60年代のデスティニーズ・チャイルド!・・・という言われ方もどうかと思うが、来年公開予定の、シュープリームス時代のダイアナ・ロスをモデルにした映画『Dreamgirls』の主演女優がビヨンセということで、あながち間違いではないのかも。
ザ・シュープリームス(67年からダイアナ・ロス&ザ・シュープリームスになる)は、ザ・マーヴェレッツ、マーサ&ザ・ヴァンデラスと並んでモータウンの3大ガールズ・グループの一つだが、この中でもダントツの人気なのは勿論、当時のアメリカの中で唯一、ビートルズに対抗できたグループである。これは音楽性だけでなく、チャート・アクションから見た場合も言えることで、60年代だけで12曲ものNo.1ヒットを放つという偉業を成し遂げたのはシュープリームスだけだ! 59年にベリー・ゴーディJr.によって設立されたモータウン・レコードは、60代〜70年代を通じてヒット曲量産工場として、テンプテーションズ、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ、フォー・トップス、スティーヴィ・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5といったスターを輩出する。シュープリームスは、その中でもモータウン・サウンドの申し子のように華やかな存在だった。メイン・シンガーのダイアナ・ロスは、今でこそ「エンドレス・ラブ」や「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」のしっとりしたイメージが強いかもしれないが、このシュープリームス時代のはじけるような魅力ある歌声を聴かずしてダイアナは語れないし、モータウン、そしてアメリカのポピュラー音楽の歴史も語れない。 モータウンを支えたのは、スタッフ・ライター兼プロデューサーでもあったホーランド=ドジャー=ホーランドやノーマン・ホイットフィールドなどであることは間違いないが、それと忘れてならないのが専属ミュージシャン達だ。ファンク・ブラザース(当時はアール・ヴァン・ダイク&ソウル・ブラザース)が、近年『永遠のモータウン』という映画の題材とされたことで注目されたが、このシュープリームスのサウンドには、ベースのジェイムズ・ジェマースン、ドラムスのベニー・ベンジャミンといった音の職人による技が刻まれており、ビートルズ旋風が吹き荒れる中、世界を席巻したサウンドを作りあげた。そのシュープリームスの数多いヒット曲の中でも、60年代にナンバー・ワンとなった代表曲を紹介しよう。 全米チャート第1位に輝く12曲(発売年)
この後、ダイアナ・ロス&シュープリームスはテンプテーションズとのデュエットによる「君に愛されたい(I'm Gonna Make You Love Me)」の全米2位のヒットを放つが、ダイアナは独立し、残されたメンバーはメンバーを補充しシュープリームスを続ける。ソロとなったダイアナは70年に「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」の全米1位のヒットを皮切りに、その至高の歌声をもって栄光の道を歩み始める。(Text/遠藤哲夫) |










