」の作者、もしくはVIRGIN RECORDSの第一弾アーティスト、という辺りが妥当でしょうか。個人的には’02年リリースのイビサの洗礼を受けた『Tres Lunas』が好きです、ハイ。という訳で、今回は変則的に
マギー・ライリーの部分のみをピックアップしようと思います。
マギー・ライリーは'80年から
マイク・オールドフィールドの作品に参加し、数々のヒットを産んでいます。このベスト・アルバム
『Elements
四界よりの断片〜エレメンツ』でも
「Moonlight
Shadow」以外に、
「Family Man」(のちにホール&オーツがカヴァー)
「Five
Miles Out」「To France」「Foreign
Affair」に参加しています。ここには残念ながら収録されていませんが、「Crime Of Passion」というシングルもあります。
スコットランド出身の
マギー・ライリーは、フリートウッド・マックやパット・ベネターらを手掛けたキース・オルセンのプロデュースの元、カド・ベル名義で’76年にアルバムを1枚残していますが、バンドが空中分解したあと、カド・ベルの前身であるジョー・クール以来の付き合いとなるスチュアート・マッキロップを通じて
マイク・オールドフィールドと邂逅。しかも、当時の
マイク・オールドフィールドの彼女がカド・ベルのファンだったことも手伝ったというから運命的です。
マイク・オールドフィールドのインストも魅力的ですが、
マギー・ライリーをフィーチュアした楽曲は、ポップスとしての完成度が高いだけでなく、楽曲に適度な湿り気を与えています。
マギー・ライリーは、アーティスツ・ユナイテッド・フォー・ネイチャーなんていうプロジェクトに参加したこともありましたが、90年代に入ってからは完全にドイツを基盤とする活動をしています。是非、
マイク・オールドフィールドを間口にして、ソロ・アルバムも併せて聴いて頂きたいものです。また、今回はどちらが主役か解らない感じになりましたが、その辺はご勘弁を。