一曲ごとに短編小説でも読むかのように、都会の夜の孤独感や情熱を描いていく。“土曜の夜”というテーマで統一されたコンセプト・アルバム風。多くのカバーを生んだ「San Diego Serenade」は泣ける1曲。ジャジーな「New Coat Of Paint」「Diamonds On My Windshield」もどこか悲しげ。
ベット・ミドラーとのデュエット「I Never Talk To Strangers」が白黒映画のイメージにぴたりとはまる。実際にロード・ムービーを見ているような芳醇なストーリーが満載のアルバム。「蛍の光」をイントロに使った「A Sight For Sore Eyes(想い出に乾杯)」の美しさといったら!
『ワン・フロム・ザ・ハート』の映画音楽を担当中に作り上げたのが本作。B・スプリングスティーンがカバーした「Jersey Girl」など、ヴィヴィッドな音が印象的。同名映画の主題歌となった「On The Nickel」や、ゴダール映画で使われた「Ruby’s Arms」といったドラマチックな名曲を含む。