さて、ダフト・パンクがメジャー・デビューした97年といえば、新たなテクノ/ハウス・ビートとしてビッグ・ビートやドラムン・ベースが主流となり、ケミカル・ブラザースの『Dig Your Own Hall』、プロディジーの『The Fat Of The Land』という大傑作が生まれた年でもある。“デジタル・ロック”などとも呼ばれた流れの中で、フランスから突如として登場したのがダフト・パンクだった。フレンチ・タッチというフランスのクラブ/ハウス系の音楽を、エールやディミトリ・フォロム・パリなど以上に世界に知らしめた。
何といっても大ブレイクした本作が日本でも多くのファンを生み、CMやPVに洗脳されていったのでは?「One More Time」は今聴くと、クラフトワークやYMOなんかも思い出す、適度な懐かしさと、奇抜なアイデアが絶妙な感じでミックスされていた。リミックス盤やアニメ映画へと増殖していったモンスター・アルバムである。
The Raptureなどを手がけた“DFA”の頭脳といえるジェームズ・マーフィーのユニット。エレクトロニクスとパンクを融合させたワイルドなリズムが「エレクトログライド2004」でも注目を浴びた。Daft Punkをタイトルに入れ込んだ曲や、クラフトワークをサンプリングした「Disco Infiltrato」など要チェック。
ヒューマン・リーグやデペッシュ・モードとかぶる部分があるかも知れないが、こちらも哀愁が漂うエレ・ポップ。日本人好みのマイナー系でポップな曲「Enola Gay(エノラ・ゲイの悲劇)」や「Electricity」がyはり今聴いてもいい出来だ。「If You Leave」は映画『プリティ・イン・ピンク』にも使われた。