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洋楽TOP > アーティストインデックス > アーティスト特集 > ケイト・ブッシュ
12年振りの待望のニュー・アルバム 遂に完成!音の迷宮から沸き出る神秘の力
Selected Discography
関連/おすすめアルバム
Featured Artist:Kate Bush ケイト・ブッシュ
Single「King Of The Mountain」ダウンロード価格:トラック \150(税込)
01. King Of The Mountain  >>試聴
02. Sexual Healing  >>試聴
New Album『CATCHING TALES』
New Album『CATCHING TALES』
Disc1: A Sea of Honey
01. King Of The Mountain  >>試聴
  02. π  >>試聴  
  03. Bertie  >>試聴  
  04. Mrs. Bartolozzi  >>試聴  
  05. How To Be Invisible  >>試聴  
  06. Joanni  >>試聴  
  07. A Coral Room  >>試聴  
  Disc2: A Sky of Honey  >>試聴  
  01. Prelude  
  02. Prologue  
  03. An Architect's Dream  
  04. The Painter's Link  
  05. Sunset  
  06. Aerial Tal  
  07. Somewhere In Between  
  08. Nocturn  
  09. Aerial  
  ※「A Sky of Honey」にはDisc2の全曲が含まれています。  
Kate Bush Paper Sleeve Collection
ケイト・ブッシュ紙ジャケットシリーズ同時リリース!
イギリス・オリジナル・アナログ盤ジャケットを復刻!
(全8タイトル・生産限定盤)


『魔物語』 『ドリーミング』




『愛のかたち』 『レッド・シューズ』

>> 詳しくは東芝EMI 紙ジャケット・ミュージアムへ
EMIミュージック・ジャパン ケイト・ブッシュ特集ページ
Kate Bush Official Site
アーティスト詳細ページ

ケイト・ブッシュは美しい。

それは、19歳でデビューした78年の時点でも、一児の母親となり12年振りに新作をリリースした47歳となった現在でも変わらない。小悪魔的な天才少女から聖女へと成長し、世界の神秘を包み込むような大きな母性愛を内に秘めた美しさとでも言うのだろうか?

一方で、限りなくアーティスティックな完全主義者でありながら、どこか“不思議ちゃん系”が入った佇まいも見せ、そのコケティッシュな魅力は色褪せない。ケイトが不在だった12年間の音楽シーンは次々と新たなスターを生み出したが、彼女へのリスペクトを公言するコールドプレイ(「スピード・オブ・サウンド」はケイトの「神秘の丘」に触発されている)やビョーク、「愛のかたち」のカヴァーが全英ヒットとなったザ・フューチャーヘッズ、そしてトーリ・エイモスやゴールドフラップといった直系のケイト・フォロワーに至るまで、ケイトの大きな影響力は失われてはいない。「アメイジング・グレイス」がTVドラマ「白い巨塔」主題歌となり、天使のソプラノとして日本で話題となったヘイリーが、ケイトの「嵐が丘」をカヴァーしていことも記憶に新しい。

そのケイトの12年振りのニュー・アルバムであり8作目となる『エアリアル』は、第一線から退いていた10数年に書きためた曲が1枚のCDに収まりきらず、「海」と「空」をテーマにした、ケイト初の2枚組の作品となった。1枚目の「A Sea Of Honey」は、どちらかと言うと、ケイトのポップ・サイド(”売れ線サイド”)を収めたもので、2枚目の「A Sky Of Honey」は鳥の声をテーマに、移ろい行く一日の流れに沿ったコンセプチュアルで実験的なサイドとなっている。どちらも、叙情性や神秘性に溢れ、
「2枚組にして良かったのは、やってみたかった空間とアコースティックな音を生かしたクラシック風の曲作りと、ドラムがしっかり入ったバンドサウンドの曲との両方ができたってことですね。」
とケイト自身が語るように、重層的(かつ控えめ)にエレクトロニクスを駆使しながらも、どこか解放的で幸福感に満ちた歌が印象的だ。愛息バーティーを歌った「Bertie」や家事である洗濯を題材にした「Mrs Bartolozzi」などは、これまでのケイトでは聴けなかった曲だ。亡き母への思いを綴った「A Coral Room」も感動的だが、イギリスでファースト・シングルとなった「King Of The Mountain」は、エルヴィス・プレスリーと映画「市民ケーン」をモチーフに、有名になること(芸能界でのセレブ願望)への辛辣な風刺を込めた内容となっている。プロモーション・ビデオも視聴できるので是非、その映像マジックとイマジネーションに溢れた曲に浸ってほしい(全英チャート4位の大ヒットとなったこの曲、絶賛配信中!)。

