サザン・ソウル/ディープ・ソウルを代表するシンガーといえば、やはりオーティス・レディングになるだろう。68年の全米No.1ヒット「The Dock Of The Bay」が有名だが、オーティスの最高傑作とされるのは、『Sings Soul Ballad』や、この『Otis Blue』である。ベスト盤で済ませるよりも、オリジナル・アルバムを聴いてほしい。“燃え尽きた男”の魂が宿る。
アラバマ生まれのウィルソン・ピケットが最初に名をあげるのは、ファルコンズで放った「I Found a Love」で、このアトランティックからのデビュー作でも再録。以降、「Land of 1000 Dances(ダンス天国)」「Mustang Sally」「Funky Broadway」など、野性味のあるダンス・ナンバーが次々にヒットするが、デュアン・オールマンが参加した「Hey Jude」等の重量感のあるバラードも凄い。
盲目のシンガー/ギタリストであるクラレンス・カーターは、「Slip Away」や「Patches」といったヒットでも知られるが、その誰にも真似出来ない独特な歌い回しは強烈な印象を残す。エタ・ジェイムスの熱唱も有名な「I'd Rather Go Blind」をはじめ、ミディアムでクラレンス節が炸裂する「Too Weak To Fight」など、フェイム・スタジオのバッキングも含め、まさにダイナミックな1枚。
ウィルソン・ピケットと同じファルコンズ出身。スタックスからのデビュー作は、No.1ヒットの「Knock On Wood」をフィーチャー。アップもスローも軽妙にこなすのが持ち味か。ジェリー・バトラーの「I Stand Accused」や、ウィルソン・ピケットの「634-5789」など、カバーも聴き応えあり。
デニス・ラサールが「Trapped By A Thing〜」を取り上げたことで名が知られるようになったジョージア出身のシンガー。無名ながらディープなシャウト唱法は、O.V.ライトに迫るものがある。「Jury Of Love(8 Men 4 Women) 」を、そのO.V.のヴァージョンと聞き比べるのも面白い。
コロンビア・レコードを経て、アトランティックでは“ソウルの女王”としての地位を築き上げたアレサ・フランクリン。オーティスのカバー曲である「Respect」の大ヒットをはじめ、『I Never Loved A Man〜』や『Lady Soul』等の名作アルバムはどれも必聴。勿論、このゴスペル・アルバムも。