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洋楽TOP > アーティストインデックス > アーティスト特集 > オーティス・レディング
魂を燃やし尽くす心の叫び!  ソウルの神様、オーティスをめぐるディープ・ソウルの世界
“ガッタ、ガッタ、ガッタ・・・”、大きな身体を揺すってオーティスがシャウトする。67年6月のモンタレー・ポップ・フェスティバルでのライヴ映像は、音楽好きなら一度は目にしていると思うが、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスに混じって、このフェスを盛り上げたのが黒人ソウル・シンガー、オーティス・レディングだ。しかし、彼はこのフェスから数ヵ月後の12月10日、飛行機墜落事故で26年の短い生涯を終えてしまうのだった。

50年代のリズム&ブルースが、60年代に入り“ソウル”に変わっていったきっかけとしては、サム・クックやジェームス・ブラウン、ジャッキー・ウィルソンといったシンガー達がゴスペルを取り入れたバラードを歌い始めたことと、アメリカの公民権運動に見られる黒人の意識の高まりが密接に関係している。魂を持った人間として、その魂を歌に込めるのが“ソウル・ミュージック”。60年代のソウル・ミュージックにおいて間違いなく最高のシンガー/パフォーマーだったのがオーティス・レディングだ。

オーティスは1941年、南部のジョージア州生まれ。後にサザン・ソウルと呼ばれる、“ディープ”な唱法はサム・クックからの影響が強い。ジョニー・ジェンキンスというブルース・ギタリストのバンドのボーカル兼運転手だったオーティスが、スタジオの空き時間で、自作「ジーズ・アームズ・オブ・マイン」を録音したのが62年のこと。メンフィスにあるスタックス・レコードと契約して、64年1月にデビュー・アルバム『ペイン・イン・マイ・ハート』を発表した。サム・クックやリトル・リチャード、ベン・E・キングのカヴァーに混じり、オーティスの自作「セキュリティ」などが熱く歌われている。

以降、『シングス・ソウル・バラッド』『ザ・ソウル・アルバム』『ソウル辞典』『オーティス・ブルー』といったオリジナル・アルバムに収録された、「この強き愛」「愛しすぎて」「リスペクト」(後にアレサ・フランクリンで大ヒット)「トライ・ア・リトル・テンダネス」といった名曲の数々は、サザン・ソウルの歴史に燦然と輝く至宝である。バックを勤めるブッカー・T&MG's(スティーヴ・クロッパーとダック・ダンは白人)の強靭かつしなるような弾力性を持つビートも忘れてはならない。ヨーロッパでも人気が高かった彼等の、Stax/Voltツアーと銘打ったライヴの模様が『ライヴ・イン・ヨーロッパ』(67年)としてリリースされ、モンタレー・ポップ・フェスでの評判と相俟って、アメリカでの人気も頂点を迎えようとした矢先の悲劇が、冒頭で触れた飛行機事故だった。事故の数日前に録音されていた「ドック・オブ・ザ・ベイ」が68年に全米No.1に輝き、オーティスの名が全世界の音楽ファンの心に刻まれたことは、何とも皮肉な話で、早すぎる死が悔やまれる。
サザン・ソウル/ディープ・ソウルの流れは、スタックスだけでなく、アメリカン・レコーディング・スタジオやアラバマのマッスル・ショールズに受け継がれ、オーティス亡き後もサザン・ソウルは隆盛を極める。ハイというレーベルからは、アル・グリーンやオーティス・クレイ、アン・ピ−ブルズの人気スターが生まれ、日本ではゴールドワックスのジェームス・カーが神格化された。ラップ全盛の今においても、ソウルの伝統を守った“ディープ”な感覚は消えることなく、新たな歌い手を生んでいる。(Text/遠藤哲夫)
Track List  オーティスを知るための10曲
『The Very Best of Otis Redding, Vol. 1』1992  ダウンロード価格 各\150(税込)
1. I've Been Loving You Too Long (To Stop   Now)
2. That's How Strong My Love Is
3. (Sittin’ On) The Dock Of The Bay  >>試聴
4. I Can’t Turn You Loose
5. Shake  >>試聴
6. These Arms Of Mine
7. Mr. Pitiful  >>試聴
8. Satisfaction
9. My Girl  >>試聴
10. White Christmas
  >>詳細はこちら
ソウル・バラードの超名曲「These Arms Of Mine」「That's How Strong My Love Is」「I've Been Loving You Too Long」、そして遺作「The Dock Of The Bay」は、オーティスを語る時には欠かせないマスト作品である。ブルース・ブラザースのカヴァーでも有名な「I Can’t Turn You Loose」、オーティスの原点であるサム・クックの「Shake」といったアッパーな2曲を加え、最低この6曲でオーティスの凄さは体験できるはず。とは思うが、オーティスの最高傑作とされる5作目『Otis Blue』収録の、「My Girl」「Satisfaction」といった油の乗り切ったカヴァー曲も聴き応え十分。この他で必聴の曲といったら、「Try a Little Tenderness」「I've Got Dreams to Remember」「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) 」あたり。でも、オーティスが5年程の間に残した全ての曲が素晴らしいことは言うまでもない。オーティスとの一体感が奇跡的なグルーヴを生んだバッキング・バンド、ブッカー・T&MG'sの単独アルバムも、R&Bインスト/オルガン・ジャズ・ファンにおすすめ!
