Track List

2007/04/18 Release ダウンロード価格 アルバム ¥1,500(税込) トラック 各¥150(税込)
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<SUMMER SONIC 07>
2007年8月11日・12日
東京:千葉マリンスタジアム&幕張メッセ
大阪:舞州サマーソニック大阪特別会場
SUMMER SONIC 07公式サイト

史上最速&最年少で『サマソニ07』のヘッドライナー。驚異的なスピードで進化を続けるアークティック・モンキーズのクリップ集全6曲を公開!最新インタビューもお見逃しなく!
※5/18(金)正午まで




2007年3月2日。サマーソニック2007の開催決定と同時に、ヘッドライナーの発表が行われた。過去を振り返ってみれば、グリーン・デイ、ガンズ・アンド・ローゼズ、レディオヘッド、ブラー、ビースティー・ボーイズ、ナイン・インチ・ネイルズ、オアシス、メタリカ、と10年以上のキャリアを持ち今もなお世界的人気を誇る、蒼々たるメンバーが名を連ねている。が、今年は違った。挙げられた名は、結成4年、デビューしてわずか1年のロック・バンド、アークティック・モンキーズだったのだ。もちろんサマソニ、フジロックの日本の二大夏フェスにおいて、史上最年少でのヘッドライナー。
まさに世代交代を告げる歴史的大発表である。
しかし、一見不釣合いに思えるこの決断もアークティック・モンキーズの軌跡を辿ってみると、決して大げさな出来事ではないのが分かると思う。
2001年、アレックス・ターナー(vo&g)とジェイミー・クック(g)がクリスマスにギターをもらったことから、単なるノリで練習を開始。その後、当時のメンバーであるアンディ・ニコルソン(b)とマット・ヘルダース(dr)を加え、本格的にバンドを結成した。翌年には地元シェフィールドで初のギグを行い、併せてデモ制作もスタート。と、ここまでは一般的なバンドのバイオグラフィと大きな相違は見られないが、ここから思いもよらぬ行動によって、とてつもないファンと人気を得ることになる。デモ音源を友人やファンに配ったところ、友人がインターネット上で楽曲を公開。たちまち評判になり、2005年10月に行ったロンドン・アストリアのライブでは、CDリリースやプロモーションが一切ないにもかかわらずソ−ルドアウト。アレックスさえまだ覚え切れていない歌詞を、観客に大合唱される珍事が発生するなど、デビュー前からすでに数十曲の楽曲が何十万人もの人々の耳に知れ渡るという、通常では考えられない現象を引き起こしたのだ。こうなってしまったからには、彼らの勢いはもう止められない。限定シングルとしてリリースされた「Five Minutes with Arctic Monkeys」は即完売し、今ではプレミア状態。その後、DOMINOレーベルと契約すると、正式にリリースされた1stシングル「I Bet You Loog Good On The Dancefloor」は英国で十数年ぶりとなるデビューシングルでの初登場1位を記録。そして、2006年2月、まだ記憶にも新しい待望のデビューアルバム『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』を発売。英国のみならずヨーロッパ各国で初登場1位を記録し、驚異的なデビューを飾ることになる。さらに同じ年、ブリットアワードで最優秀新人賞獲得を始め、数え切れない程の音楽賞と、UK史上1位のデビュー作でのセールス記録を打ち立てた。
こうして、デビューわずか半年にしてUKロック・バンドの地位を確立し、全世界に注目されるバンドに急成長したアークティック・モンキーズだが、この勢いを忘れないように、いやこのまま世界を変えてしまいそうな猛スピードで、本作『Favourite Worst Nightmare』を作り上げてしまった。前作からわずか444日という短いスパン。まるでヘトヘトな大人たちを尻目に、まだ遊び足りない子供たちが新しい遊具を見つけ再び遊び出すように、彼らはデビュー作の衝撃の冷めやらぬファンを置き去りにし、早くも次の階段を上がっているのだ。何という貪欲ぶりか。
まず、イントロから暴走気味にビートを繰り広げるリードシングル「Brianstorm」が攻撃的に噛み付いてくる。そこから、ベースのメロディが知的に広がる「Teddy Picker」、アルバムタイトルの由来となった「D Is for Dangerous」、ギターがスリリングに駆け巡るロックンロール・ナンバー「Balaclava」とダイナミックな曲が続く。かと思えば、メロディックな「Fluorescent Adolescent」で可愛い一面を見せたり「Do Me a Favour」のように軽やかなリズムから、ヘヴィなリフへ変貌を遂げる急展開も面白い。ラストは、叙情的で静かなスローナンバー「505」が作品に優しく終わりを告げてくれた。
「幽霊っぽい音作りに相当はまっていたんだ」とアレックスが語るように、作品を通して聴いてみると全体的に暗い。しかし、未知の世界を体現しているような太く激しく刻まれたリズム、惹かれずにはいられない独創的なソリッド、これほどまでに攻めを貫いた姿勢は、今までに感じたことのない刺激を与え、彼らは次元の違う場所で自分たちの好きな道を気ままに進んでいるだけなのだと知らされる。それがロックの進むべき道なのだと。そう感じてから改めて聴いてみると、完璧な作品の出来に驚かされると共に、サマーソニックのヘッドライナーに抜擢された背景も分かってくるのではないだろうか。
最後に皆さんにお伺いしたい。サマーソニック2007のヘッドライナーにアークティック・モンキーズが発表された時、どう思ったであろうか?正直、レイジじゃないのか…と、ガックリ肩を落とした人もいるだろう。しかし、彼らの人気、実力、才能、そしてロックの進むべき新しい道をじっくりと見極めた上で、再度評価してみてほしい。少なくとも、私はアークティック・モンキーズがロックの未来を切り開いてくれると確信している。
(Text/Gudera)