デビュー・アルバム同様、アリフ・マーディンのプロデュースで基本的なサウンドは変わりないが、ジャジーなレイド・バック感覚よりも南部的なルーツっぽさが強まった感じ。それはザ・バンドのレヴォン・ヘルムとガース・ハドソンが参加した「What Am I To You?」やテキサス(ノラの出身地でもある)の伝説的なシンガー・ソングライター、タウンズ・ヴァン・ザントのカヴァー「Be Here To Love Me」などで顕著だ。ドリー・パートンがゲスト・ボーカルを取る「Creepin’In」もスウィンギーなカントリー・チューンで面白い。ノラとリー・アレクサンダーの共作が増え、シングルになった「Sunrise」や「Toes」といった名曲を残している。
バンドのギタリストでもあるジェシー・ハリス(元ワンス・ブルー)が書いた「Don't Know Why」の素晴らしさは勿論だが、ベースのリー・アレクサンダーもいい曲を書いていて、フォーク調の「Seven Years」や「Feelin' The Same Way」、カントリー・テイストがいい味を出している「Lone Star」などは特に印象的。ボニー・レイットを思わせる「Shoot the Moon」やR&Bカヴァーの「Turn Me On」、サザン・ソウル的な味わいのある「One Flight Down」などの落ち着いたルーツ感覚も、そのスモーキー・ボイスと相俟って堪らない魅力を放っている。最後にジャズ・スタンダードの「Nearness of You」を持ってくるあたりも憎い。
カナダ出身のジャズ・シンガーで、90年にホリー・コール・トリオでデビュー。ブルーノートのレーベル“Manhattan”から91年に『Blame It On My Youth』をリリースし、人気を不動のものとした。ジャズ・スタンダードをお洒落にモノクロームな雰囲気で聴かせるが、ロックやポップスのカヴァーも多い。「Alison」はエルヴィス・コステロ、「Calling You」は映画「バグダッド・カフェ」の主題歌として有名。
ソウル・グループのチャプター8での活動を皮切りに、83年にソロ・デビュー。エレクトラに移籍して『ラプチャー』を発表したのが86年。600万枚以上を売上げ、シングル「Sweet Love」はトップ10入り、グラミー賞も2部門受賞した。ジャジーなサウンドは“クワイエット・ストームの女王”とも呼ばれた。「Caught Up〜」の芳醇な香りは今聴いても素晴らしい。 次作に収録の「Giving You The Best〜」はNo.1ヒットに。
ノラ・ジョーンズの声に癒されるとしたら、曲の魅力自体で30年以上も多くのリスナーに愛され続けているキャロル・キングの『タペストリー』は元祖“癒し系”と言えるアルバムかもしれない。そのキャロルが皮のパンツで飛び回ったライブ盤。勿論、ピアノ弾き語りの名曲も収録。永遠のスタンダード「You've Got A Friend(君のともだち)」や振り絞るように歌う「Natural Woman」はやはり泣ける。
You've Got A Friend
Natural Woman
Will You Love Me Tomorrow