一昨年に結成20周年を迎えたBUCK-TICKは、1985年のメジャー・デビューして以来、常にロック界の異端児として、彼ら5人は独特のキャリアを重ねてきたバンドである。ハードロックからスラッシュメタル、へヴィロック、ゴス/インダストリアル、テクノ、エレクトロニカと、様々なサウンド・ボキャブラリーを注ぎ込んで発表される作品は、リリースされるごとに作風を異にし、ファンをはじめ多くの音楽リスナーを驚かせ続けている。コアなロック・リスナーはもちろんのこと、アメリカやヨーロッパ諸国でも人気を博しているBUCK-TICK。ここでは、彼らの初期〜中期にわたる激動の変遷を、駆け足ながら振り返ってみたいと思う。
初期のBUCK-TICKはニューウェーブの影響下にあり、今からは想像も出来ないほどポップでアップテンポな楽曲を鳴らしていた。1987年発表のメジャー1stアルバム『SEXUAL×××××!』、翌1988年発表の2ndアルバム『SEVENTH HEAVEN』はメジャー・デビュー後間もないの彼らの勢いをそのままパッケージした作品である。まだまだ大ブレイク前ながら「MY EYS & YOUR EYES」「...IN HEAVEN...」など、今なおファンの間で根強いトラックを残している。
バンドの楽曲が大きな変化を迎えたのは、1989年発表の3rdアルバム『TABOO』。ヒットシングル「JUST ONE MORE KISS」を収録したこのアルバムは、バウハウスに代表されるゴシック・ロックの影響が色濃く、妖しくダークな世界観に傾倒したその楽曲は、当時のリスナーを大いに驚かせた。暗闇やカオスの中に美しさを見出すBUCK-TICK的美意識は、この時期に花開いている。続く1990年にシングル「悪の華」、アルバム『悪の華』をリリース。シーンの異端児であった彼らがチャート1位を席巻する様は、“BUCK-TICK現象”として語られることになる。
1991年の『狂った太陽』からは、ハードロック寄りの骨太なサウンドにノイズや電子音をコラージュさせる作風へとシフト。「スピード」「MAD」「JUPITER」といった中期の代表的トラックを生み、実験色の強い作品でありながら、高い評価を勝ち得たアルバムとなった。全曲新録のセルフカバーアルバム『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』を挟み、1993年に発表した『darker than darkness -style 93-』、続く95年の『Six/Nine』で、BUCK-TICKの歪で偏執的な美意識に彩られた楽曲は、洗練された狂気へと昇華している。この頃に芽生えたノイズアート的志向は、後のアルバムでより大々的にフィーチャーされている。
1995年に発表された『COSMOS』はメジャー・デビュ