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ビートルズ時代を偲んで〜哀愁のリヴァプール
誰からも愛されるビートル=リンゴ・スターが、古巣のEMI/Capitolに34年ぶりに復帰、待望の新作リリース!
2008/02/14 Release
ダウンロード価格 アルバム ¥1,500(税込) トラック 各¥150(税込)
2007 Release
「ビートルズの中で一番好きな人の人気投票をしたら、僕はビリになるだろう。だけど、二番目に好きな人となったら、たぶん僕がトップだろうね」 リンゴ自身による有名な言葉であるが、誰からも愛されるビートル、それがリンゴ・スターだ。
ビートルズ時代にはドラムスの他、「イエロー・サブマリン」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド」、「オクトパス・ガーデン」などでリード・ボーカルを取り、ビートルズ解散後の70年代前半は、「明日への願い」「バック・オブ・ブーガルー」や、「想い出のフォトグラフ」「ユア・シックスティーン」の連続全米1位など、他のメンバーの誰よりもヒット曲数の多かったリンゴ。そして、ビートルズの故郷であるリヴァプールが2008年、欧州文化首都になることで、さまざまなイベントが催される。その幕開けイベントに参加するリンゴの新曲が「Liverpool 8(哀愁のリヴァプール)」だ。
『Liverpool 8』は、リンゴ・スターが怒涛の勢いでヒット曲を連発していた、古巣EMI/キャピトルへ34年ぶりに復帰してのアルバムとなる。74年の『グッドナイト・ウィーン』を最後(76年にベスト盤『想い出を映して』が出ているが)に、アトランティック、マーキュリー、ボードウォーク、プライヴェート・ミュージック、Kochなどいろいろなレーベルを渡り歩いていたリンゴが辿りついた懐かしの場所。それが、EMI/キャピトルであり、そしてタイトルにもなっている生まれ故郷リヴァプールである。“Liverpool 8”とは、リンゴが生まれ育った地区“リヴァープル8区”を表している。80年代の低迷期から見事カムバックし、90年代以降は、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドの活動は勿論、『タイム・テイクス・タイム』『ヴァーティカル・マン』『リンゴ・ラマ』『チューズ・ラヴ』とコンスタントにオリジナル・アルバムを発表し、その内容も決して70年代の『リンゴ』や『グッドナイト・ウィーン』に劣るものではない。そして今、リンゴのソロ・キャリアにおいて、新たな頂点を示す大傑作アルバムとして登場したのが『Liverpool 8』なのである。
『ヴァーティカル・マン』から、主要なソングライティング・パートナーとなっているゲイリー・バー、マーク・ハドソン、スティーヴ・デューダスといった人達は引き続き参加しているので、ポップ・カントリーとビートルズを混ぜ合わせたようなテイストは健在ながら、元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートをプロデューサーに迎えていることから、これまでとは一味違ったリンゴの世界が確立された。本作は晩年のリンゴのアルバムの中でも最高傑作と呼べる快心の出来ばえである。
リンゴとデイヴ・スチュワートの共作による、自伝的作品である「哀愁のリヴァプール」は、ビートルズへの素晴らしいオマージュであると共に、リンゴのボーカルでなければこの味は出ないだろうという、リンゴの個性が爆発している名曲。哀愁たっぷりに始まり、ストリングスの絶妙なアレンジや、後半にかけて盛りあがっていくコーラスも派手さたっぷりで気持ちいい。「過ぎ去りし日々」は、ジョージ・ハリスンを彷彿させるインド風なイントロから、スペイシーなロックへと展開する、これもデイヴ・スチュワートの手腕が冴えるフューチャー・レトロな作品。「愛のために」は、ハードな中にもポップなメロディが頭を駆け回る、ちょっとELOを思わせるコーラスが抜群の佳曲。「君を慕いて」や「タフ・ラヴ」などは、シンプルなロックンロールなのだが、どこか80年代ニュー・ウェイヴを感じさせるひねりの効いたアレンジやコーラスが印象的。「シーズ・ゴーン・アウェイ」にしても、ボ・ディドリー・ビートで始まりながらも、曲が進むにつれてめくるめくポップの迷宮にはまり込んでいく不思議な感覚がある。どれも、懐かしさを覚えるメロディながら、サウンド的にはすごく新しい感じ。「君が望む愛」も、まるでCCRのような田舎臭いサウンドが、最新型ポップに変化していく。聴けば聴くほど、サウンドの魔術にはまっていくような感覚を覚えるのだ。その中で、リンゴのボーカルがしっかりと存在を主張している。
さらに、リヴァプールらしさを醸し出しているトラックとして、ポール・マッカートニーも関わっていたピーター&ゴードンを思い起こす「ギヴ・イット・ア・トライ」、ノスタルジックでアコースティック・スウィングの粋なノリと口笛にノックアウトの「ハリーズ・ラヴ」、スパニッシュ風味でムード満点の「パソドブレ」など、どの曲も印象深い。オリジナル楽曲でここまで勝負できるリンゴの才能に改めて敬意を表したい。
