“世代を超え、そして音楽のジャンルも超えて”この日のサーカスは『SHAKE THE MUSIC LIVE』のコンセプトを体現するステーシだった。一曲目はチャップリン『モダン・タイムズ』より、続く彼らのデビュー曲「Mr.サマータイム」、山口百恵「しなやかに歌って」のカバーなど耳なじみのメロディが並び、ラストは最新アルバムより。スタンダードと“今”の自然な同居は、比類無いものだった。
弱冠24歳にして「命」や「家族」をテーマに歌い、全国の学校や養護施設などを回り“歌う道徳教師”と呼ばれる大野靖之。これは、高校時代に母を亡くして以来のことだ。命を込めた歌−熱い心を持って、草の根でメッセージを伝えてきたから歌える歌だ。2005年7月のメジャー・デビュー曲「心のノート」、敬愛する尾崎豊の「I Love You」のカバーなど、彼の真摯な思いを受け止めてほしい。
m.c.A・TのオフィシャルWebには「 『ラップ』を普通のヒット曲と同様の位置にすることを目指している」との言葉があり、“ラップ・スタンダード作戦”と名付けている。1993年リリースの「Bomb A Head!」が今も多くの人に知られ、そして客席を盛り上げる…まさに“作戦”の効果だろう。本格派ボーカリストを揃えたBETCHIN'でのアクトと合わせ、彼の『熱い音楽愛』を感じずにはいられない!
2001年のデビュー時に発表した「I cry」(このステージでも披露)がハワイのラジオで大ヒット、中国などアジアでの人気も高い…有里知花にまつわるエピソードは、グローバルである。そのゆえんは?と問うなら、彼女の歌が発する大らかさ、そして普遍的なやさしさだろう。オリジナル曲はもちろん、貴重な中島みゆきのカバー「糸」、ASEAN10ヵ国で歌われた「TREASURE THE WORLD」を聴けば、実感できるはずだ。