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洋楽TOP > アーティストインデックス > アーティスト特集 > タヒチ80
フランスが誇るポップ職人タヒチ80! タヒチ王道のカラフル・ポップスは 更に新たな次元へ!
名曲「ハートビート」収録のデビュー・アルバム『パズル』が日本でも大ヒットして、優しいメロディとソフトタッチな洒落たポップ・アレンジが、まるでフランスの渋谷系という雰囲気を漂わせていたタヒチ80。ネオ・アコのような清涼感に溢れ、その甘酸っぱいメロディがグラスゴー出身のパールフィッシャーズを思わせるようなところもあった。
フランスというと、日本でもフレンチ・ポップスだけではなく、フレンチ・タッチと呼ばれるクラブ系のダンス・ミュージックが注目を浴びているが、エレクトロニカ/テクノ系の人気バンド、ダフト・パンクエールと並ぶ人気を誇るのがタヒチ80である。

タヒチ80は、93年にノルマンディー地方、ルーアンの大学生だったグザヴィエ・ボワイエ(vo)を中心に結成された。メデリック・ゴンティエ(g)、シルヴァン・マルシャン(ds)、ペドロ・ルスンド(b)という、現在のメンバーになったのは6曲入りのミニ・アルバムを自主制作でリリースした95年から。
フランスは、イギリスとは英仏海峡トンネルで地続きともいえる関係にあるが、音楽的には‘フランス語を守ろう’とする母国語意識が非常に強い。その中で、全曲英語で歌うという姿勢を貫いているのがタヒチ80なわけだ。
リーダー格のグザヴィエは、80年代のUKインディー・ギター・バンドであるストーン・ローゼス、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライド、ティーンネイジ・ファンクラブなどをよく聴いていたらしいが、それと並んで60年代のポップスも好きで、ビートルズやゾンビーズは勿論のこと、アメリカのフォーク・ロック・バンド、バーズやクラシカルなソフト・ロックを聞かせたレフト・バンクなども好みだったという。特にゾンビーズのボーカルであるコリン・ブランストーンには、声質が似ていることもあり大きな影響を受けているようだ。

1999年後半にフランスでリリースされたデビュー・アルバム『パズル』は、日本では半年遅れの2000年4月に発売され、ローラン・フェティによるジャケット・イラストが鮮烈なイメージを残した。アイヴィー(ニューヨークのインディー・バンド)のメンバーでもあるアンディ・チェイスによってプロデュースされた、60年代のクラシック・ロックの香りと隠し味的なデジタル・サウンドが絶妙にブレンドされた名盤。同じくアイヴィーのメンバーであり、最近はファウンテインズ・オブ・ウェインでブレイクしたアダム・シュレンジャーも参加、スウェディッシュ・ポップの立役者、トーレ・ヨハンセンがミキシングを担当している。
デビュー作のギター・ポップに較べると2作目の『ウォールペーパー・フォー・ザ・ソウル』(2002年)は、大胆なストリング・アレンジを配したシンフォニック・ポップであり、ビートルズの『サージェント・ペパーズ〜』やビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』、はたまたゾンビーズの『オデッセイ&オラクル』などを彷彿させるオタク色満載のアルバム。それでいて、フリーソウル的なグルーヴもビンビンに感じるところが、彼等の音楽のルーツが反映されていて面白い。
その音楽ルーツについては、グザヴィエが選曲した60〜70年代のポップ&ソウル・コンピレーション盤『ア・ピース・オブ・ゴールド〜ソウルフル・ポップ・ソングズ』(2003年)が非常に参考になる。ソウル・クラシックに混じって、ビリー・ニコルスやフライング・ブリトウ・ブラザーズがセレクトされているセンスが、いかにもタヒチ80的だ。

