「爺さん、フォ〜リントゥ・マイ・マ〜インド」・・・意味不明な始まりですが、実はこのフレーズ、今回の主役であるザ・バケットヘッズ最大のヒット曲である
「The
Bomb」の空耳なんです。
で、ザ・バケットヘッズと聞いても、当時を過ごした人でなければピンと来ないでしょう。仕掛人はマスターズ・アット・ワークのビート職人、
ケニー“ドープ”ゴンザレス。ザ・バケットヘッズは、ディスコ・リコンストラクト(註:再構築する)・プロジェクトとして一世を風靡したんです。。
もともとNYのインディー・レーベルであるHENRY STREETからリリースされた
「The
Bomb」は、海を渡りイギリスのPOSITIVAにライセンスされたことによって、’95年全英5位を記録するヒットとなりました。ここには、ガラージ・クラシック(註:今は亡き伝説のクラブ
でプレイされたトラック)として名高いシカゴの「Streetplayer」をサンプリング・ネタとして使用し、おまけに「フォー・フォー」(HGではありません)です(聴けば意味が解ります)。この1曲はとにかく明るい。。
他にもガラージ・クラシックをネタにした楽曲が多く、ディスコ・ファンならニンマリという曲が盛りだくさんです。順にいけば、「Time & Space」ではレヴェル42の「Starchild」、「You’re
A Runaway」はリンダ・クリフォードの「Runway Love」、「Come
And Be Gone」にはウッド・ブラス&スティールの「Funkanova」としかクレジット表記されていないですが、マシーンの「There But For The Grace Of God」も使ってますし、’96年全英12位を記録した「Got
Myself Together」はディスコ・ファンならタイトルから想起出来るようにブラス・コンストラクションの「Movin’」を、「I
Wanna Know」ではアトモスフィアの「Motivation」などなど、ネタの宝石箱や、という感じです。実際はまだまだこっそりJBなど隠しネタがあるんですが、あまり言及するのは野暮なんでやめておきます。。
聴き返して感じるのは、ビートのループにネタを乗せただけ、という簡素な作りが多く、今ではあり得ない長さのサンプルを使用していたりするんですが、かえって作品の印象を強くするんですよね。それこそヒットを受けてリリースに至った感も否めないんですが、ここには勢いを感じます。何より、ケニー“ドープ”ゴンザレスの守備範囲の広さを逆に証明したんじゃないでしょうか。。
あと、“リトル”ルイ・ヴェガ・ファンには、「Got Myself
Together」にてルイが参加していることを付記しておきます。