前2作の驚異的ヒットでプレッシャーも大きかったはずだが、より重厚さを増し高い完成度を誇る。ただ、影響を受けたアーティストの影がかなりちらつく。『焔』や『ヨシュア・トゥリー』の頃のU2を思い浮かべてしまった。制作中はイーノやクラフトワークやデペッシュ・モードをよく聴いていたらしい。シンセが隙間を埋め尽くしているのはそのせいか?「Talk」ではクラフトワークの「コンピューター・ラヴ」をサンプリングし、「What If?」ではビートルズの「A Day In The Life」を引用。ピンク・フロイド的な展開も。しかし、曲の美しさとエモーショナルに訴えるボーカルの素晴らしさは、さすがにコールドプレイと唸らせる。「Fix You」「A Message」「Swallowed In The Sea」は涙もの。第1弾シングル「Speed Of Sound」のPVはこちらで視聴できます。
ファーストと比べると、サウンドの完成度はアップしているが、曲自体の無垢な魅力が薄れたという声もある。「In My Place」の荘厳な雰囲気は教会のステンドグラスからの光を浴びているようで感動的ではあるが…。「Clocks」はグラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤーに輝く。アメリカでバカ売れしたということは、ポップな要素を含めてのこと。
ヴィンス・クラーク(後にヤズー結成)が在籍していた初期とは、同じエレクトロニック・サウンドでもかなり質感が違う後期デペッシュ・モード。『Violator』以降の、漆黒の闇に包まれた官能サウンドが好きな方におすすめ。97年の傑作『Ultra』、98年のシングル「Only When I Lose Myself」までの名曲が収録されている。
ニュー・オーダーのバーナード・サムナーと元スミスのジョニー・マーによるユニットの3作目。ファーストはペット・ショップ・ボーイズのメンバーもゲスト参加したテクノ・ポップよりの音だったが、骨太なロックを聴かせるのがこの3作目。マーのギターに浸るには最適で、キャッチーな「Late At Night」にも癒される。