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> ジョニ・ミッチェル
何が最もジョニ・ミッチェルらしいのか。強いて挙げればこのアルバムになる。過去と未来を結ぶ中間に位置し、パースペクティヴが一気に広がる。旅の途上を描いた本作は、恋愛からの逃避行も意味しているが、精神的な翔び方も示唆している。ジャコ・パストリアスのベースが見事にジョニの歌に寄り添っている。
Coyote
Black Crow
Blue Motel Room
いわゆる女性シンガー・ソングライターの中で、ジョニ・ミッチェルほど多くの人に影響を与えながら、孤高の存在というイメージがつきまとうアーティストはいない。その音楽があまりに芸術的で、創造性の極致をいくオリジナリティーが誰にも真似できない、という面はあるだろう。デビューからの足跡を辿ってみると、自らの心象風景をいかに表現するかを模索してきた道のりであり、常に新しい表現へと立ち向かってきた。画家が絵の具で彩りを決めていくように、ジョニは音で音楽の絵画を一枚一枚完成させてきたのだ。その精神性の高みはやはり、ジョニにしか越えられないものだ。
'43年、カナダのアルバータに生まれたジョニ・ミッチェルは、デビュー前後の'67、8年に、フォーク歌手のトム・ラッシュにより「アージ・フォー・ゴーイング」や「
サークル・ゲーム
」が取り上げられ、ジュディ・コリンズが歌った「青春の光と影」が全米8位のヒットとなったことで、まずソングライターとして音楽シーンに名前を知られるようになる。デヴィッド・クロスビー(後にCSN&Y)のプロデュースによるビュー・アルバム『ジョニ・ミッチェル』や、「青春の光と影」のセルフ・カヴァーを含む2作目の『クラウズ』は、まだ自伝的な曲をギター弾き語り中心に歌うフォーク歌手の域を脱してはいない。LAに移り住みCSN&Yのメンバー達との親交を深めていく中で『レディース・フロム・ザ・ローレル・キャニオン』を発表。数多くのカバーを生んだ「
ビッグ・イエロ・タクシー
」や「
サークル・ゲーム
」「
ウッドストック
」といった代表曲を含む。
表現の深みが際立つ初期の最高傑作『ブルー』を経て、徐々にカラフルなサウンドへと移行し『バラにおくる』、サウンドの幅を広げチャート2位まで昇りつめた『コート・アンド・スパーク』を生み出す。ジャズ/フュージョン系のミュージシャンを起用し研ぎ澄まされた音空間を追求していった『ヘジラ(逃避行)』、実験的な要素も加えた『ドンファンのじゃじゃ馬娘』、ジャズ界の巨人チャールズ・ミンガスに捧げた『ミンガス』あたりはウェザー・リポートのベーシスト、ジャコ・パストリアスとのからみが凄まじい。その後のジョニは音楽上のパートナーでもあるラリー・クラインと結婚(現在は離婚)、再びポップ路線へ軌道を戻し『恋を駆ける女』『ドッグ・イート・ドッグ』をリリース。3年に1枚のペースでの新作発表を続け'98年の『テイミング・ザ・タイガー』は『逃避行』の姉妹盤のような何ともいえない浮遊感を取り戻している。ジャズのスタンダード・ナンバーをフル・オーケストラをバックに録音した『ボス・サイズ・ナウ』も堂々たる貫禄である。最新作はレーベルを越えて全キャリアからチョイスしたベスト盤『ドリームランド』。(Text/遠藤哲夫)
別名『Songs To A Seagull』で知られるジョニのデビュー作。実在の人物を元に物語性を持たせた「Michael From Mountain」「Marcie」の瑞々しさに心が洗われる。「Cactus Tree」にはボブ・ディランの影響も。
Michael From Mountains
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Marcie
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Cactus Tree
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ギターの弾き語りで統一され デビュー作よりも全体的にシンプルかつ静的な印象を与える。ジュディ・コリンズでヒットした「Both Sides Now(青春の光と影)」や「Chelsea Morning」を含み、ジャケットの自画像(ジョニ画)と共に存在を知らしめた。
Chelsea Morning
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I Don't Know Where I Stand
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The Gallery
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「Big Yellow Taxi」「The Circle Game」といった初期の代表曲を揃え、ピアノによる弾き語りも増え音楽的な枠を広げた3作目。”ウッドストック・フェスティバル”のテーマでもありCSN&Yが『デジャ・ヴ』でカヴァーした「Woodstock」も収録。
The Circle Game
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Big Yellow Taxi
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Rainy Night House
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自己をさらけ出した『ブルー』に続く5作目で、アサイラム移籍第1弾。本作からフュージョン系のバックが参加しサウンドが洗練されてくる。シングル・カットされた「You Turn Me On I'm A Radio(恋するラジオ)」は全米25位のヒットに。
You Turn Me On I'm A Radio
