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2006/12/13 Release ダウンロード価格 アルバム \1,500(税込) トラック 各\150(税込)
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「一番好きなシンガーは?」
R&Bが好きという人にこの質問をし、返ってくる答えで一番多いのは、メアリーのような気がする。ライブのステージで「Real Love」をカバーするシンガーも未だ数多くいるし、この曲ならどんなパーティーでも、その場をロック出来る(!)と考えるDJも多い。王道なんて書くとピンとこないかも知れないが、つまりはそういうコトだと思う。
92年のデビュー以来初めて出すベストということだが、これだけキャリアが長くなってくると、「Real Love」あたりは、後から知ったファンも結構いるのではないだろうか?そんな人の為に、極簡単に彼女の履歴を書いておこう。
アルバム・デビューは、その「Real Love」を含む92年の『What's The 411?』で、当時まだそれほど名前をしられていなかったP.ディディが、本名のショーン・コムズ名義でプロダクションを取り仕切っている(二人はその後、幾度かコンビを組んでいる)。しかしシンガーとしてとなると、そこから遡ること2年、90年にリリースされた当時のレーベル・メイト、ファーザー・MCの「I'll Do 4 U」に参加している。更に翌91年に映画『Strictry Business』にも、「You Remind Me」を提供している。そんな彼女を最初に見出したのはアンドレ・ハレルというのだから、今、シーンを動かしている人物達が、彼女のキャリアのスタートに数多く立ち会っていたといえる。
その後は、本作に納められた多くのヒット曲を含むオリジナル・アルバムを7枚リリースし現在に至る訳だが、それらのアルバムに収録されていない楽曲がいくつかこのベスト・アルバムに入っている。まずは最初の4曲だが、これらは全てこのアルバムの為に制作された新曲だ。
1曲目の「Reflections〜」と、2曲目「We Ride〜」は、前作も含め、ここ最近メアリーの曲を数多く手掛けているブライアン・マイケル・コックスがプロデュースしており、特に「We Ride〜」は、「Be Without You」を思わせるメロウ・チューンで、アルバムからのシングル曲になっているようだ。そして、先ごろ新作を発表したジョン・レジェンドとの「King & Queen」は、話題になること間違いなしの1曲。緩いグルーヴにのっかり、二人共に気持ち良さそうに歌う様は、これぞデュエットといえる完成度の高さだ。もう1曲「You Know」は、クラブ・ユースに持って来いのアッパーで、DJの人ならまずコレをいっとけば間違いない。
そして5曲目からが、所謂ベスト盤に収録されるべきメアリー・クラシックスといえる楽曲群だ。「No More Drama」と「Family Affair」は、5作目『ノー・モア・ドラマ』からの曲で、Dr.ドレが手掛けた「Family Affair」は、チャートでも6週連続1位を獲得するヒットとなった。続く7曲目「Real Love」は、絶対はずせないクラシックなのは間違いない。7作目となる最新作『ブレイクスルー』からは、「No One Will Do」「Be Without You」「One」「MJB Da MVP」と、実に4曲が収録されており、中でも「Be Without You」はグラミー賞ノミネートとなっている、このアルバムを代表する1曲。2作目『マイ・ライフ』からは、「I'm Goin' Down」「My Life」「Be Happy」がエントリー。3曲ともシングル・カットされた曲で、このアルバムをメアリーの最高傑作とする評論家も多いので、どの曲も是非とも聞いておきたい。そして、3作目『シェア・マイ・ワールド』からは、「Not Gon' Cry」が収録されていて、それ以外には、他のアーティストの楽曲に参加した課外活動的な曲がいくつか収められている。ジョージ・マイケルとの「As」は、4Th『メアリー』にも収録されている曲で、スティーヴィー・ワンダーの名曲をカバーした曲だ。共演もので面白いのはメソッド・マンとの「I'll Be There For You〜」ではないか?当時ヒットしたバージョンではなく、RZAが手掛けたこのリミックス・バージョンは、シングルにしか収録されていないので貴重な楽曲といえる。
と、駆け足で書き進めてきて気づいたが、当然入ってるだろうと思ってた曲が、いくつか欠けているようにも思う。課外活動モノや新曲まで入っているので、オリジナル曲が抜け落ちるのは仕方がないのかもしれない(ベスト盤の形としては、画期的ともいえるスタイルなのだが)。そこで、蛇足になるのは承知の上で、各アルバムから追加で2曲ずつおすすめを選んでいるので、そちらであなたのメアリー習熟度を上げて頂ければ幸いだ。
(Text/鈴木栄治)