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懐かしのポップ・ヒッツ
> Vol.28
2001年11月29日に肺癌でこの世を去ったジョージ。フィル・スペクターをプロデューサーに迎えた
『オール・シングス・マスト・パス』
はウォール・オブ・サウンドとスワンプ・ロックが交差する奇跡の名盤。英米で1位となった「マイ・スウィート・ロード」の他、
「美しき人生」
「イズント・イット・ア・ピティ」
などジョージならではのメロディが溢れる。ミレニアム・エディションで更に音がくっきり。
リンゴ・スターは70年代前半において、最もコンスタントにヒット曲を放っていた元ビートルズであった。ジョージのプロデュースによる
「明日への願い」
「バック・オブ・ブーガルー」
がTOP10ヒットになったのに続き、「想い出のフォトグラフ」や
「ユア・シックスティーン」
が連続で全米No.1に(アルバム『リンゴ』も全米1位)。さらに
「オーマイ・マイ」
「スヌーカルー」
もTOP5に送り込んだ。
ビートルズ解散後は、とやかく言われたポールだが、
「アナザー・デイ」
「アンクル・アルバート」
(1位)といったヒット曲は放っていた。だが、ポールが再びロック・スターとして凱旋するのはウイングス結成後、
「ハイ・ハイ・ハイ」
を皮切りに、「マイ・ラヴ」
「007/死ぬのは奴等だ」
「ジェット」
「バンド・オン・ザ・ラン」
といった怒涛のヒット攻勢によって。この時期のポールは激しかった。
1980年12月8日に狂信的なファンに殺害されたジョン・レノン。名曲
「イマジン」
はシングルとしては3位どまり(アルバム『イマジン』は1位)で、レノン初の全米No.1ソングとなったのは74年の
「真夜中を突っ走れ」
である。
「夢の夢」
(9位)
「スタンド・バイ・ミー」
(20位)の後、80年に
『ダブル・ファンタジー』
でカムバック。
「スターティング・オーヴァー」
が2枚目の全米1位シングルとなった。
70年代後半のポールはヒット曲の嵐で、ウイングスとして
「あの娘におせっかい」
「心のラヴソング」
「しあわせの予感」
が全米No.1、イギリスでは
「夢の旅人」
が9週間No.1に輝いている。そして、ソロに戻り、80年の
「カミングアップ」
(全米1位)の後に放った世界的な大ヒットが、
スティーヴィー・ワンダー
との共演による「エボニー・アンド・アイボリー」だった。人種の壁を越えて伝わる名曲。
1981年の11月、ポールと
マイケル・ジャクソン
は、「セイ・セイ・セイ」と
「ザ・マン」
の2曲を録音した。2曲ともアルバム
『パイプス・オブ・ピース』
に収録されたが、二人のデュエットが聴ける「セイ・セイ・セイ」はなんと6週間連続No.1の大ヒットに。時間は前後するが、ポールがお返しに参加した「ガール・イズ・マイン」は、マイケルのマンモス・ヒット『スリラー』(82年)に収録されている。
イギリスが生んだ天才シンガー・ソングライター、
エルトン・ジョン
。ジョンの
『心の壁、愛の橋』
からの全米No.1ヒット
「真夜中を突っ走れ」
で共演している。その後、エルトンが発表したビートルズのカバー曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ〜」で、ジョンがバックボーカルで参加したりと、かなり親しい関係にあった。さらに、ジョンがエルトンのライブ(76年)に参加した模様は
『Here And There』
に収録。
一時音楽界から遠ざかっていたジョージが、
ELO
のジェフ・リンをパートナーに見事復活したのが
『クラウド・ナイン』
だった。全米No.1シングル「セット・オン・ユー」をはじめ、封印していたビートルズ・サウンドを甦らせたような
「FAB」
「ディス・イズ・ラヴ」
他、軽快で若々しさすら感じられるバンド・サウンドとメロディ・センスが素晴らしい。リマスター盤では
「上海サプライズ」
など2曲を追加。
『クラウド・ナイン』
からのシングル
「ディス・イズ・ラヴ」
のB面用に録音された「ハンドル・ウィズ・ケア」のセッションに集まった
ロイ・オービソン
、ボブ・ディラン、
トム・ペティ
、ジェフ・リン、そしてジョージにより結成された伝説の覆面バンド。5人のベテランによるナチュラルで奥深いサウンドで『VOL.1』『VOL.3』の2枚のアルバムを残す。今年、DVDを追加したデラックス・エディションが出た。
クリスマスソングの定番。「みんなが望めば戦争は終わる」というメッセージは、現在においてもなお必要とされている。この曲のリリース当初(71年)は、ビルボード・チャートがクリスマスソングをランクインさせなかったため、チャート記録がない。イギリスでは1年後にシングル・カットされ4位まであがるヒットとなった。その後、2度にわたってリバイバル・ヒットしているので、計3回チャートインしている。
※ヒットチャート・データはビルボード誌のチャートを参照しています。
(Text/遠藤哲夫)
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