そして、2枚目の「A Sky of Honey」に収められた9曲のピースが織り成す壮大な世界は、現在のプログレッシヴ・ロックの最高峰と捉えることもできる。小鳥のさえずりとのデュエットで始まり、昼の世界から夜(夢)の世界を行き来する構成は、無垢な精神とシュールな世界を行き来しながら、魂の浄化を目指しているようにも思える。特に「Sunset」から「Somewhere in Between」を経て「Aerial」へと向かうクライマックスは、生命力に溢れ、創生の喜びが感じられる。

今回の特集では、初期の2枚『天使と小悪魔』『ライオンハート』で、イノセントでありながら小悪魔的なエロティシズムも漂わすケイトを味わい、6枚目の『センシュアル・ワールド』では、神がかった大きな包容力と汎ヨーロッパ的なサウンドで陶酔の世界へと誘うケイトに浸っていただきたい。それが、新作『エアリアル』を理解する手がかりになるはずだ。(Text/遠藤哲夫)

Selected Discography
『The Kick Inside(天使と小悪魔)』1978

Wuthering Heights  >>試聴
Moving  >>試聴
The Man With The Child In His Eyes  >>試聴
The Kick Inside  >>試聴
L'Amour Looks Something Like You  >>試聴
78年2月にリリース(ケイト19才の時)された記念すべきファースト・アルバム。75年6月にデイヴ・ギルモアの元で録音したデモ・テープでは既に「少年の瞳を持った男」と「サキソホーン・ソング」を演奏していた。デビュー・シングル「嵐が丘(Wuthering Heights)」が見事全英第1位を獲得、その驚異のハイトーン・ボイスとエミリー・ブロンテの同名小説をモチーフにした文学性(ジェラシーの嵐のような歌詞)で、日本でも一気にブレイクした。この曲は、NTV系『恋のから騒ぎ』のオープニング・テーマとしてもお馴染みだろう。当初は「嘆きの天使」という邦題だった「天使と小悪魔(Moving)」や‘ピアノが私に話しかけるように出来た曲’というピュアな美しさを持つ「少年の瞳を持った男(The Man With〜)」も忘れ難い名曲。小品だが「ラムールは貴方のよう(L'Amour Looks Something〜)」も愛すべき1曲だ。
『Lionheart(ライオン・ハート)』1978

Wow  >>試聴
Hammer Horror  >>試聴
Symphny In Blue  >>試聴
In Seach Of Peter Pan  >>試聴
Kashka From Baghdad  >>試聴
前作からわずか9ヶ月で発表された2作目。おそらくは曲のストックがたまっていて、純粋に新作とよべるものは数曲かもしれない。だが、前作の瑞々しい感性はそのままに、緻密な構成美からはちょっと離れた、ゆったりとした幻想性やロマンティシズムに溢れた好アルバム。暗い森に迷い込むような英国情緒に浸るにはぴったりで、次作『魔物語』での驚異的な寓話世界の完成形より、こちらのほんわかとした浮遊感が好きだ、という人も多い。冒頭の「ブルーのシンフォニー」から、「ピーターパンを探して」「ワオ」と続く3曲の流れは素晴らしい。シングル・ヒットとなった「ワオ」でのサビのコーラスは、一緒に天高く舞い上がっていきそうな錯覚を覚える。おどろおどろしい印象の「ハンマー・ホラー」は演劇的な要素を持った刺激たっぷりの曲だが、このあたりが79年の歴史的ライブ・パフォーマンスにつながっていく。
『The Sensual World(センシュアル・ワールド)』1989

The Sensual World  >>試聴
This Woman's Work  >>試聴
Reaching Out  >>試聴
Rocket's Tail  >>試聴
Never Be Mine  >>試聴
ケイトは80年にピーター・ゲイブリエルの『V』にゲスト参加し、「Games Without Frontiers」をデュエットする。この時の録音作業に大きなショックを受けた彼女は、初のセルフ・プロデュース作となる『ドリーミング』で、デジタル・サンプリングを導入し、凝りに凝った作品を完成させる。そこでのエスニック風味は『愛のかたち』を経て、この『センシュアル・ワールド』でより肉感的な豊かさを伴って開花する。『ドリーミング』を出してから、精神を病んだと思われてた時期があったが、アイルランドやブルガリアの民族音楽に触れることで、生命力を取り戻したと言うべきか?デイヴィ・スピラーンのイーリアン・パイプの音が響きわたる「センシュアル・ワールド」やトリオ・ブルガルカと共演した「ロケッツ・テイル」の斬新な試みは、ケイトの独自性を際立たせている。「リーチング・アウト」の高揚感や「ディス・ウーマンズ・ワーク」の繊細な優しさも聴きどころ。

