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2007/2/14 Release ダウンロード価格 アルバム \1,500(税込) トラック 各\150(税込)
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2007/2/14 Release ダウンロード価格 トラック 各\150(税込)
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イギリスが生んだスーパー・ポップ・アイドル・グループ、日本でいえばSMAPのような存在だったテイク・ザットが、1996年の解散以来、10年ぶりにカム・バック!これが、イギリスではもはや社会現象のようになっていて、2006年4月からの再結成ツアー19公演分が1時間程でソールド・アウト(一説には、11公演が10分で売り切れたらしい)。結果的に、追加公演を含めスタジアム全32公演が行われ50万人以上を動員した。再結成ツアーの大成功をきっかけに、レコード会社で争奪戦が始まり、ポリドールが7億5千万円で契約を獲得。そして11月にリリースされたシングル「ペイシェンス」とアルバム『ビューティフル・ワールド』は、全英チャート1位を独走したのだった。
テイク・ザットは、ストーン・ローゼズやハッピー・マンデイズの登場で、当時のUK音楽シーンの中心となっていたマンチェスターで1990年に結成された。ゲイリー・バーロウ、マーク・オーウェン、ジェイソン・オレンジ、ハワード・ドナルドの4人に、オーディションで選ばれたロビー・ウィリアムスが加わって活動を開始する。1992年にメジャー・レーベルと契約し、メジャー3枚目となる「イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット」(全英7位)でブレイク。初の全英No.1ヒットとなった「Pray」を皮切りに「リライト・マイ・ファイア」「ベイブ」「エヴリシング・チェンジズ」が連続No.1となり、名実共にビッグ・グループの仲間入りを果たす。その後も、「ネヴァー・フォゲット」「バック・フォー・グッド」、ビー・ジーズのカバー曲「愛はきらめきの中に」などのヒットを連発し、90年代を代表するポップ・アイドル・グループとして一時代を築いた。1995年にロビー・ウィリアムスが脱退し、残った4人でグループを継続させるが、1996年2月13日に解散発表した。
ロビー・ウィリアムスはソロ・シンガーとしても大きな成功を収め、今やイギリスの国民的スターとなっているのはご存知のとおり。97年のクリスマスの時期にバラード曲「エンジェル」がアンセムと化し、「ミレニアム」「シーズ・ザ・ワン」「ROCK DJ」、ニコール・キッドマンとのデュエット「サムシン・ストゥピッド」等の連続No.1ヒットを放ち、ライブでの記録的な動員数も含め、アイドルから世界のエンターテイナーへと成長した。
さて、全世界で3000万枚のCD売上げを誇るテイク・ザットのカムバック・アルバム『ビューティフル・ワ−ルド』であるが、先行シングル「ペイシェンス」が全英チャート連続3週1位に輝き、アルバムの方はなんと6週連続1位を記録した。シングル、アルバムが両チャートで3週連続同時1位という快挙も成し遂げている。こんなに売れるとは予想していただろうか?メンバーのジェイソン・オレンジが、「再結成ツアーのチケットは懐かしいという思いで売れたけど、新作はそれだけでは売れない。クオリティで勝負しなければならない」と語っていたように、まさに、1曲1曲のクオリティが素晴らしい、傑作アルバムに仕上がった。
冒頭の「リーチ・アウト」から、アコギの響きと美しいコーラスが全開のメロウ・ポップ。そのまま、哀愁漂うサビのメロディが胸を締め付ける「ペイシェンス」へと続く。ジェイムス・ブラントの泣きのメロディを、さらに世界標準にしたような美メロが、この冬の季節にピッタリ。3曲目の「ビューティフル・ワールド」や4曲目の「ホールド・オン」も切ない。切ないんだが、ボン・ジョヴィやシェリル・クロウでもお馴染みのジョン・ジャンクスによるプロデュースは、しっかりとメロディのボトムを支え、音にふくらみを持たせている。こんなにイギリス特有の翳りを表現できるグループになっていたとは驚きである。歌もコーラスも上手い。昔のホリーズやビー・ジーズとかに匹敵するクオリティの高さだと思う。ストリングス・アレンジが壮麗な「ライク・アイ・ネヴァー・ラヴド・ユー・アット・オール」を経て、アップ・テンポの「シャイン」はまるでビートルズのように緻密に弾けるポップ。「アイド・ウェイト・フォー・ライフ」は涙をさそうバラード。このような感じで、アルバム全曲が心にしみる名曲揃い。メロディの展開がツボに入るというか、日本人好みの美メロがこれでもかというくらいに押し寄せる。「ホワット・ユー・ビリーヴ・イン」とか、もう泣くしかない・・・。
このアルバムは、かつてアイドル・グループという壁を乗り越えられなかった彼等が、アーティストとして評価される記念すべき作品であり、時代を超えて愛される普遍的なポップが詰まっている。
(Text/遠藤哲夫)