|
|
 |
|
 |
 |
| 「歌いまわしや細かいテクニックはあまり意識しないで、できるだけ頭の中をナチュラルに、無の状態にして…それが僕のスタイルです」。稲垣潤一の代名詞とも言えるバラード・ソングを歌う時、彼はこの様なスタンスで挑んでいる。名手ならではの余裕ある発言と思えるが、そんな境地に至るには産みの苦しみを味わい、そして、バラードを”つかんだ”という。「そう実感できたのは、『夏のクラクション』(1983年発表)ですね。ノリを感じさせつつ、押し付けがましくならない歌い方…そのバランスが難しくて、コツを得るまでにとても苦労しました。歌入れに1週間ほど掛かってしまったと記憶しています」。こんな経験を経て磨かれたハート・ウォームなヴォーカルは、これからのシーズンによく似合う。冬に一番お薦めの曲は?と聞くと「冬は詞が心にしみる季節です。大切な人との記念日や何か伝えたい瞬間も多いですし、そんな時には『君に出会ってから』がマッチするのでは」と、素敵なアドバイス。「クリスマスのキャロルの頃には」や「メリークリスマスが言えない」はもちろんだが、是非このナンバーでメモリアルな時を彩ってほしい。デビューから22年、これからも稲垣潤一は名バラードを生み出してゆくだろう。これまでを共に時代を歩んできたファン、そして、この機会に彼の歌に触れた新たなリスナーに向け、熱いメッセージを紹介しよう。「誰でも、曲の世界に自分を重ねたりしますよね。そ して、癒されたり、励まされたりするものです。僕の曲でそんな感動を届けられたら……これからも、そんな想いで歌っていきたい」 ― 想いが込められているからこそ、心の芯まで届く歌。改めて実感できる言葉だった。(Text/hr) |
|
|
|
|