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ジャンル虎の穴/さまざまなジャンルがはびこる洋楽の世界。このジャンルってどんな音楽?「ジャンル虎の穴」は、毎回ひとつのジャンルをセレクトして、そのジャンルの成り立や、代表アーティストからマニアックな裏名盤までを紹介するコーナー。これであなたも音楽通に!
Vol.28 ポップ・カントリー特集
>>代表アーティスト>>女性シンガー>>男性シンガー
今年、2007年のグラミー賞(第49回)では、ディクシー・チックスが年間最優秀アルバム賞をはじめ主要3部門を受賞、新人賞はキャリー・アンダーウッドが獲得という、主要4部門をカントリー系アーティストが独占してしまった。カントリー系といっても今や、ポップスと垣根のないポップ・カントリーという位置づけにはあるが、これは時代のトレンドとして無視できない。実際に、2006年に最も売れたアルバムは、やはりポップ・カントリー・グループ、ラスカル・フラッツ『ミー・アンド・マイ・ギャング』であるし、ボン・ジョヴィがナッシュビルで録音したり、テキサス出身の黒人ラッパー、カウボーイ・トロイによる田舎ラップ(Hick-Hop)なるものまで出現している。今やジャンルの壁を越えて、現代化されたカントリー音楽が広く受け入れられていると言える。

もともとカントリーは、白人音楽であるヒルビリー(カントリー&ウェスタンの原型)から出発し、ブルースやR&B、ゴスペルと融合しながらロカビリーやロックを生み出していったルーツ音楽である。日本では西部劇のイメージが強いのか、どこか古臭い保守的な音楽と捉えられがちだが、ハンク・ウィリアムスに代表されるカントリーは多くのロック・ミュージシャンに影響を与えてきた。80年代に入り、ガース・ブルックスの登場でアリーナ級の人気を博し、さらにシャナイア・トゥエインによるメガ・ヒットもあり、ポップスのメイン・ストリームとしてカントリー(ポップ・カントリー)は現在に至っている。

2000年に入り、キース・アーバンラスカル・フラッツの登場でさらに若いファンや女性ファンも増えている。音楽本来の魅力である曲の良さ、ボーカルの味わいなど、ポップ・カントリーには、他のジャンルにはない親しみやすさと誠実さがある。カントリーとわかっていても、毛嫌いせずに一旦耳を傾けてみれば、いつまでも心に残る名曲と出会えるはずだ。

(Text/遠藤哲夫)
代表アーティスト
キース・アーバン
Keith Urban
オーストラリア出身でナッシュビルに移住し、97年にカントリー・ロック・トリオ、ザ・ランチで全米デビュー。99年にソロとなり『キース・アーバン』『ゴールデン・ロード』『ビー・ヒア』が大ヒット。ロックとのクロスオーバー色も強く、ボン・ジョヴィやブライアン・アダムスなどとの共通点も見出せる。2006年に女優ニコール・キッドマンと結婚したことでも大きな注目を浴びた。
Album
2005年 Release
Album
2002年 Release
ラスカル フラッツ
Rascal Flatts
オハイオ州コロンバス出身、2000年にデビューした3人組。4作目『ミー&マイ・ギャング』は2006年で最も売れたアルバム(500万枚以上のセールス)となり、全米チャート1位となった泣きのバラード「What Hurts The Most〜届かぬ思い〜」は、日本でも大ヒットした。今やアメリカで最高の人気を誇るグループであり、最新アルバム『Still Feels Good』も3作連続の全米チャート1位を達成。
Album
2006年 Release
Album
2006年 Release
フェイス・ヒル
Faith Hill
シャナイア・トゥエインやリアン・ライムスと並んでポップスターとしても高い人気を誇るフェイス・ヒル。「Cry」が日本のドラマ主題歌に、「There You'll Be」が映画『パールハーバー』の主題歌になったりで、日本でもその美貌とあわせて注目を集める。『Fireflies』でのカントリー色もまた魅力的で、夫ティム・マッグロウとのデュエット「Like We Never Loved At All」は溜息ものだ。
Album
2002年 Release
Album
1999年 Release
ドリー・パートン
Dolly Parton
『16 Biggest Hits』
おすすめトラック
I Will Always Love You
Jolene
Coat Of Many Colors
Boulder To Birmingham
My Tennessee Mountain Home
ポーター・ワゴナーとのデュオからソロ独立、今やカントリー/ポップス界のリビング・リジェンドとして多くのリスペクトを集め、女優(『9時から5時まで』『マグノリアの花たち』など)としても活躍。その巨乳でも男性陣からの熱い視線を浴びるが、ホイットニー・ヒューストンでヒットした「I Will Always Love You」やオリヴィア・ニュートン・ジョンで有名な「Jolene」は彼女がオリジナル。
Album
『Jolene』
1974年 Release
Album
『My Tennessee Mountain Home』
1973年 Release
シャナイア・トゥエイン
Shania Twain
カナダ生まれで、93年にデビュー。夫でもあるロバート・ジョン“マット”ランジ(AC/DCやデフ・レパードを手掛けた)のプロデュースによる2作目『ウーマン・イン・ミー』が世界で1400万枚、3作目『カム・オン・オーヴァー』が3400万枚という驚異的セールスを記録している。今のところ最新作である『Up!』では、通常のポップ・バージョンとカントリー・リミックスの2枚組仕様となっている。
Album
2004年 Release
Album
1995年 Release
女性シンガー
トリーシャ・イヤウッド
Trisha Yearwood
2007年 Release
ガース・ブルックスのバック・ボーカルから91年にソロ・デビュー。「She's In Love With The Boy」のヒットでポップ・カントリーの第一線へと躍り出た。お嬢さん風の美貌とリンダ・ロンシュタットに共通する声が魅力。「Walkaway Joe」はドン・ヘンリーとのデュエット。
