Track List

2007/03/28 Release ダウンロード価格 アルバム \1,500(税込) トラック 各\150(税込)
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Musiq Soulchild(ミュージック・ソウルチャイルド)という抜群にインパクトのあるアーティスト・ネイムと共に彼がシーンに現れたのは、今から7年前の2000年にリリースされたO.S.T『ナッティ・プロフェッサー・‐クランプ家の面々』に納められた「Just Friends」だった。ディアンジェロらの登場を受けて当時、ムーヴメントとなった、ニュー・クラシック・ソウルのムードを色濃く反映したこの曲は大ヒットとなり、この曲をフィーチャーした1stアルバム『AIJUSWANASEING』からは、更に「Love」という極上のバラードをヒットさせた。このアルバムのヒットを受けて彼はグラミー賞にもノミネートされ、この頃から「スティーヴィー・ワンダーに最も近い存在」と評されると共に、地元フィラデルフィアのアーティストらと数々の傑作を生み出すこととなる。
2002年前作から2年のインターバルでリリースされた2nd『JUSLISEN』では、前作でも披露していたヒップホップ・テイストのトラック上で、極めてオフ・ビートに歌いあげるという独自の唱法を確立している。「Caughtup」「Religious」辺りがソレで、同じくオフ・ビートの唱法を駆使するディアンジェロとは、また違うテイストを出すことに成功しているといえる。このアルバムからは、他に「Halfcrazy」というシングル・ヒットが生まれた。そして、翌2003年にリリースされた3rd『SOULSTAR』では、彼が影響された数々のスター達への想いをコンセプトとしており、「Momentinlife」は、スティーヴィー・ワンダーの影響をコレまで以上に色濃く反映した1曲だ。
さて、駆け足で、彼のこれまでの足跡を紹介してきたが、今回、紹介する『LUVANMUSIQ』は、これまで所属していたDef Soulから、Atlanticへ移籍して初となる4thアルバムだ。
2nd、3rdでは、アーティスト・ネイムをMusiqとしていたが、移籍を機に再び、Musiq Soulchildに戻した今回は、他にもいくつかのマイナー・チェンジが見受けられる。スタッフの中では『SOULSTAR』まで全てに参加していた、ジェイムス・ポイザーに代わって、Ne-Yo「Ms. Philadelphia」や、ラファエル・サディーク「Betterman」といった、自身もシンガーであるプロデューサーの起用が目立つ。他にも、前作で「Forthenight」のヒットを生んだアンダー・ドッグスが再び手掛けた「Today」なども面白い。また、シングル・カットされた「B.u.d.d.y.」では、同じ曲名のデ・ラ・ソウルのヒット曲と同じ、超が付く大ネタのサンプリング・ソース(ターナ・ガードナーの「Heart Beat」)を使用して、これまでにはなかったアプローチを見せている。シングルになりそうなのはこの4曲辺りだが、今回も、アルバムとしての完成度はかなり高い。4分程度のほどよい長さにまとめられた全12曲は1時間に満たない長さながら、彼らしい爽やかさを備えており、聴き終わった後に、とても爽快な気分をもたらしてくれるはず。
デビュー当時に彼が語った、「スティーヴィーの音楽は、時代を超越してるよね。それこそが僕がインスパイアされるものなんだ。素晴らしく、ユニバーサルな音楽、そんな作品を築いていくよ」という言葉通り、幅広く誰からも愛される良質な音楽であることは間違いないトコロだ。
(Text/鈴木栄治)