TAHITI 80「チェンジズ」 3rdアルバム「フォスベリー」からの 第1弾シングル! そして、2005年2月リリースの最新作『フォスベリー』は、これまでの2枚のアルバムとはまた違って、自分達のスタジオで全てのレコーディングを行い、ミキシングは外部のプロデューサーを起用するという方法を取っている。今回はニール・ポーグ(アウトキャストとの仕事で有名)やサーバン・ギニア(N.E.R.D.他)が手伝っていることでもわかるように、ヒップ・ホップやR&B色を強め、“モータウン・ミーツ・デペッシュ・モード”のスローガンを掲げて録音していた、とメンバーが語るように、80年代ニュー・ウェイブ/ディスコの匂いもする。デジタルなんだけど、どこか懐かしい。最先端のテクノロジーによる遊び心に満ちたポップ・ソウル・アルバムという印象である。
でも、あの霞みがかかったような、ちょっと気だるいボーカルで歌われるメロディーは、紛れもないタヒチ80にしか出せない世界なのであった。(Text/遠藤哲夫)
Discography
Album  『パズル』2000 Album  『ウォールペーパー・フォー・ザ・ソウル』2002
フレンチ・ミーツ・ボサノヴァといった感じの冒頭の「イエロー・バタフライ」から、グザヴィエがかなり好きだというワイアーからの影響も見える、インディー・ギター・ポップ然とした「メイド・ファースト」「ヘイ・ジョー」に至るまで、宝石のようなメロディーを散りばめたポップ・チューンがぎっしり詰まっている。アコーステックな柔らかさは、渚をわたる風のように爽やかで心地いい。 初めて「ソウル・ディープ」を聴いた時は、これってスタイル・カウンシル?と思ったものだが、アルバム全体を流れる“ソウル・テイスト”と煌びやかなストリング・アレンジの融合は、前作にはないインドア・ポップの実験精神を感じさせる。ダブっぽいベースやサイケデリアの意匠をまぶした刺激的なサウンドに、グザヴィエの甘いボーカルが乗っかると、そこはやはり紛れもないタヒチの世界!
Track List
イエロー・バタフライ >>試聴
ハートビート >>試聴
メイド・ファースト(ネヴァー・フォーゲット)
>>試聴
ヘイ・ジョー >>試聴
Track List
ウォールペーパー・フォー・ザ・ソウル >>試聴
1000 タイムス >>試聴
ソウル・ディープ >>試聴
ザ・トレイン >>試聴
Album  『フォスベリー』2005 Single  『ソトマイヨール EP』2005
サウンド・プロダクションを一新した3作目は、これまでの70年代風ポップ/ソウル・テイストから、打ち込みやサンプリングを多用しヒップ・ホップ的要素を強めている。自分達のスタジオで曲作りと同時進行でアレンジ作業も進めていった、ということで新しいことにチャレンジしている印象が強い。リンダ・ルイスとのデュエットを聴かせる「ユア・ラヴ・シャイン」や「マター・オブ・タイム」の絶妙なポップ・センスに脱帽。 “フォスベリー”は、初めて背面飛びをしたアメリカのオリンピック選手の名前。それにちなんでか、“ソトマイヨール”も有名な走り高跳びのアスリート。本作は2005年6月の来日記念盤として出されたミニ・アルバム。3作目収録の「サムシング・アバウト・ユー・ガール」は、鼻歌的なのほほんとした雰囲気だが、クールなビートが余韻を残す。「サムバディ・ニュー」は未発表曲。
Track List
ビッグ・デイ >>試聴
チェンジズ >>試聴
ヒア・カムズ >>試聴
マター・オブ・タイム >>試聴
ユア・ラヴ・シャイン
(フィーチャリング・リンダ・ルイス)
 >>試聴
ホワット・ネクスト >>試聴
エンプティー・アンド・アミューズド >>試聴
Track List
サムシング・アバウト・ユー・ガール >>試聴
サムバディ・ニュー >>試聴
「Unusual Sounds for Levi's(R) selected by Tahiti 80」 リーバイス(R)との コラボレーションCD 11月23日発売!
