日本でも爆発的な人気を誇る“ボーイズ・グループ”の中で、バックストリート・ボーイズやイン・シンクと並ぶ存在といったら、このブルーだ。イギリスのNo.1ボーカル・グループであり、あのテイク・ザットが解散してしまった後の、UKボーイズ・グループの正統派の地位を守ってきたグループだ。UKボーイズ・グループといえば、ボーイゾーン(すでに解散)やウェストライフといった名前もすぐに思い浮かぶが、彼等はアイルランド出身のグループであり、やはり、あのロビー・ウィリアムスを生んだテイク・ザットの後を継ぐグループとしては、ブルーが相応しい。
ブルーは、ロンドンに住んでいたダンカン・ジェイムス(79年生まれ)、アントニー・コスタ(81年生まれ)、リー・ライアン(83年生まれ)、サイモン・ウェッブ(79年生まれ)の4人が、オーディション・サーキットで顔見知りとなっ2000年に結成された。“黒いシャフト”の異名を持つサイモンは、サッカー選手としてプロ・チームから誘いを受けるほどの経歴を持つが、怪我で断念。サイモンが加わることで、白人3人、黒人1人というグループ構成がブルーのR&B色を打ち出す特徴にもなっている。 ![]() 「作られたグループにはなりたくなかったんだ。やりたいことをやり続けられるようなグループ、そして自分たちが楽しんでやれることをやりたかった」とアントニーは語る。 アイドル的な人気は勿論、必要なのだろうが、彼等はそれ以上に純粋にいい曲をタフなグルーヴとソウルフルなボーカルで聴かせたい、というCoolさを失わない。メンバーそれぞれのキャラクターが立っているのも、自分らしくありたいことの現れだろう。 デビュー当初はアメリカではほとんど注目されなかったバックストリート・ボーイズ(彼等が最初に人気が出たのはドイツだった)に比べると、ブルーはイギリスのグラミー賞にあたるBrit Awardで最優秀新人賞に輝き、デビュー2年目にして、ロンドン・ウェンブリー・アリーナを8日間満員にしてしまうほどの大きな成功を収める。その勢いは2作目のアルバム『One Love』(2003年1月)、3作目の『Guilty』(2003年10月)と連続して英チャート1位を獲得。3年半あまりの活動期間に、No.1シングル3枚を含むトップ10ヒットを10曲、700万枚のアルバムと、400万枚のシングルを売り上げるビッグ・グループへと成長した。 彼等は2004年11月に『Best Of Blue』をリリースし、ブルー“第1章”の締めくくりとした。現在、メンバーは各自ソロ活動に入っており(サイモンとリーのソロ作はすでに発表されている)、グループは一時活動休止にあるが、また大きくなった姿を見せてくれるに違いない。(Text/遠藤哲夫) |








