|
2007/02/07 Release ダウンロード価格 アルバム \1,500(税込) トラック 各\150(税込)
|
|
|
|
新世代パンクとして今最もホットなグループであるフォール・アウト・ボーイ。2005年のメジャー・デビュー作『フロム・アンダー・ザ・コーク・ツリー』で全世界的にブレイクを果たし、シングル・カットされた「シュガー、ウィアー・ゴーイン・ダウン」(全米8位)、「ダンス・ダンス」(全米9位)が大ヒット。2006年のグラミー賞では最優秀新人賞にもノミネートされた。
フォール・アウト・ボーイは、2001年に米シカゴで結成された4人組で、メンバーはピート・ウェンツ(b)、パトリック・スタンプ(vo/g)、ジョー・トローマン(g)、アンディー・ハーレイ(ds)。シカゴのアンダーグラウンド・ロック・シ−ンで活動を開始し、2002年、インディ・レーベルFueled by Ramenよりミニ・アルバム『Fall Out Boy's Evening Out With Your Girlfriend』でデビュー。2003年のフル・アルバム『テイク・ディス・トゥ・ユア・グレイヴ』が日本でもリリースされ一躍注目のグループになった。その後、ジェイ・Z率いるDef Jamと契約を結び、ユニバーサルからメジャー・デビューとなったのが前述の『フロム・アンダー・ザ・コーク・ツリー』である。元々はハード・コア・バンドだった彼等が、ラウドなサウンドに疾走感のあるポップ・パンクのキャッチーさを加え、文学的な歌詞(楽曲タイトルが長いことでも有名?)もともなって、他のパンク・バンドにはないクオリティの高さと独自の個性を作り出した。日本でもサマーソニック06のパフォーマンスが絶賛され、新作への期待も高まるなか、約2年ぶりとなるアルバム『インフィニティ・オン・ハイ - 星月夜』が遂にリリースとなった。
その新作からのリード・シングル「アームズ・レース〜フォール・アウト・ボーイの頂上作戦」が、既に米ビルボード総合シングルチャートで初登場2位を獲得。同時にリリース第1週でのダウンロード数が16万2000件を越え、ダウンロード・セールスの新記録を打ち立てている。アルバムのほとんどは前作と同じニール・アヴァロン(ニュー・ファウンド・グローリーやイエロー・カードなども手がける)のプロデュースであるが、2曲だけ、ソウル/R&B界の大御所であるベイビーフェイスがプロデュースしているのも興味深い。
「今回のアルバムは、ヒップホップからモータウン・サウンド、ストリングスの導入まで、これまでのサウンドからは想像もできないような音楽的要素が加わっているんだ。新しい音楽をいろいろ聴くようになって、幅広い音楽的インスピレーショが反映できた。新しいサウンドに挑戦していると同時に、俺たちらしさもきちんと保つことができたと思っている」とメンバーが語るように、エモやメロディック・パンクといったカテゴリーを超越して、さらなる高みに到達したようなリアル・ロックが物凄いテンションで迫ってくる。
冒頭のジェイ・Zのラップから始まる「スリラー」での、重戦車級のヘビーなギターリフと、身体を突き抜けていくような疾走感。これに、どこか甘さが残る胸キュンのメロディが重なる。続けざま、ニュー・ファウンド・グローリーとパニック!アット・ザ・ディスコのメンバーがゲスト参加した「ザ・テイク・オーヴァー、ザ・ブレイクス・オーヴァー」での、R&Bテイスト溢れる怒涛のアップ・ビート攻勢ですでにワクワク感は沸点に達しているが、シングル「アームズ・レース〜フォール・アウト・ボーイの頂上作戦」のダンサブルなリズムからガラッとラウドな展開へと変る時点でノックアウト必至。この曲、ジャスティン・ティンバーレイクの「セニョリータ」からインスパイアされた部分があるらしい…。激甘メロディ健在を印象付ける「アイム・ライク・ア・ロイヤー 〜」や「ザ・ライフ・オブ・ザ・パーティー」はいかにも彼等らしいナンバーだし、ポップさと荘厳なコーラスを上手くミックスした「ハム・ハレルヤ」、コールドプレイを意識したというバラード「ゴールデン」、ドラマティックなアレンジに度肝を抜かれる「サンクス・フォー・ザ・メモリーズ」などでは、これまでにないスケールの大きさを感じるはずだ。
他の曲でのテンションの上がり方も尋常ではなく、ここまでタフでリアルなロック・アルバムを生み出したことは、まさにフォール・アウト・ボーイズの自信と成長を物語る。その姿を、2月末の単独来日公演でしっかりと目に焼き付けるのだ!
(Text/遠藤哲夫)