昨年リリースされたベスト盤『フォトグラフ : ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・リンゴ・スター』は、リンゴの歴史を振り返るには最適のアルバム。デジタル版は、英ポリドール系の楽曲が差し替えられているものの、レーベルを越えた選曲がなされており、80年代を代表する「ラック・マイ・ブレイン」や、91年にリンゴ復活を告げるヒットとなった「ウェイト・オブ・ザ・ワールド」、ジョージ・ハリスンに捧げた「ネヴァー・ウィズアウト・ユー」(ギターはエリック・クラプトン!)などの忘れ難い曲も収録。こちらも是非、併せて聴いて欲しい。
(Text/遠藤哲夫)
1970 Release
67年の『キャンディ』、69年の『マジック・クリスチャン』への映画出演で、ビートルズ以外の活動も始めていたリンゴであるが、ビートルズ解散宣言の直前にいち早くソロ・アルバムをリリース。全曲スタンダードのカバーながら、クインシー・ジョーンズやジョージ・マーティンなど、1曲ずつ違ったアレンジャーを起用する贅沢な作りで、ノスタルジックな味わいは、今聴いても色褪せていないのが不思議。
リンゴのカントリー・ミュージック好きは、ビートルズ時代に「アクト・ナチュラリー」を歌っていた(89年にはオリジネイターのバック・オーエンスと共演)ことでも有名だが、セカンド・アルバムは本場ナッシュヴィルへ赴き、現地のソングライター書き下ろしによる本格的なカントリー・アルバムとなった。「ボークー・オブ・ブルース」がリンゴ初のシングルに。未発表だった「ナッシュヴィル・ジャム」は聴きもの。
1973 Release
71年4月にリリースされた「明日への願い」が英米でヒットし、趣味の世界からヒット・ポップスへと戻ってきたリンゴの最高傑作。リチャード・ペリーのプロデュースのもと、元ビートルズの3人の他、ニルソン、ニッキー・ホプキンスやマーク・ボランからドクター・ジョン、ザ・バンドまで、リンゴならではの人脈で集まった豪華なバック・メンバー達。リンゴ/ジョージ共作の「想い出のフォトグラフ」、ポールがマウス・サックスで参加した「ユア・シックスティーン」が全米1位、アルバムが全米2位に輝く。
1974 Release
前作に続きリチャード・ペリーのプロデュースで放ったソロ4作目。ジャケットは映画『地球が静止する日』からの引用。ジョン・レノンが提供した「グッドナイト・ウィーン」、エルトン・ジョンが提供した「スヌーカルー」が話題となるが、チャート的には「ノー・ノー・ソング」が3位、プラターズのカバー「オンリー・ユー」が6位を記録。この「オンリー・ユー」はジョンがアレンジしており、自らの「スタンド・バイ・ミー」そっくりのアレンジとなっているのが面白い。「オカペラ」はアラン・トゥーサンのカバー。
1998 Release
ジョンの代表曲を1枚のアルバムにコンパクトにまとめた入門用に最適なベスト盤。もっと聴きたい方には2枚組み38曲入りの『決定版ジョン・レノン〜ワーキング・クラス・ヒーロー』もある。「イマジン」「平和を我等に」などは今の時代にもズシリと響いてくる。
1987 Release
ロック/ポピュラー音楽を通じて最高のメロディ・メイカーである天才ポール・マッカートニー。ソロ〜ウィングス〜再びソロ時代を網羅したオールタイム・ベスト盤。未発表テイクやシングルB面曲なども収録した『ウィングスパン』も面白い選曲。新作も是非!
2001年11月29日に肺癌のために亡くなったジョージ・ハリスン。ビートルズ時代には発揮しきれなかった才能を爆発させた、70年代ロックの金字塔といえる『オール・シングス・マスト・パス』。クラプトンが渾身のサポートを見せる『ライブ・イン・ジャパン』も必聴!
〜リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド参加ミュージシャン〜
2000 Release
第1期オール・スター・バンドにリヴォン・ヘルム、リック・ダンコ参加
1985 Release
第1期、第2期オール・スター・バンドに参加
2005 Release
第1期オール・スター・バンドに参加
1975 Release
1981 Release
第2期、第6期オール・スター・バンドに参加
1972 Release
第2期、第5期オール・スター・バンドに参加
第3期オール・スター・バンドに参加
1969 Release
第4期、第5期、第6期オール・スター・バンドに参加
2001 Release
1976 Release
第4期オール・スター・バンドに参加
1980 Release
第7期オール・スター・バンドに参加
1978 Release
1997 Release
第7期、第8期オール・スター・バンドに参加
第8期オール・スター・バンドに参加
1996 Release
第9期オール・スター・バンドに参加
1995 Release
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