おまっとさんでした。あなたの街のクラブ宣伝本部長、DJ 19です。今回からスタートすることになりました『レコ麺』なんですが、ラーメン店の紹介ではありません、あしからず。基本的にクラブ・ミュージックにまつわる話なんかを交えながら、下らないネタを折り込んで、楽曲を紹介していきたいと思っています。御存じないという方は、別枠のプロフィールなんぞを参考にしてもらいたいんですが、一応DJやりつつ、曲も書き、レーベルもやりながら、テレビに突っ込みを入れているという人間です。
で、一回目ということで、アルバムも出たことですし、
マドンナを取り上げます。メジャー過ぎるのは十分承知しているんですが、
マドンナを取り巻くクラブ的環境を少しお話してみようと思います。ポップ・アイコンとなって20年以上経過というなかなかあり得ない状況を維持している
マドンナですが、デビュー時からクラブ・シーンとの密接な関係を保ち、いまだにそのスタンスは変わっていません。それこそ
マドンナのプロデュースを手掛け(「
Holiday」)、当時の恋人でもあったジェリービーンなんかがいなかったら、もしかしたらDJという概念は少し違ったものになっていたかもしれません。
DJの仕事のひとつとしてリミックスという作業があるんですが、あるアーティストの楽曲をフロア向けに作り直し、同時にクラブ・ミュージックに関心のある人に名前を覚えてもらうというプロモーション要素も多分に含まれています。有名な人の楽曲を手掛ければそれだけ注目が集まるのも当然なんですが、中でも、特定の何組かのアーティストを手掛けることはステイタスとされています。ひと昔前だと、
マイケル・ジャクソンに
ペット・ショップ・ボーイズあたり。いまだと
カイリー・ミノーグってとこでしょうか。しかしながら、ずっと高い注目を浴びているのが
マドンナなのです。クラブものは水物ってぐらい足が早く、もとい移り変わりが早くて当然リスナーも飽きやすい人が多いんですが、飽きられないようにいつも旬なリミキサーをピックアップするセンスは素敵INGで、人気が高いです。もともとクラブ・ミックスが存在する人の中でも、
マドンナ、
ビョーク、ebtg辺りはブートレッグ(違法盤・海賊盤の意)が作られることも非常に多く、人気の高さを物語っています。
マドンナがやっているレーベル=MAVERICKからポール・オークンフォールドがオークンフォールド名義でデビューしたり、プロディジーを出していることからも、
マドンナのクラブ・シーンへの関心度が窺い知ることが出来ます。今まで起用したプロデューサーやリミキサーに言及すると大変なことになるので触れませんが、ほんとうに凄いんですよ。で、新作『
コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』ですが、
アバですね。最初
マドンナの曲と知らないで「
Hung Up」を聞いたとき、なんでミュンヘン・ディスコって思ったんですが、よく聞いたら「Gimme! Gimme! Gimme!」でした。
アバのサンプリングが許されること自体が驚きで(カヴァーばっかりでしょ?)、
マドンナ・パワー恐るべし。ドまん中なクラブ人選はないですが、「
Future Lovers」での16分のベースとか、「
Let It Will Be」なんて「
Papa Don't Preach」みたいだし、「
Jump」なんて
ペット・ショップ・ボーイズの「
West End Gilrs」だし(ベースラインがね)、「
Issac」の男性ヴォイスなんて絶対亡くなったオフラ・ハザ意識してるし、随所にニヤリとするところが満載なんです。タイトルからダンス向けなことが明白なわけですし、まぁ僕みたいなクラブ馬鹿でも楽しめる作品になってます。