2月11日(現地時間)、ロサンゼルス・ステープルズセンターにて開催された第49回グラミー賞受賞式。オープニング・パフォーマンスを再結成ポリスが務め、1曲入魂の「ロクサーヌ」に興奮を抑えきれなかったファンも多数いたことでしょう。
注目の主要4部門は、最多の8部門ノミネートと前評判の高かったメアリー・J.ブライジは受賞ならず、ディクシー・チックスが最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞の主要3部門を含む5冠を達成。“ブッシュ大統領批判”(2003年)で、一時は全米ラジオ局やカントリー・ファンからバッシングを受けていた彼女達。その後も、反ブッシュを訴える“Vote For Change(変革のための投票)”ツアーに参加したりで、気骨のあるところを見せていたディクシー・チックスが、こうして見事にリヴェンジを果たしたことは喜ばしい。リード・ボーカルのナタリーは「みんなは私たちに賞をくれることで、表現の自由を行使しているのだと思う」とコメントした。最優秀新人賞に輝いたキャリー・アンダーウッドも含め、主要4部門をカントリー勢で占めたことは、これまでにないことである。
英国勢のジェイムス・ブラントやコリーヌ・ベイリー・レイも期待されていたが、推しくも受賞ならず。でもコリーヌのパフォーマンスは最高!例年のR&B/ヒップホップ勢の強さが幾分影を潜めた感じのなか、ある意味ジャンルを超越しているナールズ・バークレーや、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(ロック4部門制覇)が強さを見せた。面白いところでは、最優秀ハード・ロック・パフォーマンスをウルフマザーが受賞したこと。未体験のかたは、是非チェックを!最優秀プロデューサー賞のリック・ルービンは、ディクシー・チックス、レッチリのアルバム、ならびにU2&グリーン・デイの新曲も手がけており、やはりその動向は目が離せない。
(Text/遠藤哲夫)