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Let The Wind Carry Me
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Banquet
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ジャズ・ベーシストのチャーリー・ミンガスとのコラボレーションである本作。制作途中でミンガスが他界したため、ミンガスが曲を書き、ジョニが詞を付けた作品は3曲のみだが、ミンガスの18番だった「Goodbye Pork Pie Hat」が素晴らしい。
Goodbye Pork Pie Hat
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God Must Be A Boogie Man
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A Chair In The Sky
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90年代に入り、原点に戻ったかのような(レーベルもゲフィンから古巣のリプリーズに移籍)透明感のある作品となった通算18枚目のアルバム。落ち着きをともなった不思議な安らぎを覚える。ペダル・スティールを音響派のように使う手法も見事。
Man From Mars
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No Apologies
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Stay In Touch
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ジャズのスタンダード・カヴァー集であるが、自作の「A Case Of You」「Both Sides Now」も純ジャズ作品にアレンジして歌っている。ビリー・ホリデイで有名な「You're My Thrill」「Stormy Weather」など聴き応え十分。
A Case Of You
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Don't Go To Strangers
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You're My Thril
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試聴
Constant Craving
Miss Chatelaine
Crying
カナダが生んだ有名アーティストは数多いが、ジョニへの敬愛(最新作『Hymns Of The 49th Parallel』で「ア・ケース・オブ・ユー」をカバー)も含め、まずk.d.ラング。92年の大ヒット「Constant Craving」をはじめ、歌の上手さは尋常ではない。
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Both Sides Now
Cook With Honey
Someday Soon
ジョニの名を世に広めたのがジュディ・コリンズであり、60年代フォーク・シーンではジョーン・バエズと並び称される。数々の名曲を掘り起こした功績は大きく、ハウディ・ムーンの「Cook With Honey」や浜田省吾もカバーした「Someday Soon」(いつかもうすぐ)も収録。
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You Oughta Know
You Learn
Uninvited
カナダのオタワ出身で、95年にマドンナのレーベル“マヴェリック”からメジャー・デビュー。女性の剥き出しの感情をとらえた奔放な内容で、アルバムは全世界で2800万枚のセールスをあげた。この3作目はアンプラグド盤。日本だと椎名林檎が近いか?
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Imaginary Day
Follow Me
The Roots Of Coincidence
ジョニの傑作ライヴ盤『シャドウズ・アンド・ライト』(80年)でギターを弾いていたのがパット・メセニー。その繊細で宙を翔けるようなテクニックは『シャドウズ〜』でも十分に味わえたが、単独アルバムでの独特な空間表現に酔うのも良し。
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Love Is Everything
Temple
Sail Across The Water
いかにもカナダという感じがする透明感のある女性シンガー・ソングライター。本作はブライアン・イーノがプロデュースし、奥行きのある音が魅力。「Love Is Everything」はk.d.ラングもカヴァー。遊佐未森好きはぜひ。
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Earth
Hot Night
Criterion
“鳥のように自由なミュージシャン”とも評される女性ベーシスト/シンガー、ミシェル・ンデゲオチェロ。ヒップホップやジャズ、ソウルなどを融合した驚異的な音楽スタイルはジョニからの影響も伺える。
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ジョニ・ミッチェル
from: ★みっかぼうず★
こんばんみょー。 今日は朝からバイトでした。 帰りに買い物をしました。
トラックバック時刻:2005年12月27日 00時21分