海外の良質なインディペンデント・レーベルや注目すべきアーティストを、ここ日本で”紹介”してきたハンドカッツが4周年の時を迎える。4年前(2000年)と言えば...あの、ピート・ロックの「Back On Da Block」がリリースされた年でもある(何でも本人が直接売り込んできた、とか)。そのリリースで一気に気の置けない存在となったハンドカッツはその後、ヒップホップ・レジェンド=マーリー・マールによる教科書的ショウケースに”ウータン・レコーズ”やファーサイドのベスト盤等々のヒップホップ・ファンが即反応する秀逸企画を次々と送り出し、その足取りを確かなものとしてきた。ここ最近のリリース物では、西海岸のヒップでポップな重要グループ=アグリー・ダックリングや、フィラデルフィアのマルチ・アーティスト=ステフ・ポケッツ(ボブ・マーリィの忘れ形見)や今アンダーグラウンド・シーンで最も安定した人気を保っているライトヘッデッドのメンバーの1人、ムーンシャインの別プロジェクト=フォーカス、そして2005年最初の爆弾となるアトランタの新星コレクティヴ・エフォーツ辺りが「サスガはハンドカッツ!」という彗眼の高さが伺える内容度だった。”先物買い”という言葉があるが、同レーベルの動きはまさに”それ”だ。ここ日本でまだ浸透していないアーティストを、その音楽性の高さや個性より”伝わり易くパッケージして広める”という熱意と才量がハンドカッツにはある。その「でも、やるんだよ!」精神は、『Handcuts Records Presents First Colllection』と題された最新コレクションにギュギュと詰まっているのだ。先に名前の出たアグリー・ダックリング等の”ハンドカッツ激押しアイテム”群からのピック・アップは元より、ラゼールやODB(R.I.P.)、O.C.等の”セレクト・ディストリビューション”(輸入独占流通商品)扱いの楽曲をしっかり押さえられたこのアルバムは「まずは、ここから」という指針となるべき1枚だ。(全17曲中11曲を配信)。そう、世界は広い。ヒップホップにとっての世界も同じく。だからこそこんな素敵な"紹介所"が必要不可欠、なのだ。 (Text/二木 崇)