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総合TOP > 連載 > ジャンル虎の穴 > Vol.26 ファンク特集


ジャンル虎の穴/さまざまなジャンルがはびこる洋楽の世界。このジャンルってどんな音楽?「ジャンル虎の穴」は、毎回ひとつのジャンルをセレクトして、そのジャンルの成り立や、代表アーティストからマニアックな裏名盤までを紹介するコーナー。これであなたも音楽通に!
Vol.26 ファンク特集
>>代表アーティスト>>おすすめアーティスト>>STAXレーベル>>JAZZ FUNK
ジェームス・ブラウンスライ&ザ・ファミリー・ストーンが切り開いてきた音楽、それがファンク・・・と言い切るのは難しいが、ファンクの原型がジェームス・ブラウンの64年録音の「アウト・オブ・サイト」にあるのは定説になっている。ベースが強調され、迫力のあるホーン・リフにより、確かに新しいスタイル音楽が生まれている。65年の「パパのニュー・バッグ」「アイ・ゴット・ユー」でリズムがますます細分化され、69年には後にブレイク・ビーツのネタとして使いまわされる「ファンキー・ドラマー」が録音され、ブーツィー・コリンズが参加したオリジナルJB'sがバックを固めたことでJB流ファンクが完成したといえる。一方のスライは、サイケデリック・ロックを消化しながら、「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」「スタンド」「サンキュー」といったヒット曲を放ち、71年の「ファミリー・アフェア」ではJBとは全く違ったファンクへと到達している。

“16ビートの躍動するリズムを持った、踊れるソウル・ミュージック”が、ファンクの一般的な説明だろうが、70年代に入ると、ハービー・ハンコックマイルス・デイヴィスのジャズ・ミュージシャンや、スティーヴィー・ワンダーカーティス・メイフィールドなどのニュー・ソウル系のミュージシャンもファンクを取り入れていく。サンフランシスコのベイエリアを中心に、黒人白人混成バンドである、タワー・オブ・パワーグラハム・セントラル・ステイション、ウォー、ルーファスなどが人気を呼び、スライの失速と入れ替わるように、アース・ウィンド&ファイアーがファンク系ボーカル&インストゥルメンタル・グループとして台頭してくる。同時にクール&ザ・ギャングオハイオ・プレイヤーズコモドアーズアイズレー・ブラザーズなどもファンク・バンドとしての地位を固めていった。JBやスライのスタイルを受け継ぎながらも、独自のファンク路線で、現在のヒップホップまで影響力を及ぼしているのがPファンクだ。ファンカデリックとパーラメントという二つのグループを使い分けながら、ジョージ・クリントンの強烈な個性が光る。

ファンクは70年代において、多くのグループを生み出しソウル・ミュージックの新たな潮流を作ったが、ディスコ・ブームの中で、ファンクとディスコの区別があいまいになっていったこともあり、ソウル全体が画一化されたものになっていった。80年代に入ると、ラップの登場に、ファンクの精神性が受け継がれているような部分もあるが、マイケル・ジャクソンプリンスが白人層にも人気を得ることで、ブラック・ミュージックは大きな変革の時代に突入していく。90年代のレア・グルーヴ・ブームにおいて、ファンクが再発見され、現在もサンプリングのネタとしてファンクは生きている。

