『リヴァーダンス』のミュージカル・ディレクターを務めたデヴィッド・ダウンズがプロデュースした、このケルティック・ウーマン。メンバーは、元アヌーナで『リヴァーダンス』でも活躍したメイヴ(Meav Ni Mhaolchatha)をはじめ、クロエ(Chloe Agnew)、リサ(Lisa Kelly) 、ハープも演奏するオーラ(Orla Fallon) とヴァイオリンのマレード(Mairead Nesbitt)である。
収録曲は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のためにエンヤが書き下ろした「メイ・イット・ビー」、彼女のデビュー・ヒット曲である「オリノコ・フロウ」をはじめ、クラナドの「ハリーズ・ゲームのテーマ」、ディズニー映画『ノートルダムの鐘』で使われた「サムデイ」、聖歌「アヴェ・マリア」、そして「ユー・レイズ・ミー・アップ」などの他、アイルランド/スコットランドの伝承曲として有名な「ダニー・ボーイ」「シューリ・ルゥ」「シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア」と名曲が並ぶ。
特に「シューリ・ルゥ」は、アメリカでは「Jonny Has Gone For A Soldier」として伝わっており、ピーター・ポール&マリーが「虹と共に消えた恋(Gone The Rainbow)」と改題してヒットさせたことでも有名だ。つい最近、日本の鳳山雅姫が「シュラル」というタイトルでカバーしている。「ダニー・ボーイ」も数え切れない程のカバー曲が存在し、日本でも定着しているメロディである。
アイリッシュ・ダンスをフィーチャーしたショウといえば、何と言っても『リヴァーダンス』と『ロード・オブ・ザ・ダンス』である。本作は『リヴァーダンス』の初代主演ダンサーでもあったマイケル・フラットレイが創作、振付、演出をしたケルト色の濃い内容で、音楽をローナン・ハーディマンが担当。ケルティック・ウーマンも取り上げている「Suil A Ruin」も収録。「Cry Of The Celts」はタップ入り!
こちらはエニグマなどに近いヒーリング系ケルト音楽で、ニュース番組やバラエティ番組のテーマ曲に「Take Me With You」や「Secret World」が使われていたので、一度は耳にしたことがあるはず。スピリチュアルで幻想的なサウンドにエンヤ風のボーカルが重なる、癒し系音楽に食傷気味の方もおられるとは思うが、このローナン・ハーディマンの曲は、フィギュア・スケートでも使われたりしているので要チェック!
あの「オリノコ・フロウ」を収録した『ウォーターマーク』に先立つ、エンヤの事実上のデビュー・アルバムが、この『ケルツ』。BBCドキュメンタリー『The Celts 幻の民、ケルト人』のサウンドトラックとして製作されたもの。「Deireadh An Tuath(ジェル・アン・トゥア)」や「Dan y Dwr(ダナドゥア)」というゲール語のタイトルにも明らかなように、エンヤのケルトの血統の証しでもある。
透明感にあふれた神秘的な歌声で、99年のデビュー・アルバム『リベラ・メ』が英クラシカル・チャートの1位に輝く。ヴァージンに移籍してヒーリング界の歌姫としても話題となったイジー。本作はトラディショナルな曲も取り上げ、ケルティックな雰囲気を漂わせている。前作『Ascolta』には「Down By The Salley Garden」を収録。ザ・ブームの「島唄」をカバーしたことでも知られる。
“ダブリナーズ”といってもアイリッシュ・パブの方ではない。1962年に結成されたアイルランド最古(?)と言えるベテラン・グループだ。「陽気な酔っ払い爺さん」というイメージが強くなってしまったが、ポーグスなんかの大先輩であり、「Dirty Old Town」はポーグスのレパートリーとしても有名だ。他に「Whiskey In The Jar」はシン・リジィのヒット曲でもあり、「Seven Drunken Nights」はビートルズも取り上げた。