後見人のジミー・ヘンチマンの尽力でモータウンと契約し、シングル「No Half Steppin'」でソロ・デビューを果たしたのが2001年。続くシングル「Any Other Night」もヒットし、遂に、翌2002年にファースト・アルバム『No Half Steppin'』をリリースする。4キャスト結成から7年を経て、成功を手にした彼女は、その後ヴァージンに移籍して、このセカンド・アルバム『Every Beat Of My Heart』のリリースに漕ぎ着けた訳だが、業界でのキャリアの長さが伺える渋いゲスト陣との共演が、このアルバムの特徴だろう。中でも、ベテラン、ミリー・ジャクソンとのデュエット曲「I'm Through」は、トラック自体もミリー流儀のサザン・ソウル風で、互いの歌唱力を存分に発揮した1曲となっている。そして彼女自身も驚いたという、売れっ子R.ケリー
との共演作「In Love With A Thug」も面白い。これも、いかにもR.ケリー風味のミドルで、ケリーの歌い出しが「Half On Baby」と同じという、ファンを喜ばせる仕掛けもあるが、後半のアドリブの掛け合いこそが聴き所だろう。
そして、もう1人の大物、ワイクリフ・ジョンとの共演「Take Me As I Am」は、これまた、いかにもワイクリフ的なテイストの1曲。この曲は二人でほとんど即興で作ったらしいが、そんな現場のライヴ感の伝わる出来で、ほのぼのとした楽しい雰囲気に仕上がった。
前作で好評だったHip Hopテイストの楽曲が聴きたいという方には、Gameとの共演作「I'm Heat」や、メアリー・J.ブライジを思わせるHip Hopソウル「Every Beat Of My Heart」をオススメする。他に、Tankとのミドル・バラッド「You Can Do Better」なども是非押えておきたい曲だが、個人的には「Sumthin'」が、彼女らしくて、好きだ。
前作のアルバムのテイストに近いという意味では、上記の「I'm Heat」以上にこの曲のほうがピッタリくるように思う。こういうメロウなミドルこそ彼女のヴォーカルが映えると思うのは、私だけだろうか?