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2006/06/28 Release ダウンロード価格
アルバム \2,000(税込)
トラック 各\200(税込)
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デビュー10周年のメモリアルイヤーだった昨年、山崎まさよしは華々しいリリース展開を見せた。4月にシングル「メヌエット」、8月は役者として『月とキャベツ』以来8年ぶりに主演を務めた映画『8月のクリスマス』と同名の主題歌をシングルとしてリリース。また、9月にはその映画のサウンド・トラックをリリース。さらにはサウンド・トラック発売と同日にデビュー10周年を記念して、全シングル曲を網羅した『BLUE PERIOD』と未発表曲を含むカップリング&レアトラック集である『OUT OF THE BLUE』という2枚のベスト盤をリリースした。このキャリア初のベスト盤で、日本が誇る希代のシンガー・ソングライター=山崎まさよしが残してきた10年分の名曲たちを存分に噛み締めることができた。
年は明けて2006年。3月にライブ・アルバム『WITH STRINGS』を、そして5月にリュック・ベッソン監督が手掛けた映画『アンジェラ』へのオマージュ・ソングであるシングル「アンジェラ」をリリース。切なくも情熱的なこのロック・バラード曲で11年目のスタートを本格的に切り、ついに03年の『アトリエ』以来となるオリジナル・アルバム『ADDRESS』がここに完成した。
全12曲。まず特筆したいのは、ほとんどの曲のプログラミングを山崎自らが行っていることだ。自宅のスタジオで構築されたサウンドは、山崎が紡ぐ繊細かつ逞しい歌と言葉を生々しく表出させていて、リスナー一人ひとりの生活に寄り添うような温度を宿して存在しているのだ。お馴染みの弾けたアコースティック・ファンクを響かせる「NAVEL」で幕を開ける本作。「ADDRESS」、「僕らは静かに消えていく」、「アンジェラ」、「8月のクリスマス」(Acoustic Guitar Version)、最終曲の「バス停」といったバラードが絶妙にちりばめられ、アルバムの骨格を形成している。ブルージーな“山崎節”が染みる「十六夜」、「道化者のチャーリー」も聴き逃すことはできない。アコーステック・ギターとブルースハープを主軸に奏でられるこれらの曲の完成度は、最早孤高の輝きを放っている。さらに本作では軽やかなファンクの「ビー玉望遠鏡」、ジャジーな「陽気なゴースト」、タンゴ調の「メヌエット」、レゲエのビートが心地いい「晴男」など、多彩なアプローチも随所に垣間見られる。つまり、このアルバムは山崎まさよしの王道とチャレンジ精神が遺憾なく詰め込まれているのだ。デビュー11年目に生まれた新たな傑作『ADDRESS』。ぜひ、その耳に。
text/三宅正一(fixed)