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桜の芽吹きを目前に、2006年のアンダーグラフ始動。昨年後半は、大ヒットした映画『私の頭の中の消しゴム』イメージソング「遠き日」を配信限定で発表(のちにパッケージ化)、さらにクリスマス・イブにはシングル「パラダイム」リリースなど活発な活動を展開していただけに、この間ネクスト・アクションを待ち望んでいたファンも多かっただろう。
実は、年明けから新作の発売日は発表済みだった。そして2月初旬、そのタイトルが「真面目過ぎる君へ」と聞いたとき、やや僕は驚きを覚えた。この曲は、約3年前のインディーズ時代3作目にあたるシングルであり、いまもライブでは定番ナンバーである。昔から愛着ある曲を「ツバサ」以降のファンにも、という理由なら「hana-bira」同様にアルバムでの再録('05年6月発表『ゼロへの調和』に収録)でもOKなはず。メジャー・デビューから1年半、このタイミングでシングル化する理由は?と。オフィシャル・サイトの日記に、真戸原直人(vo)はこう記した。 「『このタイミングを逃すともうリリース出来なくなる」って感覚的に思ったこと。これは全くマイナスな考え方じゃなく、少しずつでも前へ前へ進んでいるつもりでいる僕らが『真面目過ぎる君へ』という楽曲をリアレンジしたいと思える最後のチャンスだったということです」。 長い時間をかけて代表曲になるくらい育ってきた曲だからこそ、今回のリリースで、これまで前進を続けてきたアンダーグラフが「止まったように思えてしまう?」と、勝手ながらに感じていた。その疑問は、彼の言葉で解消できた。そして、実際に楽曲を耳にして、納得、安心…いや、感慨を覚えた。 ややシンプルになったサウンドによって、メロディのあたたかさが、より伝わってくる。真戸原ならでは、と改めて思う、語りかけるような丁寧な言葉の紡ぎ。その言葉たちは、やさしさ80%、強さ20%がうまく織り重なっていて…狙いすました訳ではなく、自然とできあがったのだろうけど。だからなお、心にうれしい。成長のさなかに、アンダーグラフはこの歌を生み出した。いま、彼らを知り、その歌を待っている人いっぱい生まれた中で、また新しいものに育ってゆくのだろう。とてもうれしい。 桜咲く季節は、嬉しくないことに、たくさんの人たちが不安の花を咲かせてしまう時でもある。でも、答えはとてもシンプルなのかもしれない。冒頭に掲げたこの歌のフレーズのように、人とふれあい、時に悲しくもなりながら、そして一歩ずつ前へ−それだけを、一生懸命やっていこう。(Text/hr) |









