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山嵐のニュー・シングル「Go Your Way 」は、はっきり言って快心の一曲だ。東京事変 のベーシストであり数多くのヒット作を手がける亀田誠治をプロデュースに迎え、ストレートに、歌を、メッセージを聴かせる。誤解を恐れず言えば、とてもポップなナンバーであり、いわゆる「サビ」のみ耳にして“山嵐の新曲だ”と、すぐ分かる人は少ないかもしれない。しかし、ツイン・ボーカルと4人の演奏陣が生む“強い音”は、彼らの本質から何もブレていない。進化、いや、深化か。ベースの武史、ボーカル・KOJIMA、SATOSHIに、聞いた。
「固まりましたね(一同笑)。俺らの中でも、聴かせる曲って初なんですよ。自分たちでも『どうなんだろう』と戸惑っていたとこもあったし」(武史)。 昨年12月、自身の主催イベント『湘南音祭 Vol.0.5』での「Go Your Way 」初プレイ時の光景を、こう語る。
「人によっては、セルアウトって思うかもしれないけど…『あー、こんなになりやがって』みたいに(笑)。そう捉える人は、まあしょうがない。音楽性を広げる部分で、新たな入口を広げたかったから」(武史)。 この挑戦は、さまざまな反応を生む。 「でも、変えようという意識はそこまでなくて。自分たちの幅広い(音楽の)枠の中から出していこうと。メロディのある歌は、97〜8年にシングルのc/wからやってることであって。それを知らないとイメージだけで(山嵐は)“ゴリゴリ”と捉えてて…それだけで見て『頼むよ』なんて(オフィシャルサイトのBBSに)書き込みする人もいて(笑)その気持ちも分かりますけどね」(武史)。 「けっこうキビしいこと言ってくれるんで(笑)」(SATOSHI)。 「でも(オフィシャルサイトのBBSに)『頼むよ』書いた人から『やっぱり最高!』って逆転の書き込みもあったんです。よし!って」(SATOSHI)。 曲自体の良さが受け入れられた証拠だろう。しかし、何より。彼らの一貫したアティテュードが伝わってきたのだろう。 「年代、ジャンルとかどうでもよくて、本当に幅広い人に聴いて欲しい。壁を作っちゃうと…俺らが作っちゃって時代もあったけど。マニアだけ、それでいいって。でも、もったいないし。せっかく音楽を作っているのに。スゲえいい曲って、それこそ色んな年代や国の人が聴いていて、自分たちもそういうものを聴いてきた。ジャンルレスでありたい」(武史)。
結成10年にして初の外部プロデューサーを導入。亀田誠治が与えた影響とは? 「ベーシストとしての亀田さんがスゴい好きで。それで一緒にやってみたいなって。でも、プロデューサーって感じじゃなかったよね?」(武史)。 「初めてやった人が、亀田さんで良かった。自分もバンド(東京事変 )やってるし、同じ目線に立ってくれた」。(SATOSHI)
「7人でジャムる感じですね。常にギター抱えて(笑)。それで、1曲に対してスゲえ時間、2ヵ月も掛けて」。(武史) 「いい兄貴っていう存在でしたね」(KOJIMA)。 一曲に注ぐ情熱、思い、力…バンドにはいい刺激になったようだ。また、独特のアドバイスが興味深い。 「俺らは(地元の)湘南というキーワードで色々とやってて、そういうフィーリングを出していこうと。例えば『レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)だったらカリフォルニア』という“大好き感”が出ているから、そうやってこうとか話しましたね。音やメロディについて何かっぽいのを、ではなく、雰囲気を作っていこうと」(武史)。 結果、この曲が生まれた。 「湘南の空気を入れて、等身大の自分たちを表現しようと。俺らはポジティブな事ばかり言うけど、ネガティブになるし、落ちることもある。でも、それをちゃんと歌にして感情表現できている。引き出してくれたのが、亀田さんですよ」(武史)。
「短かったですね。あっという間。でも、最初から“10年やってからっしょ!”と思ってたから。18(歳)の何もない所からスタートして。やっと今から、音楽やってると言える」(武史)。 90年代後半、日本のラウド・シーンが爆発。山嵐はその爆心地にいた。時を経てシーンは変遷をたどる。しかし、関係なく自分たちの音を鳴らし、いま新たな地平に立つ彼ら。こんな思いを持ち続けていたからだろう。 「(音楽は)修行ですね、苦行でもある(笑)。でも、スゲえオモしろいですね」(武史)。 「常にリアリティを求めるとこがあって。昔は今に、今は昔に無いエネルギーがあるし」(武史)。 「自分たちのやってきたことに、否定は、まったくないですね」(KOJIMA)。 「これまでファンの意見を気にして流されるような時期もあったかもしれないど、好きなことやって、好きになってもらわないと。だから、自分たちの道を…Go Your Way ?(笑)」(武史)。
4月には「Go Your Way 」も収録したニュー・アルバムのリリースを予定。次のレベルを通過した(決して、到達ではなく)山嵐を、体感できるだろう。(Text/hr)
01.SOUL POWER >>試聴
02.HANDS UP >>試聴
03.FREEWAY >>試聴
04.ONE FOR ALL feat.RINO LATINAU ※
05.HEADBANG ※
06.PASS THE PEACE ※
07.豪直球 ※
08.ストーム・P・ホールド ※
09.JAPANESE ※
10.影 ※
11.阿吽 ※
12.LIVIN’WITH GREEN feat.KAYZABRO(DS455)&MOOMIN ※
13.昇る夕陽 >>試聴
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