こんなのもおすすめ/フレンチ・テクノ〜ギター・ポップ
AIR   『Moon Safari』1998 Daft Punk  『Human After All』2005
フレンチ・クラブ・シーンでダフト・パンクと人気を2分するエール。ダフト・パンクほどテクノ色は強くなく、よりメロディアスで浮遊感のあるサウンドが特徴。このデビュー・アルバム『ムーン・サファリ』からは、「Sexy Boy」がヒット。ダンス・ビートとヴォコーダーを使ったボーカルが80年代テクノっぽかったりするが、女性ボーカルを使った曲などソフト・ロック調でポップ・ファンにも楽しめる。 ダフトパンク3枚目のアルバムで、iPodのCMソングに使われた「Technologic」を収録。前作『ディスカヴァリー』では松本零士のプロモ映像が話題となった「One More Time」や「Digital Love」が大ヒットしたが、本作はシンプルなテクノ・ビートとロボット声がよりデビュー作に近い恍惚感をもたらしてくれる。「Make Love」や「Emotion」では、淡々としながらも官能的な高みへと誘う。
おすすめトラック
Sexy Boy >>試聴
Kelly Watch The Stars >>試聴
You Make It Easy >>試聴
おすすめトラック
Technologic >>試聴
Robot Rock >>試聴
Human After All >>試聴
詳細はこちら 詳細はこちら
Phoenix  『United』2000 Fountains Of Wayne   『Utopia Parkway』1999
ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』のサウンドトラックに、「Too Young」が収録されていたことで、日本でもちょっとは名が知られている?フランス出身の4人組で、フレンチ・タッチとは全く別方向のギター・ポップであり、英語で歌っている点もタヒチ80に最も近いバンドと言えるだろう。基本はウェスト・コースト風なレトロ感のあるロックだが、ベック的なひねりもある。 アダム・シュレンジャーとクリス・コリンウッドのソングライティング・コンビによるギター(パワー)・ポップ・バンド。アダムが在籍するもう一つのバンド、アイヴィーとは違った、マージー・ビート風なキャッチーさと、甘く切ないメロディーが溢れている。2作目になる本作は、ジャケット通りの突き抜けるような青空が似合う瑞々しいポップ・チューンが満載!イノセンスを失わない永遠の少年に捧ぐ。
おすすめトラック
Too Young >>試聴
On Fire >>試聴
Summer Days >>試聴
おすすめトラック
Utopia Parkway
The Valley Of Malls
It Must Be Summer
詳細はこちら 詳細はこちら
Jimmy Eat World   『Clarity』2002 Wire   『ON RETURNING』1993
エモコアのバンドとして紹介されることが多かったジミー・イート・ワールドだが、その美メロというか、泣きのメロディーはポウジーズやジェリーフィッシュあたりと近い。映画「25年目のキス」にも使われた「Lucky Denver Mint」や「Believe In What You Want」 などのスピード感をともなった弾けるポップさは見事!ウィーザーやグレイ(!)のファンもこれは聴くべき。 1976年にロンドンにて結成されたパンク/ニュー・ウェイヴ・バンド。当初から、そのネジレ具合が話題となっていたが、後年のアンダーグラウンド系のバンドに与えた影響は大きい。タヒチ80のグザヴィエのお気に入りのバンドでもある。本作は初期の3枚(『Pink Flag』『Chairs Missing』『154』)からのベスト盤で、パンクには納まりきらない内省的な名曲も収録。短い曲が多いのでアルバムで是非!
おすすめトラック
Lucky Denver Mint >>試聴
A Sunday >>試聴
Believe In What You Want >>試聴
おすすめトラック
French Film Blurred >>試聴
Marooned >>試聴
Lowdown >>試聴
詳細はこちら 詳細はこちら
タヒチ80・オフィシャル・サイト  http://www.tahiti80.net
ビクターエンタテインメント(INTERNATIONAL) http://www.jvcmusic.co.jp/international/
アーティスト詳細ページ  /search_detail_artist/artist_id/at0000006172/




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