レゲエの語源は、トゥーツ&ザ・メイタルズの「Do The Reggey」であると言われているが、レゲエを世界的に有名にしたのはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズであり、ジミー・クリフであった。サウンド的に見ればウェイラーズのリズム・セクションであるカールトン&アストン・バレット兄弟の存在は大きい。70年代レゲエ、特にラスタファリズムの影響下にあるものはルーツ・ロック・レゲエと呼ばれ、80年代以降のダンスホール・レゲエとは区別される。ただし、スライ&ロビーや大物シンガーであるグレゴリー・アイザックスのように、両方にまたがって活躍しているアーティストもいる。
レゲエの神様ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーで結成したザ・ウェイラーズは、72年にアイランドと契約し『Catch A Fire』で世界的な注目を浴びる。75年発表の『Live!』は、たとえレゲエ・ファンでなくても必聴の1枚で、「No Woman, No Cry」は多くの人の心をとらえた。81年に脳腫瘍のためにこの世を去るが、マーリーの魂は不滅である。
元祖レゲエ・ムービーの『ハーダー・ゼ・カム』(73年)で主人公を演じ、ボブ・マーリーよりも先にレゲエ・ブームの火付け役となったジミー・クリフ。スカの時代からヒットを放ち、「Sitting in Limbo」「Wonderful World〜」「Many Rivers To Cross」などの多くの歌手にカバーされている名曲を残している。しなやかで張りのある天性の歌声はクリフならではの魅力だ。
85年にデビューしたUK出身のレゲエ・シンガーであり、「Close To You」の大ヒットで、広くポピュラー・シーンにも存在をアピールしてきたマキシ・プリースト。UKならではのラヴァーズ・ロックやグラウンド・ビートなども上手く取り入れ、R&B的な側面も見逃せない。耳に優しい洗練されたサウンドはレゲエというジャンルを超えてオールタイムなグッド・ミュージックでもある。