今回は、オリジナル・アルバムなのに
『Club Classics
Vol.One』という憎いタイトルがイカしているダンス・ミュージック史に残る名盤を紹介しましょう。
ソウル・トゥー・ソウルは、ジャジー・BというDJを中心とした英語でいうところのPOSSE。どういうことかというと、ジャジー・Bのアイディアを具現化する仲間が集った集団みたいなものです。その中に、今や大プロデューサーとなったネリー・フーパーに、のちにシンプリー・レッドにも加入するGOTAこと屋敷豪太などが参加していたんです。
‘88年全英63位の
「Fairplay」、同じく同年64位の
「Feel
Free」の段階では、まだ何も起きなかったんですが、キャロン・ウィーラーをフィーチュアした
「Keep
On Movin'」で一躍大ブレイク。‘89年に全英5位を記録し、続く
「Back
To Life」では遂に全英No.1を獲得します。凄いのは、別にチャートだけではありません。グラウンド・ビートと呼ばれるリズムが、瞬く間に世界を席巻し、まさに猫も杓子もといった感じで、それこそアメリカのR&Bプロデューサーまでがこぞって使用していました。
’89年のオリジナル・リリースであるアルバムには10曲収録だったんですが、ここに紹介している改訂盤では別ヴァージョンなどが入っています。ので、今回はその部分を割愛させて頂きますが、その代わり、オリジナルの部分をもう少しだけ。
ゲストの豪華さ、というか、結果として
ソウル・トゥー・ソウルを経てからビッグになることが多いんですが、ストリング・アレンジにはミカエル・ライリー率いるレゲエ・フィルハーモニック・オーケストラ、説明不要の
マッシヴ・アタック、ジョアンナ・ロウのお兄さんでもあるサイモン・ロウなんて名前もクラブ・ファンにはたまらない名前です。キャロン・ウィーラーほどソロとして成功しませんでしたが、
「Fairplay」のローズ・ウィンドロスもACID JAZZなどからリリースがあります。
あと、どうしても触れたいのが
「Happiness」。ピアノが印象的なこの曲は、BBGというユニットにサンプリングされ「Snappiness」というタイトルに変わり,‘90年全英28位のヒットを記録しています。というか、イビサ・クラシックとして有名な、という方が解りやすいかもしれませんね。
とにかく、生まれながらにしてクラシックという名盤、是非とも聴いてみて下さい。