今年は、そのシナトラが1998年5月14日に偉大なる生涯を閉じて以来、没後10周年を迎える記念すべき年である。アメリカではシナトラの記念切手が発売されるなど、国民的スターの没後10周年を偲ぶイベントが催されているが、日本でもレーベルを越えた最新ベスト盤『Nothing But The Best / シナトラ、ザ・ベスト!』がリリースとなった。
1961年には自らのレコード会社であるリプリーズを立ち上げ、歌手、俳優だけでなく、“ラット・パック”いったシナトラ一派を率いて、芸能界の首領(ドン)としての地位を固めていく。芸能界だけでなく政界にも大きな影響力を持ったシナトラ。歴代大統領やマフィアとのつながりも何かと取り沙汰されたが、歌手シナトラの桁違いのスケールの大きさ、エンターテイナーとしての功績は21世紀となった今でも決して色褪せることはない。とても、このスペースだけではシナトラの魅力を語りきれないが、その一端を『Nothing But The Best / シナトラ、ザ・ベスト!』で味わっていただきたい。
『Songs For Swingin' Lovers』と同じコンセプトで作られたスウィング・アルバム。冒頭の「Night and Day」や「Stars Fell on Alabama」などを聴くとまさに円熟という感じ。映画『夜の豹』に使われていた「The Lady Is a Tramp」をボーナス収録。