キャロル・キング作曲による超名曲「You've Got A Friend」(コーラスにはジョニ・ミッチェルも参加)を生んだ1971年の3作目。ゆったりとしたボーカルのみならず、フォーク、カントリー、ソウルのエッセンスを感じさせる豊かな音楽性もすばらしく、完成度が際立った最高傑作。時代に流されることなく、いつまでも聴き続けることができる。
ダニー・クーチ、ラス・カンケルら名うてのミュージシャンによるユニット、ザ・セクションがバッキングを担当。多彩なゲストとともに、アットホームなムードを維持しつつもファンキーで心地よい世界を作り上げた1972年作作品。メロウでアコースティックな表現に彼らしさが表れたシングル「Don't Let Me Be Lonely Tonight」が大ヒットした。
拠点をニューヨークからロサンジェルスへと戻し、レニー・ワロンカーとラス・タイトルマンのプロデュースを受けながら肩の力を抜いてつくられた1975年発表の6作目。暖かく、そしてカラッと突き抜けたサウンドが魅力。カーリー・サイモンとデュエットしたマーヴィン・ゲイのカバー「How Sweet It Is(To Be Loved By You)」が大ヒットした。
プロデュースにふたたびレニー・ワロンカーとラス・タイトルマンを迎え、『ゴリラ』で確立した世界観を押し進めた1976年作品。「Don't Be Sad 'Cause Your Sun Is Down」に参加して話題を呼んだスティーヴィー・ワンダーを筆頭に、アート・ガーファンクル、カーリー・サイモン、ボニー・レイットまで豪華なゲスト陣とのコンビネーションも絶妙だ。
76年に制作されながらお蔵入りとなった『Chrome Dreams』の続編とでもいうべきニール・ヤングの新作。『Comes A Time』の頃を彷彿とさせるアコースティックな曲もあるが、18分に及ぶ「オーディナリー・ピープル」での引き攣るようなエレクトリック・ギターをはじめ、激しさと優しさが渾然一体となって異様なエネルギーを無限放射している力作。
2002年の『トラヴェローグ』以来、一時は引退を宣言していたジョニの5年ぶりとなる新作。ジョニが芸術監督を務めたバレエ『ザ・フィドル・アンド・ザ・ドラム』用に書き下ろした「If I Had A Heart」や「If」も収録しているが、戦争や環境破壊に向けたシリアスな曲や、荘厳さすら感じさせる深遠なサウンドは、まさにジョニの独壇場といえる。
85年に『街角の詩』でデビュー。プロデューサーのミッチェル・フルームと組んでのアバンギャルドな時期もあったが、再びセンシティヴな作風に戻ったスザンヌ・ヴェガ。オリジナル作品としては2001年の『Songs in Red and Gray』以来となる本作は、ブルーノートに移籍し、NYを舞台にした短編小説のような作品がクラシカル・モダンな感覚で並ぶ傑作。