ソウル・バラードの超名曲「These Arms Of Mine」「That's How Strong My Love Is」「I've Been Loving You Too Long」、そして遺作「The Dock Of The Bay」は、オーティスを語る時には欠かせないマスト作品である。ブルース・ブラザースのカヴァーでも有名な「I Can’t Turn You Loose」、オーティスの原点であるサム・クックの「Shake」といったアッパーな2曲を加え、最低この6曲でオーティスの凄さは体験できるはず。とは思うが、オーティスの最高傑作とされる5作目『Otis Blue』収録の、「My Girl」「Satisfaction」といった油の乗り切ったカヴァー曲も聴き応え十分。この他で必聴の曲といったら、「Try a Little Tenderness」「I've Got Dreams to Remember」「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) 」あたり。でも、オーティスが5年程の間に残した全ての曲が素晴らしいことは言うまでもない。オーティスとの一体感が奇跡的なグルーヴを生んだバッキング・バンド、ブッカー・T&MG'sの単独アルバムも、R&Bインスト/オルガン・ジャズ・ファンにおすすめ!
パーシー・スレッジといえば「男が女を愛するとき」。温かさを感じさせるテナー・ボイスは、ディープとはちょっと違うロマンティックな側面を持つ。バラードを歌わせたらこの人というだけあって、「Take Time To Know Her」「Out Of Left Field」あたりは心に染みます。「That's How Strong My Love Is」は是非、オーティスと聴き較べを。
究極のサザン・ソウル「I'd Rather Go Blind」を聴いてもらうしかない。エタ・ジェイムスやスペンサー・ウィギンスのヴァージョンも素晴らしいが、このフェイム・ギャングをバックにしたクラレンス・カーターは無敵である(自分が盲目なのに)。クラレンス節が炸裂するミディアムの「Slip Away」「Too Weak To Fight」に抵抗する術がない。強烈!
スタックスを代表するシンガーであり、オーティスの死を悼んだ「A Tribute to a King」を歌ったことでも有名。「You Don't Miss Your Water」は、そのオーティスに先駆けての最初のサザン・ソウル・ヒットといえるもの。アレサ・フランクリンで強烈な印象を残す「Do Right Woman-Do Right Man」とともに、グラム・パーソンズがカントリーとソウルをつなぐ曲としてレパートリーにしていた。
ヴァレンティノズ時代からサム・クック・フォロワーとして実力を認められていたボビー・ウーマック。ウィルソン・ピケットの参謀としても有名だが、ソロになってからは、「Lookin’For A Love」や「Woman's Gotta Have It」等の、ファンクを吸収した南部っぽい音が魅力。生涯現役のダイナミックなシャウトが全てを物語る伝説の巨人。
バンド解散後のソロとなったティナ・ターナーも素晴らしいが、やはりセクシー・ダイナマイトだったアイク&ティナ・ターナー時代には興奮する。ライブでの爆発ぶりには凄まじいものがあるので、『Live At Carnegie Hall』も必聴!ティナのディープな歌いっぷりはオーティスのカヴァー「I've Been Loving You Too Long」でしみじみ味わえる。
スペンサー・デイヴィス・グループからトラフィック、ブラインド・フェイスと英国ロックの王道を歩んできたスティーヴ・ウィンウッド。77年のファースト・ソロ以来、5作目のアルバム。ヒット作『バック・イン・ザ・ハイライフ』以上にR&B色濃い内容で、ハモンドが響くゴスペル調の「Roll With It」、スローの「One More Morning」など最高!
UKブルー・アイド・ソウルとして、本場ニューオーリンズでの録音やポール・ロジャーズ真っ青の“フリー”・ライクな曲をやったりと、ボーカリストとしての実力は飛び抜けている。グリース・バンド直系の音を聴かせる「A Fool In Love」、まるでサザン・ソウルの「Tears」、マーヴィン・ゲイのカヴァー「Stubborn Kind Of Fellow」と名曲がずらり。
今も現役で活躍するイギリスを代表する白人ソウルマン、ジョー・コッカー。初期のような泥臭いスワンプ・ロックは聴けないが、洗練された渋さは変わらず。本作は過去のヒットのリメイク「You Are So Beautiful」や新たにカヴァーしたランディ・ニューマンの「Sail Away」などを含む。「愛と青春の旅立ち」のテーマ「Up Where We Belong」はこの人。
前作『ソウル・セッションズ』を16才で吹込み、往年のソウル・ファンに衝撃を与えたイギリスの女の子、ジョス・ストーン。カーラ・トーマスやアレサ・フランクリンのカヴァーにビックリ。この2作目はラモン・ドジャーと共作した「Spoiled」をはじめ、オリジナル中心ですがソウル色は薄れておりません。「Right To Be Wrong」の泥臭さは本物!