美しく輝く月をイメージさせるインスト曲の「Shepherd Moons」「Lothlorien」が素晴らしい。そして、エンヤの曲の中でも特に人気の高い「Book Of Days」や「Caribbean Blue」といった躍動感をもった曲とのバランスがこのいアルバムを印象深いものにしている。ゲール語で歌われる「Smaoinim」が深い余韻を残す。
多重ボイスのコラージュとシンセサイザーの織り成すオーケストレーションはますます緻密になり、タイトルが示すようにアルバム全体がひとつの神話のようだ。「Athair Ar Neamh」「China Roses」の静謐な美しさには、幽体離脱を起こしそうになる。比較的ポップな「On My Way Home」はクリスマスにぴったり。
『The Memory Of Trees』までの4枚のアルバムから選曲されたベスト盤で、「Paint The Sky With Stars」と「Only If」は本作が初出となるの新曲。「Only If」は「Anywhere Is」などと同系の躍動感あるナンバーだが、前半にそれ系が固まっているのが難点か・・・。「Book Of Days」は英語バージョン。
カナダの癒し系ボイスとして密かにロングセラーを続けるメラニー・ロス。デビュー・アルバム『Voice From The Heart』収録の「Mermaid's Song」がNHK「サイエンスアイ」のテーマ曲に使われた。本作は2作目でクリスマス・シーズンにぴったりの選曲が嬉しい。若干の甘さを含んだソプラノが魅力。