“世界で最も美しい50人”(米ピープル誌)に3度も選ばれ、2005年版ではカントリー界のスーパースターである夫ティム・マッグロウと共に“世界で最も美しいカップル”に名を連ねる。スーパーモデル並みの容姿と抜群の歌唱力で、米ポップス界の歌姫として君臨するのがフェイス・ヒルだ。日本でもパナソニックのCMへの出演や、TVドラマ『薔薇の十字架』の主題歌、映画『パール・ハーバー』や『リロ&スティッチ』のテーマ曲がヒットしたことでお馴染みであろう。
フェイス・ヒルは元々はポップ・カントリー歌手として93年にデビューしている。26才でのデビューというのは、大スターとなった今では遅すぎる気がするが、音楽出版社の受付嬢をやりながらチャンスを待った努力家なのだ。ヒルという苗字は、「ふれあい(Sometime When We Touch)」の大ヒットで知られるダン・ヒル(前の旦那)から来ていることは意外と知られていない。デビュー・アルバムの『Take Me As I Am』が200万枚を越すヒットとなり、カントリー・ミュージックの分野ではシンデレラ・ガールとも騒がれた。96年のアトランタ・オリンピック開会式でのパフォーマンスやスーパーボウルでの国歌斉唱などで人気は国民的に。4作目のアルバム『ブリーズ』(99年)が遂に全米ポップ・アルバム・チャート初登場No.1となり、グラミー賞3部門も受賞、名実共にアメリカのトップ・スターへと登りつめた。ちなみにシングル「ブリーズ」は2000年で最も売れた曲としてビルボード・チャートの年間1位を獲得。
5作目の『クライ』からはタイトル曲「クライ」が前述のCMやTVドラマのタイアップとなり、日本でもマライア・キャリーやセリーヌ・ディオン並みの人気が出る。カントリーからポップス界へと飛躍した女性シンガー達(シャナイア・トゥエイン、トリーシャ・イヤウッド、リアン・ライムスなど)のなかでも、美貌ではダントツ。「ブリーズ」のプロモーション・ビデオなんかシーツにくるまってベッドに横たわってますからッ! 夫ティムとの間に3人の娘がいるのだが、仕事と子育てを両立させるあたり、男どもだけではなく女性からの人気も高いことが頷ける。
そのフェイス・ヒルの5枚のアルバムからの曲を絶賛配信中!シングル・ヒットは勿論、アルバム収録曲の中の名曲にも注目を。女性ポップス/ポップ・カントリーのおすすめ盤も要チェック!(Text/遠藤哲夫)
デビュー作。リバ・マッキンタイアに影響を受けているだけあり、カントリー・マナー溢れる力強い歌声。「Wild One」がカントリー・チャートで1位になったが、バラードの「Just About Now」やジャニス・ジョプリンの「Piece Of My Heart」などでも歌姫ぶりを発揮。