おすすめトラック
Walkaway Joe  >>試聴
  She's In Love With The Boy  >>試聴  
  >>詳細はこちら  
マルティナ・マクブライド
Martina McBride
『Waking Up Laughing』
2007年 Release
90年代から活躍する女性ポップ・カントリー・シンガーの中でも、フェイス・ヒル、シャナイア・トゥエインと並んで3大美人の一人に数えられる(個人的な意見)マルティナ・マクブライド。歌の上手さとリベラルな個性においてはNo.1かも・・・。通算10作目となるのが本作。
おすすめトラック
Tryin' To Find A Reason
  How I Feel  
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リーバ・マッキンタイア
Reba McEntire
2007年 Release
76年にデビューして以来、しばらくは目立つヒット曲もなかったが、83年に「Can't Even Get the Blues No More」をカントリー・チャート1位に送り込み、80〜90年代を通して数多くのNo.1ヒットを放つ大御所(連続24曲がトップ10入り)。ドリー・パートンに並ぶゴージャス感も見事。
おすすめトラック
If You See Him, If You See Her  >>試聴
  Forever Love  >>試聴  
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スージー・ボッガス
Suzy Bogguss
1991年 Release
どことなく隣のお姉さんといった雰囲気で愛着がある(個人的に)スージー・ボッガス。歌の上手さには定評があるが、本作(3作目)ではナンシー・グリフィスの「Outbound Plane」を、次作ではジョン・ハイアットの「Drive South」を取り上げるなど、カバー曲のセンスも素晴らしい。
おすすめトラック
Outbound Plane  >>試聴
  Someday Soon  >>試聴  
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シェリー・ライト
Chely Wright
2001年 Release
美人度なら間違いなく女性ポップ・カントリーのトップ5に入る!94年の『ウーマン・イン・ザ・ムーン』でデビュー、ロック・ファンには懐かしいバリー・ベケットのプロデュースによる正統派カントリーだったが、現在もその姿勢はかわらず、派手さを抑えてじっくりと聴かせる。
おすすめトラック
Never Love You Enough  >>試聴
  Not As In Love  >>試聴  
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リー・アン・ウーマック
Lee Ann Womack
2002年 Release
97年にデビューしたテキサス出身のリー・アン・ウーマック。こちらもロレッタ・リンやドリー・パートンといった正統派カントリーの流れを汲んでいるが、アルバムによっては洗練されたセレブ感も。この4作目はポップ色を強めたAOR的な魅力に溢れており、結構癖になるアルバム。
おすすめトラック
Something Worth Leaving Behind  >>試聴
  You Should've Lied  >>試聴  
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エミルー・ハリス
Emmylou Harris
2005年 Release
グラム・パーソンズのアルバムへの参加を経て、75年の『ピーセス・オブ・ザ・スカイ』で広くロック・ファンにも注目される。その後は、ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』への参加を含め、カントリー・ロックの重鎮として現在に至る。「Together Again」が日本のTV-CMに使われた。
おすすめトラック
Together Again  >>試聴
  Love Hurts  >>試聴  
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ジュース・ニュートン
Juice Newton
1998年 Release
シルバー・スパーというバンドを経てソロに。81年にリリースした『夜明けの天使(Juice)』でブレイク。「Angel Of The Morning」「Queen Of Hearts」を立て続けに全米チャートのトップ5に送り込んだ。80年代を通してポップス界で安定した人気を得ていたので、日本でも知名度は高い。
おすすめトラック
Angel Of The Morning  >>試聴
  Queen Of Hearts  >>試聴  
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タニア・タッカー
Tanya Tucker
2000年 Release
70年代のポップス・ファンには「ハロー・ミスター・サンシャイン」が懐かしい!独特のダミ声というか、美声とはいいがたいが愛嬌のある声で、日本でもかなり人気があった。その後カントリー界で地道に活躍し、現在までコンスタントにアルバムをリリース。女プレスリーのような迫力は健在。
おすすめトラック
Soon  >>試聴
  I'll Take Today  >>試聴  
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男性シンガー
トビー・キース
Toby Keith
2006年 Release
9.11の同時多発テロ事件の後に発表した「Courtesy of the Red, White and Blue」で愛国者ぶりを見せつけたトビー・キースであるが、抜群の声で情感たっぷりに歌うキースはまさしくアメリカを代表する現代のカントリー・シンガーとなった。政治的言動は別にして聴いてみるのも・・・。