関連/おすすめアルバム
Pink Floyd『Works』1983
ケイト・ブッシュを見出したデイヴ・ギルモア。ピンク・フロイドのギタリストとしてあまりにも有名。そのフロイドの最高傑作とされるのが『狂気』だが、そこからアルバムのクライマックスを飾る2曲「Brain Damage(狂人は心に)」と「Eclipse(狂気日食)」を収録したベスト盤が本作。「Cirrus Minor」は映画『モア』のサントラ盤からで、ケイトの『アエリアル』と共通するものが感じられる。
アルバム未収録曲
Brain Damage  >>試聴
Eclipse  >>試聴
Cirrus Minor  >>試聴
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Genesis『Foxtrot』1972
ピーター・ゲイブリエルが在籍していた初期のジェネシスは英国情緒をプンプンに漂わせていたプログレ・バンドだった。ソロとなったピーターは、ケイトと親交を持ち86年には「Don't Give Up」のデュエットによるヒット曲も放つ。本作はジェネシスの4作目にあたる名盤であり、ゲイブリエルの七変化のヴォーカルをはじめ、ソングライティングの手法などもケイトに大きな影響を与えているはず。
アルバム未収録曲
Suppe's Ready  >>試聴
Time Table  >>試聴
Watcher Of The Skies  >>試聴
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Mike Oldfield『The Complete Mike Oldfield』1985
ケイトはデヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージックからの影響は公言しているが、アイリッシュ音楽に近づいた時期のマイク・オールドフィールドにもシンパシーを感じていたと思う。アルバムで言うと『オマドーン』や『呪文』などはケイトの世界に近いものがある。83年〜84年にかけて女性シンガー、マギー・ライリーをフィーチャーした「Moonlight Shadow」「To France」がヒットした。
アルバム未収録曲
Moonlight Shadow  >>試聴
To France  >>試聴
Five Miles Out  >>試聴
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The O'Jays 『In Bed With The O'Jays:Their Greatest Love Songs』
ケイト・フォロワーに入れるのは微妙であるが、同じアイリッシュの血が流れるという点では、アーティスティックな部分で共通性がある。特にこの『Universal Mother』というアルバムは、シニードの女性としての母性愛や柔らかな感情を表に出したアルバムであり、ケイトの『愛のかたち』や『センシュアル・ワールド』に近いものがある。「Thank You For Hearing Me」など、癒される曲が並ぶ。
アルバム未収録曲
Thank You For Hearing Me  >>試聴
John, I Love You  >>試聴
In This Heart  >>試聴
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Stevie Nicks 『The Wild Heart』1983
フリートウッド・マックを全世界な人気バンドに押し上げたのが、妖精のようなスティービー・ニックスの加入にあったことは事実。“妖精”や“小悪魔”という雰囲気が、ケイトと共通するだけのような気もするが、ソロ1作目『麗しのベラ・ドンナ』やこの2作目は繊細さが残っていて、確かにケイトの『魔物語』などと重なる。フェミニンな香りの「Stand Back」や「Wild Heart」はやはり名曲。
アルバム未収録曲
Stand Back  >>試聴
Nightbird   >>試聴
Wild Heart  >>試聴
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Goldfrapp『Number 1』2005
独特の退廃美を漂わす、超美形シンガーのアリソン・ゴールドフラップ率いるエレクトロ・バンドがゴールドフラップ。ルックスは勿論、1作目『フェルトマウンテン』で聴けた田園風景的な世界もどこかケイト・ブッシュを思わせるものがあった。だが、2作目の『ブラックチェリー』からダークでデカダンな世界へとイメージ・チェンジ。3作目『スーパーネイチャー』からのシングルが「Number 1」と「Ooh La La」!
アルバム未収録曲
Number 1  >>試聴
Beautiful  >>試聴
Ooh La La  >>試聴
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  幻想の世界へようこそ 透明感のあるガラスのような美しさが印象的だった天才少女ケイト・ブッシュのデビュー・アルバム。...
  トラックバック時刻:2006年01月08日 20時01分



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