Booker T. & The MG's  『Doin' Our Thing』1968
1. Expressway (To Your Heart)  >>試聴
2. Let's Go Get Stoned  >>試聴
3. I Can Dig It  >>試聴
本作は60年代後半にヒットしていたロック、ポップスのカヴァーを中心にしたキャッチーな1枚で、軽めのグルーヴが最高!
>>詳細はこちら
Links
オーティス・レディング・オフィシャルサイト(レーベル)  http://wmg.jp/artist/otisredding/
アーティスト詳細ページ  http://www.ongen.net/search_detail_artist/artist_id/at0000002283/
ディープ・ソウルこれだけは聴け!
Ben E. King  『The Very Best Of Ben E. King』1998
ニューヨークのコーラス・グループ、ドリフターズ時代に「ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー」や「ラスト・ダンスは私に」などのヒットを放ったベン・E・キング。ソロとなってからは「スタンド・バイ・ミー」(62年)の不滅の名曲を残す。そのハスキーなバリトン・ボイスは一度聴いたら忘れられない。トム・ジョーンズがカヴァーした「I」も面白い。
  おすすめトラック  
Young Boy Blues  >>試聴
Spanish Harlem  >>試聴
I  >>試聴
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Sam & Dave  『The Best of Sam & Dave』1969
オーティスと共に初期スタックスを支えたのがサム&デイヴで、日本でも「ホールド・オン」が大ヒット。典型的南部サウンドのジャンプ・ナンバーからアーシーなバラードまで、今聴いても実にカッコイイ曲を量産。「僕のベイビーに何か」とか「ソウル・マン」も聴きたいところ。「Goodnight Baby」はキングトーンズのあの曲ではありません。
  おすすめトラック  
Come On In  >>試聴
Goodnight Baby  >>試聴
I Take What I Want  >>試聴
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Percy Sledge  『The Very Best Of Percy Sledge』1998
パーシー・スレッジといえば「男が女を愛するとき」。温かさを感じさせるテナー・ボイスは、ディープとはちょっと違うロマンティックな側面を持つ。バラードを歌わせたらこの人というだけあって、「Take Time To Know Her」「Out Of Left Field」あたりは心に染みます。「That's How Strong My Love Is」は是非、オーティスと聴き較べを。
  おすすめトラック  
Take Time To Know Her  >>試聴
Out Of Left Field  >>試聴
That's How Strong My Love Is  >>試聴
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Clarence Carter  『Snatching It Back: Best of』1992
究極のサザン・ソウル「I'd Rather Go Blind」を聴いてもらうしかない。エタ・ジェイムスやスペンサー・ウィギンスのヴァージョンも素晴らしいが、このフェイム・ギャングをバックにしたクラレンス・カーターは無敵である(自分が盲目なのに)。クラレンス節が炸裂するミディアムの「Slip Away」「Too Weak To Fight」に抵抗する術がない。強烈!