おすすめトラック
A Little Too Late  >>試聴
  Note To Self  >>試聴  
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ケニー・チェズニー
Kenny Chesney
『Just Who I Am: Poets & Pirates』
2007年 Release
カントリー・シンガーはハリウッド女優にもてるのか・・・、このケニー・チェズニーもレニー・ゼルウィガーと結婚した(5ヵ月で離婚)。94年デビューなので、キャリア的には中堅どころだが、人気は超大物といえるところまできてしまった。この最新作には1曲でジョー・ウォルシュが参加。
おすすめトラック
Never Wanted Nothing More
  Better As A Memory  
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アラン・ジャクソン
Alan Jackson
『16 Biggest Hits』
2001年 Release
安定しているといえば、このアラン・ジャクソンも89年のデビュー以来、一定のレベル以上のアルバムをコンスタントに発表してきた。オーセンティクな節回しとパキパキしたリード・ギター、ペダル・スティールの音だけでカントリーっていいなぁと思ってしまう。まずはこのベスト盤で。
おすすめトラック
Chattahoochee
  Mercury Blues  
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ジョージ・ストレイト
George Strait
2000年 Release
カウボーイ・ハットをかぶるのが男性カントリー・シンガーの定番。その中でも現在に至るポップ・カントリー人気の走りとなったのが、このジョージ・ストレイトであろう。ガース・ブルックスはこの人の真似みたいなものだ。81年の『ストレイト・カントリー』以来、何も変らないのが凄い。
おすすめトラック
Carrying Your Love With Me  >>試聴
  True  >>試聴  
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ヴィンス・ギル
Vince Gill
1995年 Release
元ピュア・プレーリー・リーグ、エミリー・ハリスのバックなどで活躍していたのでロック・ファンにも馴染み深いヴィンス・ギル。ギターも上手いが、哀愁を染み込ませたメロウなボーカルがまた良い。ソロ・デビューは83年だが、本作は黄金期ともいえるMCA前期からセレクトしたベスト盤。
おすすめトラック
Never Alone  >>試聴
  I Still Believe In You  >>試聴  
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ドワイト・ヨーカム
Dwight Yoakam
2006年 Release
カントリー界のはみだし者、ベイカーズフィールド・サウンドをかたくなに死守してきたホンキー・トンク・マンがドワイト・ヨーカムだ。86年のデビュー作に未発表テイクを加えたのが本作。カウ・パンクを経由してきたようなサウンドにロック・スピリットが溢れている。ほんとカッコいい。
おすすめトラック
Guitars, Cadillacs  >>試聴
  Ring Of Fire  >>試聴  
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ブルックス&ダン
Brooks & Dunn
『Cowboy Town』
2007年 Release
カントリー界の人気デュオといえば、ブルックス&ダンかビッグ&リッチか、といわれるくらいの人気者であるが、南部的な泥臭さと西海岸的な爽やかが絶妙にミックスされたサウンドは、ロック・ファンからも注目された。最新作である本作も相変わらず渋いが、はじけたロックンロールもGood!
おすすめトラック
Proud Of The House We Built
  Cowgirls Don't Cry  
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アラバマ
Alabama
『16 Biggest Hits』
2007年 Release
アラバマの80年〜90年代前半にかけてのとてつもない人気ぶりは、正直なところ日本にいてはわからないだろう。カント リーやサザン・ロック、ビートルズなどの音楽をハーモニー中心のオリジナルなサウンドに仕立てた。ロック、カントリー双方のファンに受け入れられる素地を作ったバンドでもある。
おすすめトラック
Song Of The South
  The Closer You Get  
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ダイアモンド・リオ
Diamond Rio
『16 Biggest Hits』
2007年 Release
91年リリースのデビュー・シングル「Mute In The Middle」がチャート1位となり、一躍注目されたダイアモンド・リオ。ブルーグラスをやっていたメンバーもいて演奏能力、ハーモニーともに申し分ない。リトル・テキサスやシェナンドーといったグループよりも本格的な感じでよろしい。
おすすめトラック
One More Day
  How Your Love Makes Me Feel  
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JASRAC
JASRAC許諾番号
9005801003Y
30005900580
1003Y30007
JASRAC
JRC許諾番号:X000140A02L
JRC許諾番号:X000140A03L
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