70年代にアップルからリリースしたソロ作品『無限の大宇宙』や『空間の感触』では、アヴァンギャルドな面と美しいメロディをともなった叙情的な面がうまくミックスされた傑作であった。この『ライジング』は、息子のショーン・レノンを中心としたIMAをバックに、ヒップ・ホップを取り入れたサウンドも聴かせるが、悲しみを滲ませる「Where Do We Go From Here」や「Revelations」が素晴らしい。
2005年の「ジョン・レノン・スーパーライヴ」で初の単独ライブを披露したオノ・ヨーコ。その時に歌ったのが「I Want You To Remember Me」で、往年のアヴァンギャルドな側面を持つ曲である。パンク/ニューウェイヴ・バンドも吹っ飛ぶ曲をいくつも書いてきたが、いつもポジティブな人だ。ジョンがヨーコの声そっくりなB-52'sを聴いて共作アルバム『ダブル・ファンタジー』に取り掛かったという話も嘘ではない。