アラン・トゥーサンがアレンジを担当したニューオーリンズ色濃い「Life Is A Carneval」が全て、と言い切ってしまうのは勿体ない。新設のベアズヴィル・スタジオで録音したせいか、どこかギスギスした感じがあったがリマスター盤でかなり落ち着いたのでは。ヴァン・モリスンとデュエットする「4 Percent Pantomime」も素晴らしいし、ロビーのスランプ期とはいえポップな曲が並んでますよ。
彼等のルーツでもある、ホークス時代のレパートリーであったろう曲や、ニューオーリンズR&Bシンガーの名曲、プレスリーやプラターズまで、偉大なるアメリカン・ミュージックへの深い愛情が湧き出るカヴァー・アルバム。ボビー・ブランド、プラターズを歌うリチャードのディープさも捨てがたいが、リヴォンによる「Ain't Got No Home」「Mystery Train」は、そのまま再結成バンドにつながる音だ。
『ラスト・ワルツ』を出すための、契約上の数合わせアルバムとされるが、確かにサラっとした全体の印象は、既に心ここにあらずといった感じではある。でもこの柔らかな魅力は、他のアルバムでは味わえない安らぎがあるのも確か。クリスマス・ソングの名曲のひとつ「Christmas Must Be Tonight(今宵はクリスマス)」や、カリブ海の夕暮れを連想させる「Islands」はたまに聴きたくなるはず。
元オイリー・ラグス、と言っても一部のマニアにしか知られていないが、ザ・バンドの「Time To Kill」の絶品カヴァーを収めていた。チャス&デイヴとしては、酒場やサッカー会場で盛り上がるノベルティなヒット曲を連発したことで、イギリスでは有名だ。ライヴではオールディーズ・カヴァーなどでザ・バンドを彷彿させるところもあるが、ちょっとオフザケが過ぎるかも。
リンディスファーンはニューキャッスル出身のブリティッシュ・フォーク・グループ。土着的な香りと、田園風景が広がるようなサウンドで今も多くのファンを持つ。70年にアルバム・デビューし、「Lady Eleanor」や「Meet Me On The Corner」がヒットを放った。初期の3枚のアルバムはどれも傑作で、親しみやすさと共に、おおらかなザ・バンド的要素を聴くこともできる。