そして、椎名が本作を制作するにあたって指名したパートナーが、バイオリン/キーボード奏者にしてアレンジャーの斎藤ネコだった。斎藤は椎名がデビュー当初から絶対の信頼を寄せている音楽家のひとり。思い起こせば'99年、毎年夏に北海道で行われているRISING SUN ROCK FESTIVALの第1回目。椎名は斎藤とふたりきりでステージに上がった。椎名が艶かしくピアノを弾き語り、斎藤が流麗かつ猛々しいバイオリンの音色を響かせたそのライブは聴く者を恍惚とさせる素晴らしいものだった。あれから8年の時が過ぎこのようなかたちでふたりが共作に至ったことはひとりのリスナーとしてうれしい限りである。