“W産休”前の最新アルバム『Wonderful Days』が注目を集める
Kiroroより、玉城千春(vo)が参加。ご存知のとおり故郷・沖縄つながりの二人だけに“琉球色”が出ている…と思うも、洗練されたハートウォームなポップスに。実在のカップルに贈ったという「大丈夫」というメッセージを、微笑むように、心にとどきますように…と願うよう、言葉をかみ締めながら伝える歌に、誰もが感じ入ることだろう。
デビューから4年、“フォークデュオ”のイメージを大きく越えた存在となったコブクロより、小渕健太郎が登場(ちなみ、小柄な方の彼である)。彼らの近作同様のスケール感を誇る一曲になった。相反する言葉が並ぶタイトルからにじむ、愛おしさと切なさ― 望まない別れは、誰にも訪れてしまうかもしれない。そんな時こそ、感謝の気持ちを忘れずに…慈悲深い歌唱に、きっとそう思えるはずだ。
ゴスペラーズのリーダー・村上てつやが作詞・作曲を手がけた「さようなら〜」のc/wにもなった一曲。存在感を出しすぎないピアノとストリングス主体のサウンドで、力強さと美しさを共に備えた夏川の高音域の魅力を充分に引き出したのは、さすがと言いたいところ。題名の“シマダチ”とは“島立ち”の意であり、旅立ちのこと。ターニングポイントに臨み、静かに、しかし、熱くなる心を表したようだ。
「
涙そうそう」を共に歌うことで強い絆で結ばれた
森山良子、そして、同曲の夏川版のレコーディングで出会ったという吉川忠英の共作。その名の通り、とってもピュアなラブソングである。いわゆる歌謡曲的な意味ではない、オーガニック・テイストを湛えた本来の“フォーク・ソング”と呼びたい。どこか、はにかむような可愛らしさも随所からしみ出ていて、新たな一面を引き出した好コラボだ。
ジャマイカ発祥のスカを入口に、沖縄、そしてグローバルな音楽をプレイする
宮沢和史。注目度も高いだろう組み合わせから誕生したのは、意外にも(?)王道という言葉さえ浮かぶスロー・ナンバー。しかし、宮沢がTHE BOOMの初期から表現してきた叙情性、情感豊かな歌では最早トップクラスの夏川、という二人の組み合わせだ。完成度はもちろん高い。「
愛よ愛よ」に続く、新たなスタンダードでは。
「NHK 愛・地球博 関連放送テーマソング 愛・地球博 公認ソング」としてオンエアされたこの曲。壮大な風景を描かせれば右に出る者のいない
谷村新司。夏川を想って綴られたという一作だけに、彼の得意とする雄大さに加えて“母性”と呼びたいあたたかさが加わった。凡庸な表現かとは思うが。「ココロツタエの声は歌に変わり/風に運ばれ海を越え/遥かな道になる」という詞は、彼女の姿が強く重なる。(Text/hr)