  おすすめトラック  
I'd Rather Go Blind  >>試聴
Slip Away  >>試聴
Too Weak To Fight  >>試聴
>>詳細はこちら
William Bell
『The Soul Of A Bell』 1967
スタックスを代表するシンガーであり、オーティスの死を悼んだ「A Tribute to a King」を歌ったことでも有名。「You Don't Miss Your Water」は、そのオーティスに先駆けての最初のサザン・ソウル・ヒットといえるもの。アレサ・フランクリンで強烈な印象を残す「Do Right Woman-Do Right Man」とともに、グラム・パーソンズがカントリーとソウルをつなぐ曲としてレパートリーにしていた。
  おすすめトラック  
I've Been Loving You Too Long  >>試聴
Do Right Woman-Do Right Man  >>試聴
You Don't Miss Your Water  >>試聴
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Bobby Womack   『The Soul Of Bobby Womack: Stop On By』1997
ヴァレンティノズ時代からサム・クック・フォロワーとして実力を認められていたボビー・ウーマック。ウィルソン・ピケットの参謀としても有名だが、ソロになってからは、「Lookin’For A Love」や「Woman's Gotta Have It」等の、ファンクを吸収した南部っぽい音が魅力。生涯現役のダイナミックなシャウトが全てを物語る伝説の巨人。
  おすすめトラック  
Lookin’For A Love  >>試聴
That's The Way I Feel About Cha  >>試聴
Woman's Gotta Have It  >>試聴
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Ike & Tina Turner  『18 Classic Tracks』1996
バンド解散後のソロとなったティナ・ターナーも素晴らしいが、やはりセクシー・ダイナマイトだったアイク&ティナ・ターナー時代には興奮する。ライブでの爆発ぶりには凄まじいものがあるので、『Live At Carnegie Hall』も必聴!ティナのディープな歌いっぷりはオーティスのカヴァー「I've Been Loving You Too Long」でしみじみ味わえる。
  おすすめトラック  
I've Been Loving You Too Long (To Stop Now)  >>試聴
Workin’Together  >>試聴
Honky Tonk Women  >>試聴
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Donny Hathaway  『These Songs For You, LIVE!』2004
決してサザン・ソウルではないが、この人なくしてソウルの進化はあり得なかった。理論派と捉えられがちだが、特にライヴでのゴスペルに近づいた、心の結びつきを求める姿は真の魂の求道者である。既発のライヴ盤からの音源と未発表音源をミックスした変則的なアルバムが本作、「What's Going On」「You've Got A Friend」はいつ聴いてもいい。
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Someday We'll All Be Free  >>試聴
What's Going On  >>試聴
You've Got A Friend  >>試聴
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ブルー・アイド・ソウルおすすめ
Steve Winwood  『Roll With It』1988
スペンサー・デイヴィス・グループからトラフィック、ブラインド・フェイスと英国ロックの王道を歩んできたスティーヴ・ウィンウッド。77年のファースト・ソロ以来、5作目のアルバム。ヒット作『バック・イン・ザ・ハイライフ』以上にR&B色濃い内容で、ハモンドが響くゴスペル調の「Roll With It」、スローの「One More Morning」など最高!
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Roll With It  >>試聴
One More Morning  >>試聴
Shining Song  >>試聴
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Frankie Miller   『The Best Of Frankie Miller』1993
UKブルー・アイド・ソウルとして、本場ニューオーリンズでの録音やポール・ロジャーズ真っ青の“フリー”・ライクな曲をやったりと、ボーカリストとしての実力は飛び抜けている。グリース・バンド直系の音を聴かせる「A Fool In Love」、まるでサザン・ソウルの「Tears」、マーヴィン・ゲイのカヴァー「Stubborn Kind Of Fellow」と名曲がずらり。
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A Fool In Love  >>試聴
Tears  >>試聴
Stubborn Kind Of Fellow  >>試聴
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Joe Cocker   『Organic』1996
今も現役で活躍するイギリスを代表する白人ソウルマン、ジョー・コッカー。初期のような泥臭いスワンプ・ロックは聴けないが、洗練された渋さは変わらず。本作は過去のヒットのリメイク「You Are So Beautiful」や新たにカヴァーしたランディ・ニューマンの「Sail Away」などを含む。「愛と青春の旅立ち」のテーマ「Up Where We Belong」はこの人。
  おすすめトラック  
You Are So Beautiful  >>試聴
Sail Away  >>試聴
Up Where We Belong  >>試聴
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Joss Stone   『Mind Body & Soul』2004
前作『ソウル・セッションズ』を16才で吹込み、往年のソウル・ファンに衝撃を与えたイギリスの女の子、ジョス・ストーン。カーラ・トーマスやアレサ・フランクリンのカヴァーにビックリ。この2作目はラモン・ドジャーと共作した「Spoiled」をはじめ、オリジナル中心ですがソウル色は薄れておりません。「Right To Be Wrong」の泥臭さは本物!
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Right To Be Wrong  >>試聴
Sleep Like A Child  >>試聴
Spoiled  >>試聴
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オーティスを知るための10曲 ディープ・ソウルおすすめ盤 ブルー・アイド・ソウルおすすめ盤




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