そんな紆余曲折を経てリリースされた本作だが、まず、リード・シングル「Sexual Eruption(Sensual Seduction)」を聴いてビックリさせられた。クレジットを確認したが、シンガーがフィーチャーされている気配はないので間違いないと思うが、何と、彼自身が歌っているのだ。しかも、トラックはかなりエレクトロなサウンドで、Gでギャングなスヌープはどこにもいない・・・。彼自身のルーツであろう80年代のザップやリック・ジェイムスのスタイルを進化させたモノと考えれば、納得は出来るが、これまでのファン、特にG-Funkが好きな人達には、?な内容かもしれない。他にも、テディ・ライリーとチャーリー・ウィルソンを招いた「SD Is Out」などは、トーク・ボックスの使い方から何から、もう完全にザップだったりする(コレは歌ってはいないけれど)。更には、80年代のディスコ・ファンクを思わせる「Cool」は、ザップというよりプリンスのテイストが感じられるし、自身がプロデュースを手掛けた「Been Around Tha World」辺りも80'sテイストが濃厚に感じられる1曲だ。ただの回顧モノか(?)、 ここまで読んだだけならそう思われるかも知れないが、スヌープが抜かるはずもなく、きっちり現在のトレンドも把握しているのが次に挙げるいくつかの曲でわかる。
まずは、ベテラン、トゥー・ショートらとの共演「Life Of Da Party」で、いかにもな名人芸を披露したかと思えば、相変わらず好調なネプチューンズとの「Sets Up」で、クラブに集まる連中に“間違いない”と言わせ、「Staxxx In My Jeans」で、サウスものもきっちり押さえているコトを示している。そんなこんなで80'sテイストを軸にしながら、様々なテイストの楽曲をバランスよく配置したこのアルバムは、“ひとりよがり”というタイトル通り、これまでで一番“好きなように作ったアルバム”なのではないだろうか?
個人的にオススメなのは、2Pacの「Changes」を思わせる爽やかさのある「Can't Say Goodbye」(かなり似ていて、イントロのピアノだけ聴いたら間違うぐらい)だ。と書いたところで、この駆け足の紹介を締めたいと思う。では、また。
ネプチューンズのレーベル移籍後、初のアルバムだけにプロデュースを手掛けた彼ら共々、相当力が入っていたようだ。中でもリード・シングル「Drop It Like It's Hot」は、ティンバランドもビックリの“声ネタ”をフィーチャーした摩訶不思議なトラックが印象的だった。この曲欲しさにアルバムを買ったという人も当時は居たと思う。あと「Let's Get Blown」辺りが、ネプチューンズ的なG-Funkなのでは?と個人的には思うのだが。
2002年にリリースされたソロ6枚目となるアルバム。ファレルをフィーチャーした、アルバムからのリード・シングル「From Tha Chuuuch To Da Palace」や、後にシングル・カットされた「Beaturiful」は、どちらもネプチューンズが手掛けており、彼らのトラックとの相性の良さを伺わせている。他には、ジャスト・ブレイズが手掛けたジェイ・Zらとの「Lollipop」が印象的だ。
No Limitからは3枚目となるソロ通算5作目の作品。盟友ドクター・ドレーがプロデュースを手掛け、ゲスト陣もアイス・キューブ、マスターP、ネイト・ドック、イヴ、イーストサイダズ、コケインとG-Funkでウェッサイな作品。デビュー以来のファンからは、ファースト以来の大傑作と絶賛されたが、この後の作品では、ジャケットに“犬”が出てくることもなくなり、Gな風味が減退していくことになる。
昨年の暮れにリリースされたキャシディの3rdアルバム。リード・シングルは、盟友スウィズをフィーチャーしたアッパー・チューン「My Drink N My 2 Step」。ススィズは他にも数曲手掛けていてこの辺りはこれまでの2作の流れを汲むが、アンジー・ストーンをフィーチャーした「Learning On The Lord's Side」では、ゴスペルを取り入れていて面白い。何かとエライ目にあっただけに、こういう心変わりは解る気はする。