ラテン界の超セクシー・セレブ、タリア。日本でも今年の夏に発売となった、情熱と官能のアルバム『シックス・センス』が大人気。男性ばかりか女性をも虜にするタリアのスーパー・セレブな魅力に迫る!
メキシコの国民的女優であり、歌手でもあるタリア。日本でその名が知られるようになったのは、2000年12月に、マライア・キャリーの元夫にしてソニー・レコード会長(現在はカサブランカ・レコード社長)として有名なトミー・モトーラ氏と結婚してからだろうか?ラテン界では世紀の結婚式として話題になった、このカップル。
この結婚をきっかけとして、全米進出を果たしていくタリア。2003年7月に全米でリリースされた初の英語アルバム『タリア』はチャート初登場11位を記録し、ニューヨリカン・ラッパーであるファット・ジョーをフィーチャーした「I Want You」が大ヒット!同年5月のスペイン語版「ピープル誌」の特集、“世界でもっとも美しい25人”のひとりに選ばれるなど、世界のセレブとしての道を歩み始める。
1971年にメキシコ・シティに生まれたタリア(本名アリアドナ・タリア・ソディ・ミランダ)は、10歳の時にスカウトされてディン・ディンという子供のバンドに参加して4枚のアルバムを発表した。その後、ミュージカル出演を経て、86年に人気アイドル・グループのティンビリーチェのメンバーとなる。当時人気を博していたプエル・トリコのアイドル・グループ、メヌード(リッキー・マーティンが在籍)を真似たグループだが、メキシコで大人気となり、ここでの音楽活動と並行してTV女優としても、“テレノベラ”(いわゆる昼メロ)に出演するようになった。90年代前半には、マリアという薄幸の女性が運命に弄ばれる内容の、『マリア・メルセデス』『マリア・マール』『マリア・ラ・デル・パリオ』のマリア3部作と呼ばれるドラマが大好評を博し、タリアは“テレノベラの女王”として、メキシコなどのラテン圏だけでなく、アフリカ、アジア、中近東など世界180ケ国で放映され、ものすごい知名度を誇っているのだ。そのセクシーな肢体から発せられるフェロモンには誰もがメロメロになってしまうはず。それに、女性向けには「タリア・ソディ・コレクション(Thalia Sodi Collection)」というタリアの名前を冠した、ファッション・グッズも発売され、人気を呼んでいる。
タリアの音楽的な魅力は何かというと、メキシコ(ラテン系)の伝統的なリズムであるバジェナートやクンビアをしっかりと歌いこなせる歌唱力と、流行のHip-Hop/ダンス・ミュージックを無理なく結び付けたサウンドにある。情熱的なリズムとお色気ばっちりの官能的なボーカル、これは、一旦はまるとなかなか脱け出せない世界で、ド派手な楽曲(レゲトンもやってます)に負けない、パンチの効いたタリアの歌いっぷりが見事だ。
新作『シックス・センス』は、アメリカのヒップホップ寄りだった前作『タリア』と較べて、ラテンの血が騒いでいるようだ。
「自分の本質に戻りたかったし、これまでの自分を解放して重い足枷を取り払った。いま私は安らぎと安心を得て、以前は隠れていて知ることのなかった〈自分〉を知ったの。輝いて、感じて、ただ愛する……それこそが私の“シックス・センス”かしら」と語るタリア。
先行シングルとなった「Amar Sin Ser Amada(愛はまぼろし)」は、タンゴの雰囲気から始まり、途中でロックンロールになるという、ラテン的情熱に溢れた曲。「Seduction(甘い誘惑)」は、前作でファンになった人は必ず気に入るであろうダンス・ポップで、まるでアメリカのティーン・アイドルのようだが、次の「A Dream For Two(二人の夢)」では、艶めかしい大人の色気がまとわりつく!それぞれのスペイン語バージョンも収録しているので、聴き比べる違う曲に聴こえてしまうのが面白い。スペイン語独特のパワフルで粘っこい響きが官能的!「24000 Besos(2万4千回のキス)」はイタリアのカンツォーネのヒットとして有名だが、これを情熱的にカヴァーしたアッチッチもの。「Olvidame(オルヴィダーム)」や「No Pudeo Vivar Sin It(あなたなしでは)」でのバラードの味わいも格別で、セクシーで可愛らしいタリアの魅力が全開である。アラビックな雰囲気で始まる「Empezar De “0”(スタート・フロム・ゼロ)」のハイブリッド感や、同じラテン界の悲劇の歌姫、セレナの曲をカバーした「Amor Prohibido(禁じられた愛)」も聞き物のひとつ。
ここまで来たら、もう、あなたはタリアに夢中!! (Text/遠藤哲夫)
タリアは90年にソロ・アルバム『タリア』でデビュー後、『ムンド・クリスタル』『ラヴ』を発表後、EMIに移籍し4作目の『エクスタシー』をリリース。TVドラマの主題歌だった「Maria La Del Barrio(街のマリア)」を収録したこのアルバムが、タリアの転機ともなる。続く『アモール・ア・ラ・メヒカーナ』(3、4曲目を収録)、『アサンドロ』(5、6、7、8曲目を収録)をリリース後に、トミー・モトーラと結婚。グロリア・エステファンやジェニファー・ロペス、マイケル・ジャクソンも出席したらしい。結婚直後に出したのが、地元メキシコの伝統アレンジで固めた『グレイテスト・ヒッツ〜バンダ・スタイル』。その後は、世界的なヒットを飛ばし現在に至るが、この『グレイテスト・ヒッツ』は、タリアの歴史をコンパクトにまとめた重宝な1枚だ!
バンダ(バンド)・スタイルとは、ブラス・セクションを伴って、よくお祭りなどで演奏される伝統的音楽スタイルのこと。ノリノリのリズムでこれまでのヒット曲を演奏し直したものがこのアルバム。95年の大ヒット・ナンバー「Piel Morena」や「Amor A La Mexicana」などが思わず腰が動くアレンジで甦る。この切れのよさは素晴らしい。曲によっては哀愁味もあり。
このジャケットもそそるものがありますが、汚れなき純情っぽさを打ち出した「Entre El Mar Y Una Estrella(海と星の間)」「Regresa A Mi(戻ってきて)」 、哀愁溢れる「Rosalinda」などは『グレイテスト・ヒッツ』にも収録。ブラコン風「No Hay Que Llorar(泣かないで)」も気分が出るいいナンバーです。タイトル曲のメキシカン・ラップみたいなアッパーなノリは凄い。
2003年に国内盤が出た時とは違うジャケット、タイトルになっているが、大ヒットした「Por Amor(愛のために)」をフィーチャーしたアルバム。「Amor A La Mexicana」のリミックス・バージョン(?)も収録し、思いっきりダンス・フロアー向けになっているのも面白い。ムーディーな「Es Tu Amor(あなたの愛)」「Dicen Por Ahi(他人は言う)」 もこのアルバムならでは。