(Text/遠藤哲夫)
■代表アーティスト
ジェームス・ブラウン
James Brown
ファンクの帝王、ファンキー・ソウルの創始者であるジェームス・ブラウン。“ゲロッパ!(Get Up!)”のフレーズで有名な「セックス・マシーン」がファンク・クラシックとしてお馴染みであるが、一番最初にファンクの原型となったのは64年の「アウト・オブ・サイト」である。ジャズのファンキー性をR&Bに取り入れ、リズムの快楽を追求していった。2006年12月に73歳で死去。
Album
1970年 Release
The J.B.'s
1978年 Release
パーラメント
Parliament
Pファンクの総帥ジョージ・クリントンが率いる、パーラメントとファンカデリック(実質は同グループ)は、JBやスライが作り出したファンクを継承しながら、より混沌とした戯画的なファンクを確立。ロック/サイケ寄りのファンカデリックに比べ、パーラメントはSF風スペースオペラ・ファンクが特徴。76年の『Mothership Connection』、77年の『P-funk Earth Tour』はマスト!
Bootsy Collins
1980年 Release
George Clinton
1996年 Release
アイザック・ヘイズ
Isaac Hayes
映画『黒いジャガー(Shaft)』のテーマ曲「Theme From Shaft」がアカデミー主題歌賞を受賞し、一躍有名になったアイザック・ヘイズ。スタックス・レーベルでの作曲家としての功績も高く評価されているが、この『シャフト』のサウンドは、カーティス・メイフィールドなどにも影響を与えた。歌ものでは、“ベッドルーム・ファンク”ともいわれるセクシーでヌメリのある音が特徴。
Album
1969年 Release
>>詳細はこちら
プリンス
ファンクというより、80年代最大のポップ・スターといった方がふさわしいプリンス。ロックと黒人音楽の垣根をぶち壊し、「パープル・レイン」をはじめ商業的にも大成功を収めた。マルチな才能を持つ天才であるが、その核にはJBやスライ、Pファンクからの流れがあり、さらにジョニ・ミッチェルの不思議なコード感などが、ごちゃ混ぜになりながら独自の世界を展開している。
Album
1984年 Release
Album
1987年 Release
■おすすめアーティスト
Sly & The Family Stone
2005年 Release
68年の「Dance To The Music」でブレイクし、『スタンド』で独自のファンク路線を確立。71年の『暴動』ではリズム・マシーンを使い、ファンクの再構築といえるようなクールな感覚を打ち出した。本作は、80年前後のワーナー作品。
おすすめトラック
The Same Thing  >>試聴
  Shine It On  >>試聴  
  >>詳細はこちら  
Ohio Players
2002年 Release
オハイオ・ファンクと呼ばれるスタイルを作り出し、74年にマーキュリーに移籍してから「Fire」「Sweet Sticky Thing」「Love Rollercoaster」などが次々にヒット。エロチックなジャケットと同じように淫らなグルーヴが特徴。
おすすめトラック
Fire  >>試聴
  Skin Tight  >>試聴  
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Kool & The Gang
2003年 Release
リード・ボーカルにJTテイラーが加入してからは、まるで違うバンドになってしまったが、73年の『ワイルド&ピースフル』には、ストリート感覚あふれる黒いファンクが詰まっている。「Jungle Boogie」は今もどこかで耳にする名曲。
おすすめトラック
Jungle Boogie  >>試聴
  Funky Stuff  >>試聴  
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Tower Of Power
2001年 Release
黒人白人混成のソウル/ファンク・バンドであり、強力なホーン・セクションと共にキレのいいサウンドで今も多くのファンを持つ。レニー・ウィリアムスがボーカルだった「What Is Hip?」(73年)の頃が一番充実している。
おすすめトラック
What Is Hip?  >>試聴
  Down To The Nightclub  >>試聴  
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Graham Central Stationd
1973年 Release
元祖チョッパー・ベースのラリー・グラハムが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンを抜けて作ったバンド。ラリーの重量級ベースとワイルドなボーカルが炸裂し、ファンク・ボックスを使う斬新さもなかなかクールで、さすが元スライ!
おすすめトラック
It Ain’t No Fun To Me  >>試聴
  Why?  >>試聴  
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The Meters
2002年 Release
ニューオーリンズのセカンド・ライン・ファンクの代表的バンド。ロック・ファンにとってアラン・トゥーサン、ミーターズ、ネヴィル・ブラザーズは3種の神器みたいな存在で、そのシンコペートするリズムは麻薬のように中毒性高し。
おすすめトラック
Fire On The Bayou  >>試聴
  Cissy Strut  >>試聴  
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S.O.S.Band
1980年 Release
ジャム&ルイスが全面プロデュースした86年の『サンズ・オブ・タイム』が評価が高いS.O.S.バンドのデビュー作。メアリー・ディヴィス嬢がリードをとる「Take Your Time」がヒット。ブラコン時代につながるお洒落感覚がグッド!
おすすめトラック
Take Your Time  >>試聴
  Take Love Where You Find It  >>試聴  
  >>詳細はこちら  
The Gap Band
1994年 Release
ウィルソン3兄弟を中心にしたオクラホマ出身のバンドで、78年のマーキュリー移籍後から黄金時代が始まる。「Burn Rubber On Me」「Early In The Morning」などの重厚なファンク・ナンバーもいいが、バラードでもいい味をだす。
おすすめトラック